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マルシィ-おすすめ曲
珠玉のラブソングが粒揃いのマルシィですが、その中でも特におすすめの楽曲を5つピックアップ。
胸の奥がキュッとなるような恋をした際や、辛い失恋をして傷心中の耳のお供となるようなラブソングの数々を紹介します。
絵空
2020年5月に配信リリースされた『絵空』は、マルシィを代表する失恋ソングです。
ギターのアルペジオとベースが優しく絡み合うイントロが忘れられない記憶を呼び起こす、ストレートな失恋ソングとなっています。
リスナーの口コミを起点として徐々に早耳リスナーたちの認知度が増し、そのムーブメントがキャッチアップされたことで、Spotify「バイラルトップ50」やLINE MUSIC「邦楽ROCK TOP 100」においてチャートインするようになり注目度の高まった楽曲でもあります。
公式YouTubeに公開されているMusic Videoは、500万回再生を突破しています。(2022年5月現在)
ラストサビ直前に数秒のブレイクを迎えると同時に、《さよなら》とうきょうが切なく呟くセクションがフックとなり、転調するラストサビの切なさを一段と引き上げています。
サビ毎に歌われる《綺麗だったね 忘れられないよ/あなたのせいだよ》という歌詞に凝縮された、もう届かない”あなた”に吐き捨てるように投下する想いに、聴く度に胸を痛めてしまう人はきっと多いはず。
雫
『雫』は、2020年11月に配信リリースされた複雑な状況が絡み合う失恋ソング。
メロディアスな鍵盤の音が連なるイントロを経て、《夜中の君との電話/ただいまの声とドアが開く音》と具体的なシチュエーションが浮かぶ歌詞が続き、その直後《すると君は決まって/少し慌てて電話を切る》と物語の核心を展開。
ここで、僕と君を取り巻くどうしようもない不純な関係性を浮かび上がらせる序章から始まります。
流麗なストリングスを効かせたアレンジが目立ち、《あいつ》の存在のせいでどう足掻いても君を僕のものにすることはできないという事実の残酷さを、より一層際立たせているかのようです。
幾度となく繰り返される《寂しい 虚しい 苦しい 愛しい》という歌詞があまりにストレートで、うきょうの甘く繊細な声に乗ることで、止めどない切なさが鈍痛のように伝播していきます。
もう戻れない恋、叶わない恋だと理解していても、意中の相手を追いかけ続けてしまう。そんな苦しみのループから抜け出せなくなってしまった人々の共感を誘い傷を癒す、淡い失恋ソングです。
プラネタリウム
昨年7月に配信リリースされた『プラネタリウム』で歌うのは、失恋模様ではなく、恋人への溢れ出る恋心とそれに伴う不安感です。
6月1日リリース予定の1stフルアルバム『Memory』への収録も決定しています。
公式YouTubeチャンネルに公開されているMusic Videoのヒロイン役には、ABEMAの超人気恋愛リアリティ・ショー番組”オオカミシリーズ”に出演歴のある川口葵が出演しています。
恋が実った瞬間は嬉しくて、溢れ出る喜びは抑えきれないけれど、それと同時に「いつか君を失ってしまうのでは」といった不安や恐怖心が付き纏うところが、恋の始まりのもどかしさではないでしょうか。
そんな繊細で脆い心の揺らぎを、クリーンで爽やかなバンドサウンド、星が輝くプラネタリウムというロマンティックなシチュエーションに重ねて歌っています。
四つ打ちでリズミカルなメロディーを辿りながら、うきょうが純粋な想いを込めるサビでは、《いつまでも君のわがままを聞いてあげる/行きたいとこには連れて行く》など歌詞を連ね、君を一途に想い続ける”僕”のとめどない恋心が溢れ出ています。
好きな人と結ばれた直後、その喜びの裏にある得体の知れない不安感に胸を締め付けられた経験がある人にとって、痛いほどに共感できるラブソングだと言えるでしょう。
花びら
『花びら』は2021年12月に配信リリースされた楽曲。
花びらから連想される“儚さ”というイメージを別れの記憶に結び、ミニマルなバンドサウンドで美しいサウンドスケープを描いています。
どれだけ大切に育ててきた花だとしても、何かをきっかけに色が薄くなりやがて本来の色を失い、多くの花びらを落とし、朽ち果ててしまう。花びらに例えられるそうした儚さは恋の終わりにも共通していて、自分の中で大切に守り抜いていたつもりでも、気づけば色褪せていってしまうもの。
《出逢わなかったら良かったなんて/思えなくて》なんて歌詞は、大切にしていた恋人と別れた経験のある誰もが共感できるはずです。
最低最悪
『最低最悪』は今年3月23日に配信リリースされたシングルで、6月1日リリース予定の1stフルアルバム『Memory』にも収録されます。
負の感情が顕在化した曲名とは裏腹に、爽やかなギターリフにドラムとベースが絡み合う瑞々しいイントロから始まる本楽曲。
恋を終えたばかりの女性目線で描かれた歌詞には、元恋人への怒りや憎しみを中心に、悲壮感や拭い去れない元恋人への愛情などがいくつも交錯する複雑な心情が描かれています。
サビで《最低最悪な君が今も/あたしの心操っているの》とあるように、自分を裏切った最低最悪な恋人だったと認めつつも、愛されていた記憶を忘れられずにその面影を追いかけてしまう。
そんな切なすぎる気持ちが爽やかなバンドサウンドに乗せて歌われており、恋人と別れたばかりで、まだ相手のことを忘れられない人々の傷心に寄り添う恋愛ソングとなっています。
まとめ
以上、福岡発スリーピースバンドマルシィについて紹介してきました。
女々しさ溢れたプラトニックな失恋ソングを武器に、次世代ブレイクバンド候補として楽曲リリースやライブ活動を続ける彼ら。
6月1日にユニバーサルミュージックよりメジャーデビュー、7月頭には1stアルバム『Memory』を引っ提げた初ツアー「マルシィ one man live tour 2022“Memory”」を迎える彼らの上昇気流は、どこまで立ち昇っていくのでしょうか。
ライブを行う会場の規模を順調に拡大させ、いつか武道館のステージに立つ日が来るかもしれません。
本記事をきっかけに、マルシィの歌うラブソングに触れてみてはいかがでしょうか。