高橋優 – 地元秋田で音楽フェスを主宰! メジャーデビューからこれまでを振り返る!

高橋優 – 地元秋田で音楽フェスを主宰! メジャーデビューからこれまでを振り返る!

2020年にメジャーデビュー10周年を迎え、2021年秋からコロナ禍で初のバンド形式で行うライブツアー「THIS IS MY PERSONALITY」が決まっている高橋優。地元・秋田の各市を巡る「秋田CARAVAN MUSIC FES」の主宰を務め、2020年は開催を断念したものの2021年は開催が決まっています。
タイアップソングも多く、「名前は聞いたことがあるかも」という方も多いのではないでしょうか。

MEMO

残念ながら、2021年の「秋田CARAVAN MUSIC FES」も中止することが8月24日に発表されました。思い切りフェスを楽しめるよう、コロナ終息を祈るばかりです。

この記事では彼のこれまでのキャリアを振り返りながら、三浦春馬との関係について伝えていきます。キャッチコピーでもある「リアルタイムシンガーソングライター」の名に恥じない、高橋優ならではの曲も複数ご紹介します!

高橋優のプロフィールとデビューまでの経緯

高橋優の出身地は秋田県横手市。両親と年の離れた姉2人の5人家族です。

彼の音楽との出会いは、幼少期にさかのぼります。自伝「Mr.Complex Man」には父の真似をして歌を歌っていた記憶があると振り返ります。
中学生のころにギターを手に入れ、歌を自作するようになり、高校では友人とBRAHMANのコピーバンドを組み、活動を行っていました。

大学進学とともに北海道へ移り、本格的に音楽活動をスタート。札幌にある狸小路、さとう洋品店の前でひたすら歌う日々を送ります。
この路上ライブ時代は、彼自身も「原点」と語るほど重要な分岐点。過去には、当時の写真を背景にアコースティックギター1本で歌うというライブパフォーマンスを行ったこともあるくらい、思い入れのある場所です。

大学卒業後、映画館でのアルバイトをしながら音楽活動を続け、札幌のライブハウスで彼のプロデューサー・箭内道彦と出会い、上京。2008年のことです。

2009年、全国に流通では初のミニアルバム「僕らの平成ロックンロール」をリリース。2010年にシングル「素晴らしき日常」をリリースし、メジャーデビューを果たしました。

高橋優といえばこの曲!タイアップ付きの有名曲

福笑い


東日本大震災後にSCHOOL OF LOCK!!に出演した際に書き下ろした「卒業」のように、ラジオのリスナーの声を聞きながらその場で曲を作るというのは彼が時々行う曲作りのパターン。

この福笑いも2010年元旦に放送された番組「風とロック NEW YEAR FES 渋谷」の中で生まれた曲です。あるリスナーが海外で経験したエピソードをもとに、「笑顔」をテーマとしてその場で書き下ろしています。

東京メトロのCMソングに起用され、曲のメインフレーズをニューヨークタイムズの意見広告として掲載。メジャーデビュー前の彼の知名度を上げるきっかけとなりました。

明日はきっといい日になる

2015年にリリースされ、ダイハツ「キャスト」のCMソングとしても有名なこの曲。福笑い同様、「笑顔」を主軸とした歌詞が書かれています。

口ずさんでほしいと願い、「明日はきっといい日になる」という言葉をシンプルに繰り返すサビに、気持ちが明るくなるようなサウンド。「高橋優といえばこの曲」と思い浮かべる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

ちなみに、この曲はライブでのコール・アンド・レスポンスを意識して書かれた数少ない曲でもあります。
「誰かと一緒に歌うことを意識して書いた」とインタビューで答えているように、ライブではサビを彼と観客が一緒に歌うのが定番になっています。

そして他の曲と大きく違うのが、ドラマ仕立てのPV

映画も好きという彼本人が監督を務め、当時彼がテーマソングを歌っていたテレビ番組「オモクリ監督 〜O-Creator’s TV show〜」で初披露。Youtubeに上がっている公式動画の再生数は、2021年8月現在で2000万再生超と、彼のPVの中では抜きんでた数字を叩きだしています。

