『ヒプノシスマイク』 待望のアニメ化! 声優 × ヒップホップの超異色コラボを分析!

2017年に始動し、様々なメディアミックス展開を通して女性ファンを中心に大勢のヒップホップファンをも魅了してきた『ヒプノシスマイク』(以降、ヒプマイと省略)。

2020年10月には待望のアニメ化が決定しており、ブームがさらに加速している最中です。

今回は、ヒプマイが圧倒的な人気を誇る理由やアニメ化によるメリットについて考察し、その魅力やまもなく放送がスタートするアニメを最大限に楽しむための方法についてご紹介します。

ヒプノシスマイク これまでの歩み

まず初めに、ヒプマイの始動時から現在までの歩みを簡単にご説明します。

ヒプマイとは、キングレコード内のレーベルの一つ・EVIL LINE RECORDSが手掛ける“人気声優たちによるラップバトル”をコンセプトとした二次元コンテンツ。

2017年9月4日の始動当初は総勢12人の男性キャラクターが「イケブクロ」「ヨコハマ」「シブヤ」「シンジュク」の4ディビジョン(区画)に3人ずつ分かれ、ラップバトルで領土争いを繰り広げていく様子がラップ曲やドラマCDを通して表現されていました。

2019年10月30日からは上記に「オオサカ」「ナゴヤ」の2ディビジョン×3人ずつの男性キャラクターが加入。

さらに、ヒプマイが3周年を迎えた2020年9月2日発売の初のオフィシャルブック『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-Official Guide Book』初回限定盤には「中央区」の新キャラクターとして新たに女性キャラクター3人が登場し、話題となりました。

YouTubeに公開されたMVで披露される“声優がラップを歌う”という異例の組み合わせ、キャラクターたちの関係性が分かるドラマCDが声優ファンやアニメ好きの間でジワジワと人気を集め、2018年にはコミカライズ化が決定。

その翌年には、俳優による2.5次元舞台化も実現しました。

2020年3月にはファン待望のリズムゲームアプリがリリースされ、同年10月から放送予定のテレビアニメ『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Animaにも期待が寄せられる最中です。

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ヒプノシスマイク アニメ化前でも圧倒的な人気を誇る理由

アニメ化前にも関わらず、ヒプマイが一体なぜこれほどまで認知され、短期間で圧倒的な人気を獲得したのか考察していきたいと思います。

二次元とヒップホップを繋ぐコンテンツ

以前は二次元とヒップホップの間に関連性を感じることが全くなく、ラップに対して“危険”“乱暴”等のマイナス方向のイメージを持っていた日本人が多かったように思います。

しかし、声優がラップを手掛けるようになったことでそんな既成概念が払拭され、むしろヒプマイと共にあるヒップホップに関心を抱くようになったという声がファンの間で続出。

楽曲制作に声を当てる声優本人たちのほか、数々の有名アーティストが参加していることもその大きな要因となっているようです。

2018年春に開幕した初期の4ディビジョンによるトーナメント戦をシンジュク・ディビジョンの麻天狼が制した際の優勝記念として発売されたCD『The Champion』では、作詞・作編曲をヒップホップ界で活躍中のZeebraさんが担当。

また、後に加わったオオサカ・ディビジョンのどついたれ本舗のチーム曲「あゝオオサカdreamin’night」は、ラッパー・R-指定さんとターンテーブリスト・DJ松永さんによる音楽ユニット、Creepy Nutsに楽曲提供されたものです。

他にも多くのアーティストが携わっており、人気声優と彼等のようなヒップホップ界で名を馳せる存在のコラボレーションはアニメとヒップホップを結ぶ架け橋となりました。

MEMO
各楽曲を聴いて作り手の音楽センスを実感したアニメ好きの中には、本格的にラップの魅力に気付いてヒプマイ以外のラップ曲を聴くようになったという例も多く見られます。

