Mom(マム)-「あかるいみらい」がAppleのCMに大抜擢された新世代アーティストとは…?

Mom(マム)-「あかるいみらい」がAppleのCMに大抜擢された新世代アーティストとは…?

若者や音楽ファンの間で人気急上昇中のシンガーソングライター/トラックメイカーの「Mom(マム)」

2021年2月に楽曲『あかるいみらい』AppleのCMソングに大抜擢されたことで話題となり、その後も同楽曲がTikTokを中心にSNS上でバズったことで再び大きな注目を集めています。

24歳という若さで楽曲制作のみならず、アートワークやMVを自ら手掛けるなど多彩な才能を持つMom。

今回はそんな突如として音楽シーンに現れた「ラッパーでもバンドマンでもない」と自らを謳う新世代アーティストMomについてご紹介していきます!

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Mom(マム)とは?

PROFILE

  • 活動名義:Mom(マム)
  • 本名:Akihiko Karibe(漢字非公開)
  • 出身地:埼玉県
  • 生年月日:1997年5月8日
  • 年齢:24歳(2021年現在)
  • 出身高校:非公開
  • 出身大学:非公開

「Mom」は作詞・作曲・編曲を全て自ら手掛けるシンガーソングライター/トラックメイカーです。

高校1年生の春休みから地元の埼玉で楽曲制作を始め、大学在籍中の2018年にAkihiko Karibeによるソロプロジェクト「Mom」として音楽活動を本格化させました。

大学卒業後の現在も精力的に音楽活動を行っています。

1997年に埼玉県で誕生したMomは、幼少期から音楽好きの姉の影響で、当時のヒット曲を中心に様々な音楽に触れて育ちます。

小学1年生の頃には既に親に隠れてORANGE RANGEを聴いていたそうです。

小学3年生にドラマ「喰いタン」の主題歌であるB‘zの楽曲『結晶』を聴いて以来、小学5年生までB‘z以外聴かないというほど熱中。

MEMO

B‘zの稲葉浩志が時々書くダサくて女々しい歌詞や、情けなさを感じるメロディといった、音楽から滲み出る「人懐っこさ」が自身の音楽性にも影響を与えた語っています。

その後は、B‘zとエアロスミスが共演したことを機に、オアシスレディオヘッドなど海外のバンドにも興味を持ち始め、インディポップやニューウェーブなど様々なジャンルの洋楽を聴き漁るようになりました。

中学1年生になると、他のクラスの友人とアメリカのロックバンド、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジの楽曲『Feel Good Hit Of The Summer』のギターをコピーしては、和訳した歌詞を友人に歌わせ、その音をパソコンに打ち込んで遊ぶなど当時からMomのクリエイティブな面が垣間見えます。

HIP HOPに衝撃を受ける

高校入学と同時に軽音部に入部したMomですが、クセの強い周りの人たちと合わず「自分はバンドに向いていないのでは」とストレスを感じ、1年ほどで退部してしまいます。

軽音部を退部した後も音楽が好きだったMomは宅録で楽曲制作を開始し、その傍らで中古CD屋で好きなCDを買い漁る日々を送っていました。

ある日、CDを取り込んでいたパソコンが故障してしまったことがきっかけで、ネット上に公開されている音源に興味を持ち、そこで聴いたチャンス・ザ・ラッパーのアルバム『Acid Rap』に大きな衝撃を受けます。

MEMO

Momはチャンス・ザ・ラッパーのアルバムについて、リズムや言葉の乗せ方がすべて新鮮で今まで聴いてきた音楽には無いものがたくさん詰まっていたと語っています。

「自分がやりたいのはこれだ」と気づいたMomは、HIP HOPやジャズを中心にブラックミュージックをひたすら聴き漁りました。

HIP HOPを中心に様々な楽曲に触れ、1つ1つの音楽と向き合い自身の感性で咀嚼し吸収したことで、卓越したメロディセンスを手に入れたんですね。

HIP HOPとの出会いが今後のMomの音楽性に非常に大きな影響を与えることになります

「Mom(マム)」の名前の由来

「Mom(マム)」と聞くと「母親」のことを指す言葉が連想できますが、その名前の意味が気になりますよね。

名前の由来についてMomは、いろいろな音楽を教えてくれる大学の先輩が何かで使おうと思っていた「Mom」という活動名義をそのまま譲り受けたので、特に大きな意味はないと語っています。

