日本国内のみならず海外でも高く評価されているニューウェイブ系ガールズバンド・CHAI(チャイ)。
標榜する『NEO – ニュー・エキサイト・オンナバンド』の語義通り、既存のガールズバンドとは一線を画す新しい路線を切り拓いています。
双子の女性ツインヴォーカルを主軸に、ファンキーな歌詞と曲調がユニークな4人組ガールズバンド で、多くのアーティストが彼女らの音楽を賞賛しています。
本記事では、彼女たちの経歴(歴史)やメンバーのプロフィール、代表曲解説をまじえながら、その魅力を紹介していきます。
目次
ガールズバンド・CHAI(チャイ)とは?
プリンセスプリンセスやSHOW-YAなどがブレイクし、日本国内で最初にブームが訪れた、1980年代後半の第1期ガールズバンドブーム。
当時、SHOW-YAのようなハードロック派と、プリンセスプリンセスのようなJ-POPさながらの親しみやすいロック派 に系統が別れていましたよね。
ガールズバンドとしては、その系譜は
・SHOW-YA系ハードロックタイプ:Cyntia(シンティア)、Mary’s Blood(メアリーズブラッド)など
・プリンセスプリンセス系ポップス&ロックバンド:SHISHAMO、SCANDALなど
へと受け継がれていますが、近年に入ると徐々にその流れは変わり、の強い独自性を持つガールズバンドも増えてきました。
その一つが、短いフレーズに音を乗せて時にラップのような、時にサウンドとして聴かせるタイプの音楽を奏でる4人組ガールズバンド・CHAI(チャイ)。
CHAIは、モダンチョキチョキズを彷彿させるガールズバンド!
筆者自身、CHAIの音楽を聴いて、かつて濱田マリをヴォーカルに据えて活動していたバンド・モダンチョキチョキズを連想してしまいました。
モダンチョキチョキズは男女混成バンドでしたが、音楽スタイルはかなりファンキーで、音楽に乗せて歌詞とメロディを走らせたかと思うと、急に立ち止まり、ラップ調の主張が始まってみたりと、まさに何でもありの世界観 を醸し出すバンドでした。
実は、CHAIもその要素を多数持ち合わせています。
CHAIの音楽は、時に短歌や俳句に触れているかのような、リズムで感じる斬新なもの。
そして、その強烈な彼女たちの音楽スタイルは、ただの4人組ガールズバンドとしてだけではなく、時代が一周して新たに登場した注目のガールズバンドとして、多くのファンに受け入れられているのです。