Night Tempo(ナイト・テンポ) 経歴やプロフィール、魅力を徹底解説

Night Tempo(ナイト・テンポ) 経歴やプロフィール、魅力を徹底解説

ネオ昭和という新しさ

ダフトパンクやイタロディスコを好んで聴いていたというNight Tempo。その影響は楽曲にも色濃く反映されています。
基本となるビートは4つ打ち。
サイドチェインと呼ばれるエフェクトがかけられており、ダンスミュージック色が強いのが特徴です。
また、Night Tempoが使用するアートワークは昭和テイストの物が多く、一周回った新しさを感じさせます。

人気のシティポップ

シティポップブームを生み出したフューチャー・ファンクですが、そもそもシティポップとは一体何なのでしょうか。

シティポップとは、日本の70年代後半から80年代にかけて制作された楽曲のものの中で、洋楽の影響が強いものを指します。
音楽的な定義はなく、都会的で洗練された音楽を総じてシティポップと呼んでいます。

代表的な楽曲といえば、松原みきの“真夜中のドア〜stay with me”。

フューチャー・ファンクの人気によって急速に浸透していったシティポップですが、海外での注目度はそれ以前から高いものでした。
世界的にヒットする契機となったのは、2020年にインドネシア出身のYouTuberであるRainychが投稿した一本の動画です。

かわいらしい歌声もさることながら、楽曲アレンジのクオリティがとても高いです。
現代的な音使いの中にもシティポップ的なギターサウンドが入っている等、シティポップに対するリスペクトのようなものが感じられます。
楽曲のアレンジを担当したのは、日本人アーティストの原田夏樹。evening cinemaとしても活動しています。

実は“真夜中のドア〜stay with me”はRainych以前にも、日本人の大物アーティストがカバーしていたのをご存じでしょうか。

こちらは藤井風が2019年2月20日に投稿した動画です。デビュー前の上京する以前に撮影されたものです。
この頃既にシティポップは密かなブームとなっており、数多くのカバーやリミックスが投稿されている状態でした。

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シティポップは都会的で洗練されたコードが多く使われているのが特徴です。
例えば、泰葉の“フライディ・チャイナタウン”。

サビのコード進行がとてもおしゃれです。
実は椎名林檎の丸の内サディスティックで使われているコード進行と似ており、通称「丸サ進行」や「丸の内進行」または「Just the Two of Us進行」と呼ばれています。
“Just the Two of Us”とは、Grover Washington, Jr. の楽曲で、セッションの定番曲でもあります。

「丸サ進行」は最近の流行でもあり、若手アーティストが好んで使うコード進行でもあります。
特にボカロ曲に多く見られ、「丸サ進行」プラス「転調(曲のキーを変える事)」はもはや必須と言えるほどです。
「おしゃれ感」があり「都会的」。これらのキーワードはシティポップの要素であると同時に現代の音楽シーンにおいて重要視されているものでもあります。

Night Tempoの影響によって広く知られる事になったシティポップですが、音楽ファンは以前から注目しているジャンルでもありました。
YouTubeが一般的になった事で、閉ざされていた日本の音楽が世界中に届くようになった結果、シティポップは大注目を浴びる事になりました。

日本語という壁があったので、広まるまでに時間がかかりましたが、Night Tempoを始めとするフューチャー・ファンクの人気によって、広く知られるようになりました。
特に海外でのバズり方は尋常ではなく、日本よりも海外の方が人気です。

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