ハッと目を奪われるような可愛らしいルックスが印象的な「藤原さくら」。
シンガーとしてだけではなく、女優としても活躍する女性アーティストです。
といっても、「勢い余ってCDデビューしちゃいました!」という女優ではなく、もともと歌手として活動していた彼女の実力は確固たるもの。
この記事では藤原さくらのプロフィールや経歴、おすすめ曲についてご紹介します。
目次
藤原さくらの魅力
「藤原さくら」は福岡県福岡市出身の女性シンガーソングライター。
15歳ごろから活動を始め、20歳でメジャーデビューを果たしました。
若いうちから数々の大舞台を任されてきた彼女の魅力といえば、甘すぎないスモーキーな声。
キュートなルックスとは裏腹にややビターな歌声は、彼女が奏でるクラシックギターの音色と相性抜群。
そっと目を閉じて聴きたくなるような、絶妙な心地よさを聴き手に感じさせます。
また、藤原さくらには女優としても活躍する一面も。
それもチョイ役ではなく、テレビや舞台で重要な役を任されるレベルの実力者です。
どちらの世界でも今後ますますの活躍が期待されています。
藤原さくら・プロフィール
藤原さくらは1995年12月生まれの女性。2021年で26歳を迎えます。
そんな彼女が音楽を始めたのは、なんと15年以上前の小学生のころ。
父親からクラシック・ギターをもらったことがきっかけで音楽を始めたんだそう。
作曲を始めたのも同じ小学生のころ。
当時からふとメロディーが頭に浮かんでくることがあり、断片的ではありながらも作曲活動をしていたようです。
藤原さくらの父親はメジャーデビュー歴のある有名なベーシスト。
「Small Circle of Friends」というヒップホップユニットのメンバーとして活動していました。
影響を受けた音楽は「ビートルズ」などのUKロック。
こちらも父親の影響を受けており、物心つく前から聞いていたそう。
日本のアーティストだと「YUI」や「細野晴臣(ほその はるおみ)」が好きだと語っています。
趣味は漫画、アニメ、映画を見ること。
藤原さくら・経歴
10代の頃からシンガーソングライターとしての頭角を現わしていた彼女。
その傍ら女優としても活躍するなど、実にマルチな才能の持ち主です。
藤原さくらは一体どのような経歴を辿ってきたのか、彼女の高校時代からご紹介します。
高校生時代〜メジャーデビュー
藤原さくらが現在の事務所「アミューズ」と契約したのは、実は高校入学前の15歳のころ。
地元・福岡県にあるボーカルスクールに通い始め、そのスクールが主催するオーディションがきっかけでスカウトされました。
高校入学後は福岡や東京でライブ活動を行いつつ、楽曲制作に邁進。
学業に励む傍らミニアルバムを3枚も制作し、ライブ活動を行なっていたカフェやライブハウス、地元のCDショップで販売しました。
高校生当時、福岡でのライブは父親である藤原宏二がベースとしてサポートしていたそう。
今となってはかなりレアな親子共演です。
藤原さくらが高校3年生を迎えた2014年、1stアルバムとなる「full moon」をインディーズとしてリリースします。
高校を卒業すると本格的に活動するために東京へ上京。
同年には初となるワンマンライブの開催やアミューズ主催の音楽イベントへ出演、さらには海外ライブを経験するなど大躍進を遂げます。
さらに同年にはCMソングやラジオDJを担当。
翌2015年にはドラマに楽曲「Just one girl」を書き下ろすなど、メジャーデビュー前にも関わらず注目の存在へとなりました。
そして同年、ミニアルバム「à la carte」でついにメジャーデビュー。
2016年にはビルボードライブ東京にて史上最年少となるメインアクトを務め、翌月にはフルアルバム「good morning」をリリース。
活躍はとどまることを知らず、ラジオ番組のDJ、女優デビュー、数々の賞を受賞するなど2016年の顔とも言える存在になりました。
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2017年以降
大活躍を遂げた2016年以降も、彼女の活躍は止まりません。
2ndシングル「Someday/春の歌」、2ndアルバム「PLAY」をリリースする傍ら、子供向け番組MCや楽曲提供を行います。
また、同年代の女性シンガー「家入レオ」「大原櫻子」とともにコラボレーション曲「恋のはじまり」を配信リリース。
さらに、立て続けにテレビ番組や映画に書き下ろしの楽曲を提供。
翌2018年には日比谷野外音楽堂でワンマンライブを成功させるなど、女優としてもアーティストとしても活躍の幅を広げました。
2ndアルバム「PLAY」は、リリースしたアルバムの中で自身最高となるオリコンランキング5位を記録しました。
2019年は「藤原さくら」名義でのリリースはなかったものの、全国ツアーの開催や舞台への出演など精力的に活動します。
そして2020年、約1年半ぶりにシングル「Twilight」「Ami」を配信リリース。
新型コロナウイルスの影響で予定していた舞台公演が中止となるものの、ラジオで新レギュラー番組がスタート、楽曲リリースや配信ライブを行うなど活動を継続。
2021年は子供向け番組やドラマへの出演を果たしつつ、4月にデジタルシングル「Kirakira」、5月には大瀧詠一のカバー「君は天然色」をリリースするなど、女優としてもシンガーとしても活躍し続けています。
女優としての活動
藤原さくらが女優としての活動を始めたのは、メジャーデビューから1年後の2016年のこと。
