Creepy Nuts【人気曲解説】日本屈指のヒップホップ・デュオの人気曲10選

Creepy Nuts【人気曲解説】日本屈指のヒップホップ・デュオの人気曲10選

TikTokをはじめとしたSNS、THE FIRST TAKEでのパフォーマンスも話題になっているヒップホップグループ・Creepy Nuts

音楽フェスティバルへの参加などコロナ禍でもライブ活動を活発に行い、ニューアルバム「アンサンブル・プレイ」を2022年9月にリリースすることが発表されました。

「この間参加したフェスで初めてパフォーマンスを見た」「SNS経由で曲は聞いたことがある」という人もきっと多いのではないでしょうか?

そこで今回は、公式YouTubeチャンネルにアップされているPVの再生回数上位を中心におさえるべき10曲を紹介します。

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かつて天才だった俺たちへ


2020年8月にリリースしたアルバムの表題曲です。公式YouTubeチャンネルにアップされているPVでは最も再生されており、2022年8月現在で再生数は2700万回以上

帝京平成大学のCMソングとして書きおろされていることもあり、大学生活や受験勉強にかかわるフレーズが多数使われています。

自分自身を肯定する歌詞が多かった中、この曲は自分たち以外にも目を向けて作ったそう。R-指定は大学中退、DJ松永は高校中退とタイアップ先でもある大学に行った経験が乏しいので理想的なキャンパスライフを歌うことはできないと判断。

自分の道を貫ける時代になった今、自分を持ち続けることが天才だという方向で曲をまとめたとインタビューで語っています。

合法的トビ方ノススメ


インディーズ時代から歌い続けている曲の1つで、2016年リリースのミニアルバム「たりないふたり」に収録されています。

ヒップホップによくあるドラッグに関する曲自体を皮肉った歌詞とアングラサウンドは相性抜群!何度も聞いてしまう中毒感はまさにドラッグそのものといえます。

特に話題に上がるのはこの曲のPV。DJ松永が近代作家のような服装を着て、薬物乱用禁止を訴えるポスター風に映るサムネイルはもちろん、映像の中にも多くの皮肉が盛り込まれています。

MEMO

YouTubeのコメントにある皮肉で面白いのが、芸能人の不祥事に触れているもの。というのも、薬で“トぶ”というフレーズを使っている曲名とドラッグに関して触れている歌詞から、芸能人の薬物関連のニュースがある度にリスナーが戻ってくるという現象が起きています。
「薬物関連の不祥事が消えない限り再生数が伸びるのでは?」というコメント通りといえるかわかりませんが、再生回数は「かつて天才だった俺たちへ」に次ぐ2位です。

よふかしのうた


2019年リリースのミニアルバムのタイトルチューン。元々オードリーのオールナイトニッポン10周年全国ツアー用に書き下ろされた楽曲です。

Creepy Nuts本人がオードリーのオールナイトニッポンのヘビーリスナーで、初期の楽曲「たりないふたり」はオードリーの若林・南海キャンディーズの山里が組んだコンビから着想を得ているくらい。この事実が本人たちの耳に届き、奇跡的につながりを持つことに。こうしてこの楽曲制作依頼に繋がりました。

この曲をもとに、なんと漫画がつくられています。

キーパーソンは漫画家のコトヤマ氏。アニメにもなった「だがしかし」の作者です。彼本人がヒップホップ好きで、元々Creepy Nutsのファンであると公言。不眠症と吸血鬼という、歌詞の中に入れていたフレーズからキャラクターを作り出し、「よふかしのうた」という作品を作りました。現在も週刊少年サンデーで連載中です。

この漫画作品がアニメ化する際、この曲がエンディングに採用されています。

のびしろ


2021年リリースのアルバム「Case」に収録され、povoのCMソングとして起用。彼らの代表曲にもなり、THE FIRST TAKEでのパフォーマンスも話題になりました。

元々三十路を迎えるにあたり、年を取るにつれて身についたポジティブさを表現してみようと感じたのがこの曲のはじまり。二人の音楽のルーツで共通しているRHYMESTERが2005年にDJ TATSUTAを迎えて発表した「Trust Over 30」のような曲に仕上がったとラジオで話しています。

30歳を迎えた自分を一言で表現したかったものの、30年の人生で色々なものを混ぜ込んだ存在になったが故に表現ができなかった。歌詞の中にある「くくれやしなかったわ たったの三文字で」というのはリリックを担当しているR-指定の思いそのものを示しています。

助演男優賞


2017年リリースのミニアルバムの表題曲。ライブで必ず盛り上がるキラーチューンです。

風刺やネタを多く交えたPVが話題になりがちな彼らですが、その流れを作ったのがこの曲のPVといえます。

Creepy Nutsのオリコン1位を目指しテコ入れをするという内容から始まり、彼らに似たイケメンを投入。スタイリッシュなPVに誰でもマネできるダンスを取り入れた楽曲は大ヒット。若者の心を鷲掴みにするものの、本人たちは声だけの存在になっている…。この後どんでん返しがあるのですが、それはPVをぜひ確認してください。

海外アーティストが取り上げたことで曲がバズる、不倫・薬物など数々の不祥事といった2016年前後の音楽・芸能シーンを切り取ったPVはエンタメ性抜群!音楽メディアに限らずエンタメ系メディアにも取り上げられ話題となりました。

MEMO

このPVのようなわかりやすいパロディPVはここ最近の楽曲でも取り入れています。一番わかりやすいのが2021年のR-1グランプリのテーマソングとなった「バレる!」

音楽の才能が世間に「バレる」、才能の限界が世間に「バレる」。この両面をPVでもわかりやすく表現しています。音楽番組・トーク番組のパロディシーンの仕上がりは目を見張ります。

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