やっぱり秋はスポーツの秋だなあ。
爽やかに汗を流すと気持ちがいいよ。
本当だよね。
ひとたび試合が終われば敵も味方も無い。
それがスポーツマンシップだよ。
試合が終わったら相手チームの選手も交えて
みんなでSpotify急上昇チャートをチェックする。
これこそスポーツマンシップだよ。
そうですね…。
さ、今週もチャートを確認していきましょうか…。
早いもので2020年度上半期も過ぎ、昨日から10月に突入しました。
ちょっと気になって調べてみたところ、今年の残り日数は91日だそうです。
新型コロナウイルスに振り回されっぱなしの2020年。
このままだとコロナ関連の思い出しか残らない黒歴史的な1年になってしまいそうで非常に不本意であります。
そんなもやもやした気持ちを吹き飛ばしてくれるのが音楽の力。(今週も強引に話題を誘導していきます!)
「Spotify Japan 急上昇チャート」で最新の注目曲をチェックして、鼓膜を新鮮なサウンドで満たしてしまいましょう。
本題に入る前に「Spotify Japan 急上昇チャート」について簡単にご説明しておきましょう。
これは楽曲の再生回数の“上昇率”を元にSpotifyが毎日ランキング形式で発表しているもので、どの楽曲の注目度が急激に上昇しているのかを示す指標となっています。
単純に再生回数でランク付けされるわけではないので、なんらかの理由で前日よりも再生回数が大幅に増えた楽曲が上位に飛び込んでくるなど、通常のチャートでは見られない動きが楽しめるのが魅力だと言えるでしょう。
では、2020年9月29日付のチャートをご紹介していきましょう。
目次
Spotify Japan 急上昇チャート / 2020年9月29日付
1位:FRANCHISE / Travis Scott、Young Thug、M.I.A.
今週トップに輝いたのは、アメリカの男性ラッパー、トラヴィス・スコットの新曲“FRANCHISE”(フランチャイズ)。
アメリカの男性ラッパーYoung Thugとイギリスの女性ラッパーM.I.A.をフィーチャーした同曲は、重く沈み込むようなビートが印象的なヘヴィチューンに仕上がっています。
大ヒット中の映画『TENET テネット』の主題歌となる新曲“The Plan”を8月にリリースしたばかりのトラヴィス・スコットですが、その創作意欲は一向に衰える気配がありません。
ここ最近、米津玄師やBTSが人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」に登場して話題となっていますが、トラヴィス・スコットも4月に同ゲームのイベントに登場し、巨大化した彼がフィールド上でパフォーマンスを繰り広げるというド派手な演出でプレイヤーを熱狂させてくれました。
その歴史的なイベントを観るためにゲーム内に同時接続したプレイヤーの数はなんと1,230万人。
最終的には、イベント期間中に彼のパフォーマンスを目撃したプレイヤーは2,770万人という膨大な数にまで膨れ上がっています。
また、先月から始まったマクドナルドとの異色コラボレーションも大ヒットとなるなど、彼のその嗅覚の鋭さは音楽シーンでもピカイチです。
2位:One (Monster & Infinity) / SuperM
SHINee、EXO、NCTのメンバー計7名によって結成されたK-POP界のスーパーグループ・SuperMの新曲“One (Monster & Infinity) ”が堂々2位にエントリーしました。
緊張感あふれる“One (Monster & Infinity) ”は9月25日にリリースされたばかりの1stアルバム『Super One』からの先行シングルで、同アルバム収録の“Monster”と“Infinity”を合体させたハイブリッド・リミックス曲となっています。
ハリウッド映画のティーザー映像のようなMVはまさにK-POP界のスーパーグループの名に恥じないクオリティで、YouTubeには公式MVのほか、アメリカの人気トーク番組『エレンの部屋』(原題:The Ellen DeGeneres Show)に出演した際のライヴ映像もアップされており、そちらもファン必見です。
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3位:Whenever You Call / 嵐
先週1位だった嵐の“Whenever You Call”は今週も好調で、ふたつ順位を下げたもののトップ3圏内をしっかりキープしています。
世界的ポップスター、ブルーノ・マーズのペンによる全編英語詞の“Whenever You Call”は海外でも驚きをもって迎えられ、アメリカのABC Newsからも「J-pop stars ARASHI release English surprise before hiatus」(J-POPスター嵐、活動休止前に驚きの英語詞曲リリース)と題された記事が出されたほどです。
ご紹介した記事はこちらのリンクから読むことができます。(外部サイトに移動します。)
それほど長い記事ではないので、英語の勉強だと思って読んでみてはいかがでしょうか。
J-pop stars ARASHI release English surprise before hiatus
活動を休止する2020年末までに新国立競技場で無観客の配信コンサートを開催することも発表されており、まだまだ彼らの動向から目が離せません。
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4位:アカシア / BUMP OF CHICKEN
9月10日に“Gravity”をリリースしたばかりのBUMP OF CHICKENが早くも次なる新曲“アカシア”を発表しました。
先日公開された“アカシア”とポケモンがコラボしたスペシャルMV『GOTCHA!』は原作ファンなら感涙必至の超力作となっており、MV内にちりばめられた小ネタを探すファンも続出中だとか。
冒険への第一歩を踏み出した時のワクワク感をそのまま音にしたかのようなサウンドは、ポケモンの世界観にピッタリです。
