【ジャニーズ ラップ列伝】櫻井翔・田中樹・猪狩蒼弥という宝

【ジャニーズ ラップ列伝】櫻井翔・田中樹・猪狩蒼弥という宝

田中樹:ジャニーズ1ゴリゴリHipHopなFrom千葉

田中樹のラップについて

続いて紹介するのは、SixTONES(ストーンズ)の田中樹さん。

正直、現在ジャニーズでバリバリにラップを歌っている人の中で、スキルは後述の猪狩蒼弥さんと並んでぶっちぎりでトップだと思います。

多くのファンにとっては周知の事実ですが、ジャニーズでラップで田中というワードで想像する方の実の弟です。

その系譜をたどっているということで、どうしてもその状況や田中さんの秘めたるポテンシャルにワクワクしてしまいますよね。

実際に田中さんは早いうちからJr.でのパフォーマンスで先輩曲をカバーする際、ラップ詞を担当することが多かったです。

MEMO

SixTONESが結成するきっかけとなったドラマ「私立バカレア高校」。その主題歌であったKis-My-Ft2の「Shake It Up」のカバーでもバッチリとラップ担当していました。

そしてSixTONESが結成してからは満を持してラップ担当となり、オリジナル曲でも盤石の地位を築いていきます。

ジャニーズJr.は彼らのための音楽番組「ザ少年倶楽部」でデビュー組の楽曲をカバーしパフォーマンスするのですが、SixTONESは特にKAT-TUNのカバーをすることが多いので、色々と込み上げてくるものがありますね。

そしてAmazing!!!!!!、IN THE STORM、RAM-PAM-PAMなどグループのオリジナル曲で歌うたびにその存在感と実力を上げていき、今となってSixTONESの音楽に決して欠かせない宝となっています。

また未音源化ながら唯一JASRACに登録されているソロ曲「SWAP MEET」の後述する特徴からわかるとおり、ヒップホップの中でもトラップに傾倒して最新のシーンもしっかり聴いているという印象があります。

ジャニーズJr.8・8祭り 〜東京ドームから始まる〜」で、HiHi Jetsの猪狩蒼弥さんはじめとするJr.の中でラップができる人たちを集めて1日限定のユニット、いわゆる「チーム樹」で披露したラップリレー曲

そして2018年のサマパラで披露された超高速ラップが特徴的な未音源化曲「若芽吸う譜」

さらに後述する治安の悪さぶっちぎりの「Show論/POW!!!!!!」

いづれも日本語HIP HOPが好きな人が聞けばニヤッとするようなサンプリングが仕込まれています。

HIP HOPの無法地帯的なブラックな魅力を出しつつも、あくまでアイドルとして雲の上のようなかっこよさを体現していますね。

これを見るに、田中さんはおそらく2000年代後半〜のラップシーンで有名なところはは一通りさらっているんではないでしょうか。

また以前SixTONESで音楽番組に出演した最、影響を受けた曲として日本語ラップ界のレジェンド般若さんの「サイン」を挙げていたこともあります。

このような背景から、田中さんはヒップホップシーンを愛し、そして確かなリスペクトを払いつつ自身のテイストをうまく融合させた作品として完成させていることが伺えます。

Swap Meet:アイドルの商売道具を隠し地で行く楽曲

田中さんのソロ曲として有名なのはやはり前述した「Swap Meet」です。

この曲では低音が鳴り響くトラックに乗せて、完全にヒップホップの住人だと思わせる佇まいで気だるげに、しかしそこから生まれる余裕さにかっこよさを感じさせながらも登場するところから始まります。

リリックの内容も完全にヒップホップのものとなっており、「俺らが最強だ」「他の奴らはみんなfake」「俺を真似しようと必死になってるうちに俺は金も女も手に入れる」のような、いい意味でまさかジャニーズが歌っている楽曲と思えない世界観が繰り広げられています。

また、ザ少年倶楽部で披露された際には黄色いパーカのフードをかぶったままパフォーマンスを行ったのですが、それについて「アイドルって顔が商売道具だけど、あえてそれを隠して歌いたかった」と語っています。

おそらくこちらの曲を聴く限り、田中さんは最新の音楽シーンも好んで聴いていると思いますね。彼は川崎でなく千葉をレペゼンしていますがね。

Do not(Show論/POW!!!!!!):治安の悪さをデジタルに放つ新世代

こちらはSixTONESの横アリでのJr.祭の単独で披露されたソロ曲になります。前述の「若芽吸う譜」からも分かる通り、なぜか田中さんは自身のソロ曲に中華料理の名前をもじった題名をつける流れがあります。

MEMO

ちなみにもともとSwap Meetも「転身犯」という天津飯をもじったゴリゴリの中華料理名シリーズの一つでしたが、JASRACに登録する際にきちんとした名前を付けてくれと言われてこの名前になったそうです。

※補足1 8/14
8/14日に放送された「ザ少年倶楽部」にて、以前まで「Show論/POW!!!!!!」とされていた当曲が上記の「Swap Meet」同様に「Do not」という名前に改名されて披露されていました。

田中さんのソロ曲は基本的には一時期のみの披露となっており、この曲も例外ではありません。

しかしそのあまりのクオリティの高さとSixTONESらしい治安の悪さが前面に出たこの楽曲は、コアな樹担の中では圧倒的な人気を誇っており、「ガキの頃に刷り込ませた法則や道徳が 何もためにならない 見ろよ俺らこそが証拠だろう」など、自信しか感じさせないオラオラな雰囲気を確かなスキルで見事にかっこよさの最上の形に昇華させています。

またここも何かを感じる人にはたまらない箇所ですよね。空高く彼のりりっくを叫びたくなります。

しかしそうなると田中さんはわずか1週間足らずでこの歌詞の少なくとも一部分を作り上げた可能性があり、そのスピード感とアンテナには感服してしまいますね。

このアイドルの枠に収まらないバキバキなビジュアルで治安を限界まで悪くして歌っている時点ですでに最高なのですが、さらにそこに歌、パフフォーマンスのクオリティまでを最高レベルに持ってくるのがSixTONESです。

ジャニーズをデジタルに放つ新世代の名の下、数多くの「ジャニーズ初」、そしてYouTubeアーティストプロモという「日本人初」の称号を獲得してきたグループの真髄がここにはあります。

NAVIGATOR:新しい可能性の表出

またソロ曲ではありませんが、7月22日に発売されるSixTONESのセカンドシングル「NAVIGATOR」のラップ詞も、今までの田中さんのレベルからさらにまた一段階上がったクオリティのものになっています。

こちらの楽曲はダークでシックでスタイリッシュでハイセンスなかっこよさが全開に現れた曲ですが、今回のラップパートは田中さんのラップに加えて、ジャニーズ随一の歌唱力を持つ京本大我さんの高音の煽りが見事に融合し、異種格闘技の頂点のような仕上がりになっています。

田中さんは前述の通り低音でトラップのスタイルをベースに持つラップをするので、今回の京本さんの超高音との出会いは見事なマリアージュを生み出し、SixTONESの楽曲に新たな可能性を示したと言えるでしょう。

2ndシングルで惜しみなく自分たちの強みを前面に出し、さらに新しいエッセンスを加えたというところで、「これだけ出してもまだまだ俺たちには武器がある」という余裕さえ感じるほどです。これから私たちのどんなNEW WORLDを見せてくれるのか、自然と期待に胸が膨らみますね。

ということで、これからのジャニーズのラップ界を牽引していくであろう田中樹さんについて紹介しました!

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