言葉の響きがポップでかわいく、日本でヒップホップをやるうえで「Mom」という名前は感覚的に自分に合っていると感じたことから、とても気に入っているそうです。

Momの経歴

2013年、高校一年生の春休みにiPhoneに同梱されている無料アプリ「GarageBand」で楽曲制作を開始。

高校2年生になると、自身が制作した音源を様々なレコード会社に送って反応を伺うなど、楽曲制作にのめり込む日々を送ります。

MEMO

今でこそ中毒性のあるポップな楽曲を数々発表しているMomですが、当時のレコード会社からの反応は良くなかったそうです。

高校2年生の夏休みにレコード会社から連絡をもらい、曲が完成する度にひたすら音源を送り続けてはアドバイスをもらうといったやり取りが続きます。

高校3年生に受験勉強のため音楽活動を停止、大学入学後に活動を再開させます。

大学進学後、ネット上にコンスタントに曲をアップロードしていたところ、ネットレーベル「Ano(t)raks」から誘いの声がかかり、2017年9月28日にミニアルバム『G・E・E・K』を配信リリースしました。

2018年、Akihiko Karibeによるソロプロジェクトである「Mom」としての活動を本格化。

2018年10月19日にApple Musicが選ぶ、最も注目すべき新人アーティストを毎週1組紹介する「今週のNEW ARTIST」に選出されました。

2018年11月14日に自身初となる1stアルバム『PLAYGROUND』をリリース。

MEMO

アルバムに収録されている楽曲の作詞・作曲・アレンジ・MIXに至るまで無料アプリ「GarageBand」を使用し、すべてセルフプロデュースで制作しました。

2019年5月22日、1stアルバムをリリースしたわずか半年という早さで、2ndアルバム『Detox』をリリース。

また、同アルバムは全国のタワーレコードスタッフがおすすめアーティストをピックアップする企画「タワレコメン」に選出されました。

2019年、大学生のみで制作した映画「色の街」の主題歌にMomの楽曲である『プライベートビーチソング』、挿入歌に『フリークストーキョー』が起用されます。

2019年12月18日にリリースされたゴスペラーズの25周年記念シングルコレクション『G25 -Beautiful Harmony-』の初回限定盤のボーナストラックに、グループの25周年にかけて25歳以下のアーティストを起用したリミックス音源が収録され、MomはDisc4の楽曲『BRIDGE』に参加しました。

MEMO

ボーナストラックのリミックスには、Momの他にも空音長谷川白紙などといった今を時めく若きアーティストたちも名を連ねました。

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2019年12月24日に放送されたNHKの特番『さよなら!アローン会』のオープニングのテーマソング、番組内の効果音をMomが担当。

2020年7月8日、3rdアルバム『21st Century Cultboi Ride a Sk8board』をリリースし、同アルバムをもってビクターエンタテインメントのColourful Recordsより、メジャーデビューを果たします

同年11月20日にサニーデイ・サービスがリリースしたリミックスアルバム『もっといいね!』に収録されている楽曲『心に雲を持つ少年』のリミックスにMomが参加しました。

2021年2月24日より公開されたAppleのTVCM「Macの向こうから — 日本でつくる」に3rdアルバム『21st Century Cultboi Ride a Sk8board』に収録された楽曲『あかるいみらい』が起用され、その中毒性のあるサウンドが大きな話題を呼びました。

2021年5月13日に放送されたフジテレビ系列「めざましテレビ」のインタビューに出演。

2021年5月24日に放送されたTBSの音楽番組「CDTV ライブ!ライブ!」に出演し、楽曲『あかるいみらい』をテレビで初披露しました。

 