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各自で様々なイメージを展開できる

ヒプマイに登場するキャラクターは皆、名前や個性が特徴的。

プロフィールだけでも十分インパクトが大きいですが、ドラマCDに描写されたそれぞれの背景にあるストーリーも非常に凝っており、アニメーションがなくともビジュアルだけで分からない詳細な情報まで理解できるように工夫されています。

さらに、各キャラクターの職業設定がホストや作家、ヤクザ、元海軍等と幅広く、ホストの場合は“女性が苦手”というようにそれぞれのひとクセある性格もポイントで、完璧でない部分に人間味を感じるとファンから大好評です。

一度その沼にハマれば、途中から加わったメンバーと既存メンバーの複雑な関係性が明らかになっていく過程を知りたいという好奇心に突き動かされ、より作品にのめりこんでしまいたいという思いに突き動かされること間違いなし。

具体的なキャラクターのプロフィール、その背景にあるストーリーが定まっていても映像がないからこそ、ファンにとっては想像力を掻き立てられる余地のあるところがアニメ化前のヒプマイならではの魅力です。

声優による渾身のラップ

本職は声優だからといって舐めてかかれないのが、ヒプマイのラップの完成度の高さ

一般的にヒットするラッパーの楽曲には、自分の経験に基づいた歌詞で聴き手に強い共感を誘いかけてくるイメージがあります。

しかし、上の映像を観れば分かるようにヒプマイの場合は声優持ち前の“声だけでそのキャラクターになりきる演技力”“聞き取りやすい発音”という強みを活かし、ラップを通じて現実以上にリアルな訴求力を楽曲に与えているような印象です。

国民的アニメ『ドラえもん』でジャイアン役を務める木村昴さん、『BLEACH』で藍染惣右介役を務める速水奨さんを筆頭に元々歌の上手い声優が集結していることから、歌唱力の高さは現役ラッパーのお墨付き

MEMO
特に子供向けのキャラクターを演じる木村さんの存在は、ラップの暴力的なイメージを払拭するために一役買ったようです。

ほとんどのメンバーがラップ初挑戦とは思えないようなプロにも匹敵するほどの仕上がりに当初は大きな驚きを覚えました。

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前例のないコンテンツの成功例

“人気声優たちによるラップバトル”という斬新なコンセプトを基に海外に比べて日本ではマイナーなヒップホップと2次元を見事なまでに融合し、熱狂的なファンを大勢輩出したヒプマイ。

「日本商品化権大賞2019」では“100億円超の経済効果”を生み出したとして『ワンピース』や『ドラゴンボール』のような有名アニメと並んで審査員特別賞を受賞し、国内での人気を知らしめました。

木村昴さんによると、制作陣の方では当初5年、10年というタームで受け入れられていくことを目標としていたそうですが、始動からわずか数年でここまでヒットした背景には人気声優とキャラクターたちの魅力が組み合わさって生まれた未知なる魅力があるように思うと彼は話します。

そのため、これは前例のないコンテンツとして大成功を収めたヒプマイだからこそ成し遂げられた結果であり、今後似たような方向性のコンテンツが現れたとしてもヒプマイのような唯一無二のコンテンツとなることはまずあり得ないでしょう。

ヒップホップ発祥の地であるアメリカをはじめとした世界各国のファンの間でもブームが始まっているようで、今後はグローバルな展開にも期待が寄せられています。

ヒプノシスマイク 舞台化によるファン層の変化

2019年11月からスタートしたヒプマイの2.5次元舞台『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage-track.1-(通称:ヒプステ)。

舞台オリジナルキャラクターの追加、演じる俳優自ら声優に劣らない迫力あるハイクオリティなラップやダンスパフォーマンス等、見どころの多さで話題を博してヒプマイが舞台俳優ファンからも注目されるきっかけを生みました。

その好評ぶりから2020年には第2弾『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage-track.2-、第3弾『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage-track.3-の2作品の上演が相次いで決定します。

MEMO
舞台化が決定した際にはこれまでの“人気声優たちによるラップバトル”というコンセプトの急な変更に戸惑う原作ファンが相次いで賛否両論の嵐が巻き起こったものの、実際に観劇してその魅力に気付いたという意見が多数見られました。

