僕の財布を拾ってくれたんだって?
本当に助かったよ。
はい。これだよ。
お礼は1割でいいよ。
なんちゃってwww
お礼をさせてもらわないと僕の気が済まないよ!
今日のSpotify急上昇チャートの1割…
50位から46位を教えてあげるね。
そうですか…。
さ、今週もチャートを確認していきましょうか…。
さあ、今年3回目となるCal-cha的「Spotify Japan 急上昇チャート」のお時間がやってまいりました。
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスは2021年も音楽業界に大きなダメージを与え続けており、イギリスの老舗音楽フェスティバルであるグラストンベリー・フェスティバルは2年連続で開催中止に追い込まれています。
ここ日本でも昨年、多くの音楽フェスティバルが開催中止を余儀なくされましたが、今年は一体どうなるのでしょうか…。
音楽フェスティバルはファンにとっての大きな楽しみというだけでなく、新人アーティストが大勢の観客に自分の音楽を届ける絶好の場でもあるので、シーンの活性化のためにもフェス文化が先細りしないことを願うばかりです。
いつの日か音楽フェスティバルのヘッドライナーを務めることになるであろう“未来のスター”をいち早くキャッチするのに便利なのが、毎週金曜日にご紹介している「Spotify Japan 急上昇チャート」です。
本題に入る前に「Spotify Japan 急上昇チャート」について簡単にご説明しておきましょう。
これは楽曲の再生回数の“上昇率”を元にSpotifyが毎日ランキング形式で発表しているもので、どの楽曲の注目度が急激に上昇しているのかを示す指標となっています。
再生回数ではなく上昇率によってランク付けされるのがポイントで、再生回数では大物アーティストに及ばない新人アーティストであっても、なんらかの理由で前日よりも再生回数が大きく増加すると当チャートの上位にランクインすることが可能です。
テレビやSNSで話題になった楽曲が突然ランキング上位に飛び込んでくることも珍しくなく、世間の注目度の変化を敏感に反映するチャートだと言えるでしょう。
今週はどの楽曲の注目度が急上昇しているのでしょうか。
では、2021年1月19日付のチャートをご紹介していきましょう。
目次
Spotify Japan 急上昇チャート / 2021年1月19日付
1位:怪物 / YOASOBI
日本の音楽シーンを席巻している「小説を音楽にするユニット」YOASOBIが2週連続で首位を獲得。
しかも先週の“ハルカ”ではなく、テレビアニメ『BEASTARS』のオープニングテーマに起用された“怪物”を首位の座に送り込んできました。
異なる楽曲で2週連続首位を獲得してしまうあたりに今の彼らの勢いを感じずにはいられません。
2月14日には自身初となる配信ライヴ『KEEP OUT THEATER』の開催が決定。
一般チケットでは観ることのできないスペシャルな映像を視聴できるオフィシャルファンクラブ「CLUB 夜遊」の限定チケットも用意されています。
まさに音楽シーンの“怪物”へと成長を遂げつつあるYOASOBIのライヴ演奏を堪能できる貴重な機会となることでしょう。
配信ライヴ『KEEP OUT THEATER』の詳細はYOASOBIの公式ウェブサイトをご確認ください。
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2位:うっせぇわ / Ado
12月8日付の当チャートでご紹介した18歳の現役女子高生シンガーAdoの“うっせぇわ”が再浮上で2位にチャートイン。
Twitterのフォロワー数はすでに18万人を突破し、本日1月22日放送の人気音楽番組「MUSIC STATION」に電話インタビューでの出演が予定されるなど、Adoを取り巻く状況はまさに過熱状態を呈しています。
Adoがテレビに登場するのは今夜の「MUSIC STATION」が初めてとなり、彼女の肉声を聴ける貴重な機会になることは確実です。
“無敵ソング”として若者を中心に人気が爆発している“うっせぇわ”を引っ提げて傍若無人に暴れまわるAdoの活躍に期待しましょう。
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3位:麻痺 / yama
初の配信シングル“春を告げる”の大ヒットで2020年の音楽シーンを沸かせた歌い手・yama。
テレビ朝日『報道ステーション』へのインタビュー出演も話題になったyamaの最新曲“麻痺”が3位にエントリーしました。
これまで配信で楽曲をリリースしてきたyamaですが、2月10日に発売されるシングル『麻痺』でついにCDデビューを果たすことになります。
同シングルの初回生産限定盤には自身初の配信ライヴ「Versus the night」の模様を収録したDVDが付属することが決定。
さらに期間生産限定盤にはオープニングテーマに起用されたテレビアニメ「2.43 清陰高校男子バレー部」のノンクレジットオープニング映像を収録したDVDが付属するため、どちらを買うべきか迷っているファンも多いのではないでしょうか。
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4位:34+35 Remix (feat. Doja Cat & Megan Thee Stallion) / アリアナ・グランデ
昨年11月2日付の当チャートにランクインしたアリアナ・グランデの“34+35”が今度はリミックスバージョンとしてカムバック。
リミックスをリリースするにあたり、アリアナがふたりのゲストが参加していることを示唆する動画をSNSに投稿したこともあり、ゲストの顔ぶれに大きな注目が集まっていました。
アリアナの脇を固めるのは、人気女性ラッパーのドージャ・キャットとミーガン・ジー・スタリオン。
セクシーな歌詞が話題となっていたオリジナルバージョンに新たな息吹を吹き込むことに成功しています。
アメリカでは同曲に合わせて踊る動画をTikTokに投稿するのがブームとなっているようで、そのブームが日本にも波及する…なんてこともあるかもしれません。
5位:春泥棒 / ヨルシカ
男女2人組ロックバンド・ヨルシカの“春泥棒”が先週に続いて2週連続のチャートイン。
