MELT4【インタビュー】FUJI ROCK FESTIVAL’21出演!メタルの若き旗手、メンバー全員インタビュー

MELT4【インタビュー】FUJI ROCK FESTIVAL’21出演!メタルの若き旗手、メンバー全員インタビュー

2019年リリースの1st EP『Metal Storm – EP』が評判を呼び、国内ヘヴィメタルシーンの注目株として熱い視線を集めている若き4人組バンドがMELT4だ。

昨年は国産ヘヴィメタルバンドとしては異例となるFUJI ROCK FESTIVAL’21出演を勝ち取り、今もっとも勢いに乗っているバンドのひとつだと言えるだろう。

今回カルチャは、4thシングル『Fire (feat. 屍忌蛇)』のリリースを間近に控えたMELT4の4人に取材を敢行。バンドの誕生から最新シングルに至るまでたっぷりと話を聞かせてもらうことに成功した。

なお、記事内には数多くのバンド名が登場するので、気になるバンドがいたら是非チェックしていただきたい。

原点は9mm Parabellum Bulletのコピーバンド

-本日はありがとうございます。カルチャ初登場ということで、みなさんの自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか?

Satoru:ギター&ヴォーカルのSatoruです!よろしくお願いしますっ!

Onji:ギターのOnjiです。一応リーダーやってます。

Haru:ベースとコーラスのHaruです!

Takashi:ドラムのTakashiです!車やアニメが好きです。

-バンド結成の経緯についてお伺いします。元々、SatoruさんとOnjiさんは9mm Parabellum Bulletのコピーバンドを組まれていたそうですが、そこからMELT4結成に至るまでの流れを教えてください。

Onji:自分とSatoruは愛知県にある全寮制の中高一貫校に通っていたんです。そこは規則がとても厳しくて……ゲームもネットも禁止、外出許可は3か月に1回だけ、荷物もチェックされる、監獄のような学校でした(笑) CDの持ち込みも1人10枚までだったんですけど、なぜか楽器は許可されていて、それが数少ない娯楽でしたね。

-CDの枚数まで制限されていたんですか! バチバチに厳しい学校じゃないですか……。そこでSatoruさんと出会ったわけですね。

Onji:中3のとき、親にエレキギターを買ってもらいました。それを校内のスタジオで弾いていたとき、隣の部屋から爆音のメタルのバッキングギターが聴こえてきたんです。部屋を覗いてみたら、Satoruが猛烈なスピードでダウンピッキングしていて……それで「俺ギターソロ弾けるから、お前バッキングやれよ」って声をかけたのが、最初の出会いですね。

-運命的な出会いですね。すぐに意気投合して9mm Parabellum Bulletのコピーバンドを?

Onji:激しい音楽がやりたくて学校中の生徒のCDを搔き集めたんです(笑) そのなかで一番激しいのが9mmだったので、コピーバンドを結成しました。その後、Metallicaに出会ってからは、メタル一直線です。

-みなさんの音楽的バックグラウンドについてお伺いします。MELT4のサウンドからは初期Metallicaなどスラッシュメタルの影響が感じられますが、どんな音楽を聴いて育ったのでしょうか。

Onji:5歳からヴァイオリンをやっていました。そこから10年間はクラシック音楽ばかり聴いていました。でも中学3年生のとき、ヴァイオリンのレッスン中に先生に嫌気が差して、楽器を床に叩きつけてスタジオから出て行っちゃったんです(笑) 反抗期真っ最中だったので(笑) その後、ヴァイオリンより見た目がクールだからという理由でロックを聴き始めました。

-クラシック少年だったんですか! そこから一気にロックに目覚めるわけですね。

Onji:最初の頃は寮の先輩がTHE BLUE HEARTSとNirvanaを持っていたので、そればかり聴いてましたね。そこから9mmと出会い、彼らが『METAL-IKKA~メタル一家』というMetallicaのトリビュートアルバムで演奏している“Motorbreath”を聴いたのがきっかけでメタルの世界に突入しました。同じアルバムに入ってる“Fight Fire With Fire”もめちゃくちゃかっこよくて、「誰が演奏してるんだろう?」と思って調べてみたらOUTRAGEでした。