舞台・原作両方のファンを獲得したことにより、さらにその認知度を高めたヒプマイはメディアで引っ張りだこの作品へと成長。

最近では原作でキャラクターを演じた声優たちが顔出しで様々な番組等に出演し、お茶の間でも親しまれる存在となりつつあります。

ヒプノシスマイク アニメ化によるメリット

ここでは初のアニメ化に伴い、その先のヒプマイに期待出来るメリットについてまとめていきたいと思います。

キャラクターの表情や動きに臨場感が増す

原作の音楽やドラマCD、さらにリズムゲームアプリまで声優が声を当ててきたコンテンツにおいてキャラクターたちの動きは静止画が基本でした。

それがアニメになると一転し、まるで私たち人間のように自然な表情や動きになります。

既に公開されているストーリーだけでは分からないようなプラスの情報量まで受け取れるので、既存・新規ファン等に関係なく誰もが臨場感ある彼等の表現の幅が広がった姿を見ることが出来るでしょう。

それにラップやBGM等の音楽が組み合わさることにより、いずれのシーンも格段に迫力を増します。

新規ファンの参入とファン層の拡大

ヒプマイのアニメ化には、新規ファンの獲得も期待されています。

今まではヒプマイの話題を耳にしても原作の始動時に出遅れたために一から作品を追うのをためらっていた方も多かったと思いますが、これまでの静止画に動作を加えた映像付きで予備知識がなくても楽しめるアニメというのはそのような新規ファンにとって参入のしやすいコンテンツと言えるでしょう。

また、ヒプマイを通してラップを聴くようになった方が生まれたのと同様に今までアニメに関心のなかったヒップホップファンにとってもアニメを観るきっかけとなる可能性が大いにあり得ます。

想像力の終着点

「ヒプノシスマイク アニメ化前でも圧倒的な人気を誇る理由」という項で“各自で様々な受け取り方が出来る”と述べましたが、アニメ化を機にこれまで広げてきた想像に対する答えを出して一旦各キャラクターのイメージをファンの間で共有すれば新規ファンに作品を深堀りしたいという意識を持ってもらえると考えられます。

既存ファンにとっても、自身が想像したキャラクター像に終着点があれば答え合わせ的な意味で作品をより深く知ることに繋がるでしょう。

MEMO
2.5次元舞台を観ていない原作ファンの筆者としては、ラップバトルシーンをアニメーションでどのように表現するかが楽しみなところです。

ヒプノシスマイク 初心者のための入門企画

いよいよアニメの放送日まで1か月を切りましたが、ヒプマイのアニメ公式サイトでは作品を全く知らない方に向けた特設ページ「はじめてのヒプノシスマイク」が公開中です。

「はじめてのヒプノシスマイク」特設ページ

ヒプマイ初心者で、アニメから参入することに不安を感じている方も上記のURLから様々な企画に参加してヒップホップに関する基本的な知識を付けておくと安心。

ちなみに、Zeebraさんを講師に迎えて木村昴さんと共にヒップホップを学んでいく全12回の授業動画では、アニメをより楽しむために知っておきたい基礎用語を押さえることが出来ます。

他にも原作楽曲プレイリストやキャラクターたちの相関図・プロフィール、さらにはアニメに登場する12人のキャラクターそれぞれのプロフィールを漫画で紹介する企画が用意されているので、こちらは既存ファンを含めて初回放送までにチェックしておくのがおすすめです。

最後に…

ご紹介したように様々なメディアミックスを通し、制作陣の予想を上回る速さでファン層を拡大してきたヒプマイ。

今後のアニメ化によってさらに知名度を高めていくことになると思いますが、ヒップホップと二次元を融合させた独創的な世界観で今後も長期間に渡ってファンを魅了し続けて欲しいですね。

アニメから参入する方は是非、入門企画「はじめてのヒプノシスマイク」に参加してアニメを最大限まで楽しむ用意をしておきましょう。

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