11月4日には“アカシア”と“Gravity”を収録した両A面シングルが「アカシア盤」と「Gravity盤」の2種類の形態でリリースされる予定で、「アカシア盤」には前述の「GOTCHA!」を収録したDVDが付属することが発表されています。
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5位:Better / ZAYN
2015年3月にOne Directionを脱退したZayn MalikのZAYN名義の新曲“Better”が5位にエントリー。
ソロ名義としては約2年ぶりとなる“Better”はメロウなR&B風メロディが印象的な大人びた楽曲で、今後リリースが予定されているニューアルバムからのリードシングルとなっています。
こんなに大人びた曲調なのにシングルのジャケットはなぜかガンダム風ロボットのイラスト(顔はZAYN)という謎すぎるチョイスですが、これはアルバムのコンセプトと何か関係しているのでしょうか…。
私生活では初めての子供が生まれたばかりで幸せいっぱいのZAYN。
ニューアルバムも私生活に負けない充実した内容となっていることに期待しましょう。
6位:Sayonara / 平井大
6位にランクインしたのは、すっかり当チャートの常連となったシンガーソングライター・平井大。
“Sayonara”は「夏が終わるまでシングルをリリースし続ける」という奇想天外な企画から生まれた第9弾シングルです。
タイトルからもわかる通り、別れをテーマにした切ないラヴソングで、物悲しいアコースティックギターの音色が胸をえぐります。
11月6日に放送予定のWOWOWオリジナルドラマ「竹内涼真の撮休」の主題歌を担当することもすでに決定しており、“Holiday”と題されたこの曲が一連の新曲リリースの企画に組み込まれているものかどうかは不明ですが、平井大の“2020年新曲ラッシュ”はまだ終わりそうにありません。
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7位:Dynamite / BTS
2020年を代表する大ヒット曲となったBTSの“Dynamite”が今週もランクイン。
古き良き時代のディスコを思わせる軽快でファンキーなサウンドは、新型コロナ禍で澱む世界の陰鬱な空気を一変させ、ミラーボールが回る華やかダンスフロアへと誘ってくれるかのようです。
ビルボードのシングルチャートを制し、アメリカのみならず全世界に大きな衝撃を与えた2020年のBTS。
彼らの所属事務所であるBig Hit Entertainmentは10月に株式上場を予定しており、すでにBTSメンバーにはそれぞれ6万8,385株が付与されています。
現在の価値にして約8億4.300万円ですが、彼らの今後の活躍によってこの価値は何倍にも跳ね上がる可能性もあり、ファンだけではなく投資家からも熱い視線が注がれる存在となりそうです。
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8位:Holy / Justin Bieber、Chance The Rapper
世界のポップスターJustin BieberがChance The Rapperとコラボした“Holy”が先週に引き続きチャートイン。
ゴスペルからの影響も窺わせる“Holy”はJustin Bieberの新しいチャプターの幕開けとしてメディアからおおむね好意的に受け取られているようです。
最近はチャリティ活動にも力を入れているジャスティン、かつての“お騒がせポップスター”のイメージはもう捨てた方がいいのかもしれません。
9位:Mad at Disney / salem ilese
「ディズニーに激怒している」というインパクト絶大なタイトルの楽曲が9位にエントリー。
21歳のアメリカ人女性シンガーソングライターsalem ileseが歌う“Mad at Disney”は、ディズニー作品のストーリーが単なるファンタジーであることに気付いてしまった女の子が怒り狂うという歌詞が評判を呼び、TikTokで爆発的なリアクションを獲得することに成功しました。
権利関係に厳しいことで有名なディズニーですが、<ディズニーが私を騙したのよ!>と歌われるユーモラスな“Mad at Disney”にはさすがの彼らも思わず笑ってしまうのではないでしょうか。
10位:生きるをする / マカロニえんぴつ
11月4日、EP『愛を知らずに魔法は使えない』でついにメジャーデビューを果たす4人組ロックバンド・マカロニえんぴつ。
10位にランクインした“生きるをする”は同作に収録予定のロックチューンで、10月3日から放送が開始されるテレビアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の主題歌に起用されることが決定しています。
様々なテンポやリズムを巧みに使い分ける曲展開は実に見事で、「さすが音大出身!」と言いたくなる演奏力の高さに聴き惚れたという音楽ファンも多いはず。
その高い音楽偏差値をフルに生かし、メジャーのフィールドでも暴れまわってくれることでしょう。
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Spotify Japan 急上昇チャート・まとめ
2020年9月29日付の「Spotify Japan 急上昇チャート」をご紹介してきました。
先週のトップ10のうち、引き続きランクインしたのは、嵐、Justin Bieber、BTSの3組だけ。
つまり、先週のトップ3だけが今週も踏みとどまり、4位以下はすべて姿を消したということになります。
非常に入れ替わりの激しい週だったと言うことができるでしょう。
9位のsalem ileseの“Mad at Disney”は今後も要注目で、日本のテレビ番組やインフルエンサーなどに取り上げられるようなことがあれば、来週以降さらに順位を上げてくるかもしれません。
来週はどのようなランキングになるのでしょうか。
では、また来週金曜日にお会いいたしましょう。
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