久保田利伸「Missing」- 切なすぎる恋模様とは?歌詞の意味やカバーしたアーティストを徹底解説!

久保田利伸「Missing」- 切なすぎる恋模様とは?歌詞の意味やカバーしたアーティストを徹底解説!

国内のみならず海外でも高い評価を受ける男性シンガーソングライター「久保田利伸(くぼた としのぶ)」

日本におけるR&B流行の立役者でもある彼の名曲として知られているのが、名バラード「Missing」です。

サビの歌詞から切ないラブソングであるということはご存知かと思いますが、実際にどんな恋模様が歌われているか深く考えたことはありますか?

この記事では「Missing」で歌われている恋模様や、「Missing」をカバーしたアーティストについて解説していきます。

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Missingの楽曲情報

「Missing」は1986年にリリースされた久保田利伸の1stアルバム「SHAKE IT PARADISE」に収録されている楽曲。

当時はシングルとしてリリースされたわけではありませんでしたが、今では久保田利伸を代表する一曲です。

ちなみに、同アルバムの累計売り上げ数は27.8万枚、オリコンランキングでは11位を記録。

そこそこヒットしましたが、ミリオンセラーのような爆発的ヒットという印象ではありません。

しかしリリースから約30年後の2016年5月、フル配信でのダウンロード数がなんと75万を突破。

「Missing」はじわじわと人気を高めていった楽曲なのです。

MEMO

当時「Missing」はトーク番組「噂的達人」・プロレス中継「ワールドプロレスリング」のエンディングテーマに起用されました。
アルバムに収録されている曲の中でも比較的露出が多かったため、認知度も人気も高まっていったのかもしれませんね。

Missingで歌われている恋とは?

「Missing=切ないラブソング」という認識を持っている人は多いはず。

その切なさの原因を探るべく歌詞を読み解いていくと、実は単純な失恋ソングではなく意外と込み入った恋愛模様、だけど純な恋模様が歌われています。

早速歌詞を紐解いていきましょう!

相手は誰?

まず気になるのが、同曲は誰から誰に向けられているのかという点。

一人称が「僕」であることから男性目線であることはすんなりわかりますが、「君」は一体どんな人物なのでしょう?

そのヒントになるのが<出会いがもっと/早ければと>というフレーズ。

ここから推測すると、どちらかにはすでに恋人がいることがわかります。

ではどちらに恋人がいるのかというと、これはおそらく「君」。

最後のサビで<僕だけの君ならば>と歌われていることから、「君」はおそらく主人公のものだけではない=他に相手がいると考えられます。

つまり同曲は恋人、あるいは配偶者がいる女性に向けた楽曲であると推測できるのです。

一方的な愛ではない?

主人公が勝手に恋人or配偶者持ちを好きになってしまった…という楽曲なら切ない片思いで終わりますが、同曲のポイントは相手も自分を好きであるということ。

それを象徴するのが冒頭の<互いの胸の中は/手に取れるほどなのに>というフレーズと、後半の<届かないものならば/見つめ返さないのに>というフレーズです。

手に取れるほどにわかる相手の胸中に自分への思いが感じられなかったら、おそらくこんな名曲は成立しませんよね。

そして相手に気がなければ自分は見つめ返さない=見つめ返しているということは相手にも気があるということ。

相手も自分のことを好きであるのにもかかわらず、相手にはすでに恋人か配偶者があるから結ばれない。

このどうしても叶わない恋であるという点が、楽曲の切なさを増幅させているのではないでしょうか。

2人はどうなる?

残念ながら、楽曲内では2人の恋の結末は歌われていません。

それどころか主人公の気持ちが歌われているだけで、実際にどうこうしたという事実は歌われていないのです。

強いてピックアップするとしたら、<許されることならば/抱きしめていたいのさ><この道をかけだして/逢いに行きたい/今すぐに>というフレーズ。

抱きしめたい、逢いたいと言っているということは、おそらくそのどちらも満足にできていないということ。

もしかしたら2人は互いを思い合うだけのプラトニックな関係なのかもしれません。

変ななまめかしさがないからこそ主人公の気持ちがまっすぐに伝わってきて、私たちもより強く切なさを感じるのかもしれませんね。

Missingをカバーしたアーティスト

幅広い世代に愛される「Missing」ですが、同曲をカバーしたアーティストの年齢・性別もまた様々。
何名かピックアップしてご紹介します。

ATSUSHI

「ATSUSHI」はダンス&ボーカルグループ「EXILE」のメンバー。

ソロ名義の活動の中でカバーを披露しており、その姿がライブDVDに収録されています。

圧倒的な歌唱力と甘い歌声で歌いこなす「Missing」は必聴。

男性が聞けばさらに切ない気持ちになりますし、女性が聞くと「こんな風に思われたい!」なんて思ってしまいそうです。

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中島美嘉

女性シンガー「中島美嘉(なかしま みか)」も、2014年にリリースしたカバーアルバム「ずっと好きだった〜ALL MY COVERS〜」でカバーを披露しています。

同曲は男性目線の楽曲ですが、女性が歌ってもしっくりくるのが魅力的なポイント。

女性ボーカルだからか、寂しさや心細さがとりわけ強く感じられるように思います。

中島美嘉の独特な世界観とも絶妙にマッチしているので、じっくり聞いてみてください。

Ms.OOJA

様々なアーティストのカバーでブレイクした「Ms.OOJA(ミス・オオジャ)」も同曲をカバーしています。

どこか力強さを感じる芯のある歌声で、主人公の思いがより強く伝わってくるのが印象的。

男性が聞いても女性が聞いても共感できそうです。

2013年にリリースしたアルバム「MAN」、2014年にリリースされた「MAN&MOMAN」に収録されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

高橋洋子

「残酷な天使のテーゼ」で知られる女性歌手「高橋洋子(たかはし ようこ)」も、2017年にリリースしたアルバム「YOKO Sings Forever」でカバーを披露しています。

意外な組み合わせのようですが楽曲の切なさ、アレンジ、歌声が絶妙にマッチ。

特に高音部分の優しい歌声は必聴です。

MEMO

高橋洋子は19歳の時に久保田利伸のツアー・コーラスに応募し、見事採用。
そこから歌手活動を始めたというなんとも深い縁で繋がっているようです。

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槇原敬之

自身のヒット曲が多いためかあまりカバーのイメージがない「槇原敬之(まきはら のりゆき)」ですが、2019年にリリースした「The Best of Listen To The Music」というカバーアルバムの中で「Missing」を披露しています。

久保田利伸やATSUSHIとはまた違ったタイプの男性ボーカルであるため、主人公の人柄がまた違った印象になるのがポイント。

ぜひ違いを楽しみながら聞き比べてみてください。

Missingのまとめ

「Missing」で歌われている恋模様について深掘りしました。

深い背景まで考えると、また違った印象になるかもしれませんね。

とはいえご紹介したのはあくまで一個人の解釈です。

答えはありませんので、ぜひみなさんもそれぞれの考察を楽しんでみてくださいね。

また、様々なアーティストのカバーも必聴。

ご紹介できたのはほんの一部で、まだまだたくさんのアーティストがカバーしています。

久保田利伸の他の名曲と一緒に、ぜひYouTubeやストリーミングサービスでチェックしてみてください。

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