この曲は、2017年夏の「熱闘甲子園」のテーマソング。野球好きの方の中では前述の2曲よりこちらの印象が強い方もいるかもしれません。

この曲は全国各地を巡り、甲子園を目指す球児やその周りの人を見て、形にした曲です。野球に疎かった彼にとって、実際の現場を見て感じた部分も非常に多かった様子。

スーパースターに焦点を当てず、あきらめずに夢を追いかける人、高校時代の思い出を追いかけるかつての高校球児に向けた曲だとインタビューで語っています。「これぞ高橋優」ともいえる人間臭く、暑苦しい曲に仕上がっています。

三浦春馬との出会いと別れ

「人見知り」と話し、友好関係は狭いと公言する高橋優。そんな彼の数少ない親友が三浦春馬です。

ともに芸能事務所・アミューズ(高橋優は2020年7月に退所)に所属し、同じくアミューズ所属の佐藤健やONE OK ROCKのTakaからの紹介で親交を深めた2人。

そんな2人の関係の深さが知れ渡ったのが、2017年に三浦春馬主演のドラマ「オトナ高校」の主題歌を高橋優が務めることになったことでした。主題歌である「ルポルタージュ」のPVには三浦春馬も出演。互いに尊敬しあう友人として、共演以降も交流を深めていました。

2020年7月、彼の自死が発表された数日間、彼に関するツイートはしていません。しかし、この数日のうちにツイッターのヘッダー2人が共演した思い出の曲・ルポルタージュのジャケットに変わり、現在もそのままになっています。

デビュー記念日である7月21日、デビュー10周年記念のYoutube生配信を実施。

その中で行われたファンからのリクエストにこたえる生演奏で披露されたのは、僕らの平成ロックンロールに収録されている名曲「友へ」。タイトルの通り、友人に向けたこの曲の披露後、目をうっすら潤ませて歌う彼の姿がファンの涙を誘いました。

あわせて読みたい!

亡き友に宛てた?最新アルバム収録曲

その後2020年10月にリリースされた最新アルバム「PERSONALITY」に、三浦春馬に向けたものだといわれている曲が2曲収録されています。

ORION

1曲目は「ORION」。

これは2020年10月に出演したSCHOOL OF LOCK!!で披露した際、「大切な友達を想像して聞いてほしい」と話しています。友に宛てた歌であることは本人の口から語られていますが、その中に三浦春馬が含まれているかは定かではありません。

八卦良

2曲目が「八卦良(はっけよい)」。

他のアルバム収録曲と比べても、非常にストレートで捉え方次第ではトゲを感じるような歌詞が書かれています。
歌詞の中に事務所への不満とも解釈できるフレーズや愛、そして死にまつわる言葉もよく見かけます。

ネット上では「三浦春馬の自殺に対する曲では?」という声を多数見かけます。本人は三浦春馬の死に関連して書いたとは発言していませんが、ある程度関連はしていると思われます。

POPSCENEのインタビューにて、この曲は報道番組やインターネットなどで「何でもネタ化」し、暗い話題ですら軽く流してしまう世の中に関して歌ったものと語っています。この話の中で当事者になっている人、帰ってこない命という言葉が出ているので、きっと頭のどこかに親友の存在があったのかもしれません。

また、このインタビューにて、万事が整っているという意味のタイトルなのにFUCK YOUという歌詞を入れる構図は、彼のデビューシングル「素晴らしき日常」と通じるところがあるとコメント。

社会の矛盾を突くというのは、「素晴らしき日常」に限らず「こどものうた」などでも行っており、彼の得意ジャンルとも言えます。友に捧げたというより、友の死で浮き彫りになった疑問提起を行った曲なのかもしれません。

最後に

2020年、上京した当時から所属していたアミューズを離れ、独立という道を選んだ高橋優。彼のこれからは、彼自身で描いていきます。

ツアーも決まっているので、機会があれば生音を聞いてみてください!

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