2021年5月28日に放送された日本テレビ系列の音楽番組「バズリズム02」のSTUDIO LIVEに出演。

TikTokでのバズを機にメディアへの出演が急増しており、今後のさらなる活躍が期待できます。

2021年は間違いなくMomの飛躍の年になるでしょう。

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Momのオススメ曲

自らを「ラッパーでもバンドマンでもない」と称するMomが放つ楽曲は、J-POPに通ずる人懐っこいキャッチ-なメロディーをHIP HOPのビートに落とし込んだ、ジャンルに縛られない中毒性の高いポップなサウンドが特徴的です。

世間や大人に対する怒りや不安、諦念といった感情を込めたシニカル(皮肉的)なリリックと、遊び心が随所に散りばめられたオリジナリティ溢れるワードセンスにも注目。

ここでは、日本人の感性をくすぐるポップで手触り感のあるMomのオススメ曲をご紹介していきます!

あかるいみらい

Momの知名度を一気に上げるきっかけとなった代表曲とも言える『あかるいみらい』

2020年7月にリリースされた3rdアルバム『21st Century Cultboi Ride a Sk8board』に収録されている楽曲です。

「アイスクリームが溶けるその前に」という印象的なフレーズから始まる思わず踊りたくなるような中毒性の高いメロディーは、多くの人々の心をがっちりと鷲掴みにしました。

2021年3月にYouTubeにアップロードされたMVは、AppleのCMソングに起用されたことやTikTokでのバズも相まって、公開からわずか3か月で450万回再生を突破。(2021年6月現在)

ゴーストワーク

『あかるいみらい』と同じく『21st Century Cultboi Ride a Sk8board』に収録されている『ゴーストワーク』

ポップなメロディーを重ねたトラックと、曲の合間に混じる攻撃的なノイズが印象的な楽曲です。

冷めたスタンスを取る人間を「ゴースト」と例え、冷笑的になり終わりをただ待つだけのゴーストを皮肉的かつユーモラスに歌った内容となっています。

Momの得意とするシニカルなリリックが存分に散りばめられた渾身の一曲です。

アンチタイムトラベル

こちらも同じく『21st Century Cultboi Ride a Sk8board』に収録されている楽曲です。

躍動感のあるリズムとやみつきになるポップなメロディーは一度聴いたらクセになること間違いなし。

Mom自身が全て手掛けた独特な世界観を漂わせるMVの映像も必見です。

楽曲の中には、SF映画の金字塔である「バック・トゥ・ザ・フューチャー 」を連想させるリリックが隠れているので、気になった方は探してみてください。

タクシードライバー

1stアルバム『PLAYGROUND』に収録されている『タクシードライバー』

Lo-Fi HIP HOP感のあるゆったりとしたエモーショナルなチルサウンドが印象的な楽曲です。

疲れ切った心にそっと寄り添ってくれるような歌詞が刺さる一曲となっています。

テレビゲーム調のレトロなかわいさを内包したMVのアニメーションにも注目。

祝日

浮遊感のある心地よいサウンドにどこか儚さを感じさせる楽曲『祝日』

サウンドの中に「瓶が割れたような効果音」がアクセントのように差し込まれており、Momの遊び心を感じさせます。

若者の心の内にあるアンビバレントな感情に葛藤する不安と切なさが入り交じる歌詞も魅力的です。

最新情報

『心が壊れそう』のMVが公開

Mom自身が監督・主演を務めた『心が壊れそう』のMVが6月2日にYouTubeで公開されました。

閉塞的で変わり映えのない日常や、考えることをやめ思考を停止させてしまうことへの絶望を、持ち前のシニカルなリリックで歌い切った楽曲となっています。

Momの卓越したワードセンスが炸裂した新曲のMVは必見&必聴です

最後に

24歳という若さで、急激にその知名度を上げる「Mom」。

シニカルで遊び心のあるリリックに乗せた、メロディセンスが光るポップでキュートな楽曲の数々はどれもハイクオリティーなものばかりです。

クリエイティビティ溢れるMomの可能性はまだまだ未知数であり、さらなる成長が大いに期待できる注目の新世代アーティストの1人と言えるでしょう

TikTokでのバズを機に、今後の彼の楽曲にどのような変化が訪れるのか非常に楽しみです。

ポップなサウンドを追求し続けるMomの楽曲が気になったという方は、ぜひ一度チェックしてみてください!

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