-なるほど。そこで9mmとMetallicaが繋がるんですね。納得しました。9mmの“Motorbreath”、めちゃくちゃかっこいいですよね。

Onji:Metallicaも最初に好きになったのが、パンク要素の強い『Kill ‘Em All』だったので、それがバンドの原点になっているのかもしれないです。

Satoru:僕の始まりはメタルではなくMy Chemical Romanceですね。小学校の頃、ラジオで流れてたのを聴いて、そこから洋楽オルタナティヴロックにどハマりしました。当時ブレイクしていたGreen DayやLinkin Park、Fall Out Boyをよく聴いた記憶があります。もっと刺激が欲しくなり、ギターソロが激しいMegadethの“Hanger 18”を聴いて脳汁が止まらない状態に(笑) そこからスラッシュ四天王(通称:Big4。Metallica、Megadeth、Slayer、Anthraxの4バンドを指す)を好きになりました。

-ちょうどBig4の話題が出たのでお訊きします。MELT4というバンド名はどのようにして決まったのでしょうか。その由来について教えてください。名付け親はSatoruさんですか?

Satoru:アルファベット順で並べたときに、MetallicaとMegadethの間に挟まれたい気持ちと、4人組の団結力を表したくてMELT4と名付けました。MetallicaやMegadethのようなサウンドで日本語で歌っているバンドをほとんど見かけなかったので、「俺たちでやったろう!」という心意気も込めています。

Onji:団結力を高めるためとか、かっこいいこと言ってますけど、スラッシュ四天王の要素をすべてバンドに入れたいから「4」をバンド名に入れた、とも聞いたことがあります。飲み会の席で(笑)

-諸説あり、ということですね(笑) バンドのミッションとして『ロック/メタル音楽とストレートかつ情熱的な表現で、人々に元気、生きがい、明日への希望を届ける』を掲げていると伺いました。サウンドは攻撃的ですが、リスナーに対してポジティヴなメッセージを発信し続けることを重要視していますか?

Onji:バンドのミッションまで念入りに調査されているカルチャさんに素直に驚いています。本当にありがとうございます。

Satoru:メタルの歌詞って暗いのが多いんですよ(笑) 麻薬中毒者の歌詞だったりアウシュヴィッツの歌詞だったり。

-たしかにそうですね。“Master Of Puppets”や“Angel Of Death”など具体的な曲名がいくつか浮かんでます。

Satoru:もちろんそういった暗く攻撃的なメタルの歌詞も大好きですが、僕が影響受けたのはメロコアみたいな明るいものが多かったですね。なのでメタルの新しい姿を見せるために、明るい歌詞を書くことがよくあります。

Takashi:Satoruと同じく歌詞の面でもそうですが、僕らのライヴやMVで少しでも笑顔になってくれたらいいなと思っています。ただポジティブなだけでは続かないのもあるので、ときには落とすような表現があるかもしれません。一人でも共感してもらえる部分があればいいなと考えてますので、歌詞も読んでみてください。ときどき僕も書いています。

-作曲についてお訊きします。MELT4の楽曲はどのようなプロセスを経て誕生するのでしょうか。また、ソングライティングをする上で重視していることがあれば教えてください。

Onji:自分が作曲をやっているように思われがちですが、実際にはリフしか書いていません。基本的にSatoruとHaruが協力して書いていますね。覚えてもらえるようなリフ、クセになる構成を重視しています。

Satoru:最初は思いつきです(笑) こういう曲を作りたいなってイメージしてたらいつの間にかデモになっているパターンが多いです。そのデモを元にメンバーからもアイデアを沢山もらいつつ、スタジオで合わせながら仕上げるという流れが大半です。

Haru:「伝わりやすさ」は重視しています。MELT4は比較的伝わりやすいタイプのバンドなので、その特性は活かしたいと常々思っていますね。作曲のプロセスは曲によりますが、デモを作った人がその曲の総監督となって、みんなで音を合わせながら決めていくことがほとんどです。

Takashi:ドラムに関しては、難しいことは考えずにフィーリングで叩いてます。後はギターやベースを聴いて、「こういうフレーズならこれが当てはまりそう」とかパズルを組み立てる感じで作曲してます。

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