名ギターリフ特集【楽曲解説】邦ロックの名リフ12選を徹底解説

キラーチューン / 東京事変

邦ロックのギターリフを取り上げるなら、東京事変のギタリスト・浮雲こと長岡亮介の奏でるフレーズも欠かせないでしょう。

「キラーチューン」のギターは、冒頭で歌に呼応するようなやや複雑なアルペジオ風のフレーズを弾いた後、カッティングが中心の一見シンプルなリフへと移ります。

しかしこのリフも、単純な裏拍のカッティングのようでいてところどころに挟まれる細かい音やところどころで敢えて崩されているリズムが特徴的。遊び心も感じられ、聴いていて癖になるような間合いを生み出しています。

サビでは椎名林檎のボーカルに応えるように上昇していくフレーズも印象的。
歌が終わって、エンディングに向かうフレーズも、シンプルながら聴き手の心を最後までしっかり捉えるような高揚感を持っています。

演奏技術も表現力も備えた長岡のギターリフによって、楽曲はより洒脱で華やか</spanなものとなっているのです。

▼あわせて読みたい！

桜の季節 / フジファブリック

ギターリフの定番曲としては「夜明けのBEAT」が注目されることの多いフジファブリック。
「夜明けのBEAT」のギターリフももちろん他に類を見ないインパクトのあるフレーズですが、他にもギターリフの印象的な楽曲は少なくありません。

「桜の季節」では、ギターのフレーズに関して言えばイントロがかなり衝撃的だと感じるかもしれません。
しかしそれだけではなく、間奏で2本のギターが奏でるリフも楽曲全体のストーリーの中で非常に効果的です。
淡々としているようでいて、聴き手の感傷や郷愁に訴える絶妙なハーモニーとなっています。
歌詞のストーリー性や文学性をより効果的にイメージさせる、楽曲の肝となるギターリフだと言えるでしょう。

▼あわせて読みたい！

ダイヤモンド / BUMP OF CHICKEN

BUMP OF CHICKENも、ギターリフに関して名前が挙がることの多いバンドですが、多くは「天体観測」が取り上げられています。

「天体観測」のイントロのギターは、聴いた瞬間にその曲とわかるという点で確かに唯一無二のものでしょう。

しかし、それ以外にも特徴的・印象的なギターリフはまだあります。
今回取り上げるのは「ダイヤモンド」のリフです。

原曲はイントロのないアレンジですが、ライブではボーカル・ギターの藤原基央が、Aメロのバックのリフを独立させてイントロのようにして弾いていることもあり、このリフも、聴けばその曲とわかる印象的なフレーズとなっています。

それを知らなくても、淡々と着実に歩んでいくイメージを補強するようなアコースティックギターのリフは、心地よく、かつ耳に残るものでしょう。

メジャーデビューシングルである「ダイヤモンド」は、BUMP OF CHICKENにとって「天体観測」とは別の象徴的な楽曲のひとつでもあり、それに相応しく、メッセージ性のある歌詞をしっかりと支えるギターリフです。

▼あわせて読みたい！