人気俳優「福山雅治」が主演を務めたテレビドラマ「ラブソング」で女優デビューを果たしました。
出演のきっかけとなったのは、吃音症に悩むヒロイン「佐野さくら」役のオーディションです。
同作品ではヒロインが音楽を通して周囲の人間と心を通わせていく姿が描かれており、圧倒的な表現力や歌唱力を持つ藤原さくらはまさに適役の存在。
約100名の中から選び抜かれたシンデレラガールとして大活躍しました。
藤原さくらは「ラブソング」の出演がきっかけで「第4回コンフィデンスアワード・ドラマ賞 新人賞」を受賞。
さらにドラマの主題歌である「Soup」をリリースし、オリコンランキング4位を記録しました。
その後はドラマ女優としての活動のみならず、子供向け番組のMCや舞台女優としても活躍中。
今後も女性シンガー兼女優として活躍していくこと間違いなしの存在です。
藤原さくらのおすすめ曲5選
可愛すぎず甘すぎない、ビターな声が印象的な藤原さくら。
本人は声が低いことがコンプレックスだったとも語っていますが、今となっては他の女性シンガーにはない彼女だけの魅力です。
そんな彼女が歌うのは、甘いラブソングから往年の楽曲のカバーまで様々。
ぜひ押さえておきたい5曲を厳選してご紹介します。
Soup
「Soup」は2016年にリリースされた藤原さくらの1stシングル。
同作品は藤原さくらが女優デビューを果たしたテレビドラマ「ラブソング」の主題歌として、ドラマで主演を務めた福山雅治が作詞作曲を行いました。
<甘さだったり/苦さだったり/時間をかけて味になってく>というフレーズに象徴されるように、楽曲では恋が深まっていく様子がスープで表現されています。
作詞を担当した福山雅治は「20歳の女の子が書く歌詞をイメージした」と語っていますが、まさにその通り。
40代の男性が書いたとは思えない甘い歌詞を、藤原さくらのややスモーキーな声で歌い上げるというコラボレーションがまた絶妙です。
心がほっこりするような温かいラブソングに仕上がっています。
好きよ 好きよ 好きよ
「好きよ 好きよ 好きよ」は2016年にリリースされた「Soup」のカップリングソング。
<好きよ/好きよ/好きよ/こんな歌ができたの/言葉じゃ物足りないから>というフレーズから始まるとても甘いラブソングです。
テレビドラマ「ラブソング」では挿入曲として使用されていました。
ちなみに同作品の作詞作曲を務めたのも、シンガーソングライターであり俳優としても活躍する福山雅治。
楽曲では真っ直ぐすぎるほどに好きな人を思う女性の気持ちがリアルに描かれており、「性別も年齢も違うのになんでこんな歌詞がかけるんだろう」と思わず嫉妬してしまいます。
福山雅治の才能、そしてイメージ通りに歌い上げる藤原さくらの実力を感じる一曲です。
「かわいい」
『「かわいい」』は、2016年にリリースされた藤原さくらの1stアルバム「good morning」に収録されている楽曲。
アルバムリリースに先駆け2015年に先行配信されるなど、同アルバムの中でも注目の一曲です。
楽曲で歌われているのは、男女問わずキュンとしてしまうような一途な片思い。
<あなたから「かわいい」って言ってほしかったの/それだけなの>という歌い出しだけで、女性なら強い共感、男性なら「こんな風に思われたい!」と胸が疼くはず。
メロディー自体はとても軽やかで、胸が苦しくなるような片思いソングではないのもポイント。
晴れた日の午後、好きな人を思いながら聴きたくなるような楽曲です。
春の歌
「春の歌」は2017年にリリースされた楽曲。
「Someday」という楽曲とともに両A面シングルとしてリリースされました。
タイトルでピンときた方も多いかと思いますが、同曲は世代を問わず愛され続けるバンド「スピッツ」のカバー。
藤原さくららしさを感じるアコースティックカバーで、いい意味で原曲らしさを感じさせません。
「あれ?これ藤原さくらの曲だっけ?」と思ってしまうほど、藤原さくら色。
ぜひ音源をチェックしてみてください。
同曲は映画「3月のライオン」の主題歌に起用されたことでも注目を集めました。
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君は天然色
「君は天然色(きみはてんねんしょく)」は、藤原さくらが2021年にデジタルリリースした楽曲。
シンガーソングライター「大瀧詠一」が1981年にリリースした楽曲のカバーです。
楽曲の軽やかな雰囲気と、藤原さくらのやわらかな歌声がベストマッチ。
「女性が歌うとこんなに可愛い曲に聞こえるんだ!」と驚いてしまいます。
ちなみに、同曲は車のCMソングとしても話題。耳にしたことがあるという方も多いかもしれません。
一曲通して聴くとさらに良さを感じることができますので、ぜひYouTubeや音楽ストリーミングサービスで聴いてみてくださいね。
藤原さくらのまとめ
シンガーソングライターとして確かな実力を持つ藤原さくら。
同時に女優としても活躍する彼女の実力は計り知れません。
歌手・俳優をこなす男性アーティストは複数思い浮かぶものの、女性はなかなか珍しいのではないでしょうか?
また、女優活動や楽曲リリースの傍ら、藤原さくらの公式YouTubeでは名曲のカバーを披露し続けています。
往年の楽曲から最近のヒット曲まで幅広くカバーしているため、老若男女問わず楽しめるはず。
そちらもぜひチェックしてみてくださいね!
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