冬が過ぎて春に向かっていくにつれ、さらに聴かれる頻度が増加するのではないかと思える春らしい名曲です。
既報の通り、1月27日に新EP『創作』をリリースする予定のヨルシカ。
全国のCDショップに流通するにもかかわらず、「CDが入っていない」バージョンが存在するというアバンギャルドすぎる戦略も話題となっています。
販売された枚数に占める「CDが入っていない」バージョンの割合に注目している音楽関係者も多いのではないでしょうか。
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6位:Universe / Official髭男dism
先週2位から少し順位を下げたのは、アニメ映画『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021』の主題歌に起用された“ヒゲダン”ことOfficial髭男dismの新曲“Universe”。
すでに配信が開始されている同曲ですが、実際にCDとして手に取ることができるのは2月24日からとなっています。
右肩上がりにファンを増やしているヒゲダンは、これまでの月会員制のモバイルファンクラブ「BROTHERS」に加え、年会員制のファンクラブ「Stand By You」を新たに発足。
「BROTHERS」と「Stand By You」では会員向けコンテンツが異なっているほか、両方に入会している『W会員』はチケットの先行予約に最速で申し込みできるなど大きなメリットも魅力です。
興味のある方はOfficial髭男dismの公式ウェブサイトをご確認ください。
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7位:正しくなれない / ずっと真夜中でいいのに。
“ずとまよ”の愛称で知られる謎多き音楽ユニット・ずっと真夜中でいいのに。の“正しくなれない”が今週も安定のチャートイン。
人気漫画を原作とする実写映画『約束のネバーランド』の主題歌に起用された同曲のMVは、公開後1ヶ月ほどでYouTubeでの再生回数1,000万回目前まで迫る人気ぶりです。
1月20日には早くも新曲“暗く黒く”のMVも公開され、1月22日現在で早くも再生回数170万回を突破。その注目度の高さを証明してみせました。
2月10日に発売が予定されているヒット曲を多数収録した2ndアルバム『ぐされ』の大ヒットは間違いないでしょう。
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8位:Force / TOMORROW X TOGETHER
“TXT”こと韓国の5人組アイドルグループTOMORROW X TOGETHERの日本用新曲“Force”が8位にエントリーしました。
1月9日から2ndシーズンが放送開始となったテレビアニメ『ワールドトリガー』の主題歌に起用されている“Force”を書き下ろしたのが、現在活動休止中のロックバンド・Mrs. GREEN APPLEの大森元貴ということもあり、K-POPファンのみならずミセスファンからも大きな注目を集めています。
アメリカのチャートでアルバムが25位にランクインするなど海外での人気が着実に高まっているTXTは、1月20日に日本1stアルバム『STILL DREAMING』をリリースしたばかり。
1月26日(火)25:58(1月27日(水)1:58)から放送されるTBS系列の音楽番組「PLAYLIST」に出演することも発表されており、TXTのお茶の間への進出がさらに進むことになりそうです。
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9位:何なんw / 藤井風
2020年に衝撃の1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』をリリースし、天才の名を欲しいままにした男性シンガーソングライター藤井風。
同アルバムにも収録されている、彼が2019年11月にリリースした初の音源である“何なんw”が突如として今週9位まで急上昇してきました。
1月21日から放送開始となったテレビ朝日系ドラマ『にじいろカルテ』の主題歌として新曲“旅路”が起用され、一般層からの注目が集まったことが今回の急上昇の一因となっているのかもしれません。
岡山弁R&Bという目新しさもさることながら、特筆すべきはその圧倒的なクオリティでしょう。
初音源にしてすでに大御所の貫禄すら感じさせる深みのあるヴォーカルは天才の域。
「藤井風はデビューの時からすでに藤井風だった」と後世まで語り継がれることになるのではないでしょうか。
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10位:Bad Boy (with Young Thug) / Juice WRLD
2019年12月8日に21歳の若さで急逝した後も、数々の楽曲をチャートの上位に送り込み続けているアメリカ人ラッパーJuice WRLD(ジュース・ワールド)。
アトランタ出身の人気ラッパー、Young Thug(ヤング・サグ)とコラボした“Bad Boy (with Young Thug)”が今週10位にエントリーしています。
同曲のMVの撮影がスタートしたのは、なんとJuice WRLDの死の約1ヶ月前から。
期せずして彼の生前最後の日々を収めた映像となっていることも話題を呼んでいます。
死後にリリースされた遺作アルバム『Legends Never Die』に続く作品も進行中と報じられているJuice WRLD。
今後も彼の動向から目が離せません。
Spotify Japan 急上昇チャート・まとめ
2021年1月19日付のSpotify Japan 急上昇チャートをご紹介しました。
2週連続、しかも異なる楽曲で首位を奪取してしまったYOASOBIの勢いはまさに恐るべしです。
今年の音楽シーンは彼ら中心に回っていくのではないかと思わされるほどでした。
2位まで再浮上してきた現役の女子高校生アーティスト・Adoは絶対に注目しておくべき存在だと言えるでしょう。
そのポテンシャルの高さは12月8日付の記事でも触れましたが、筆者が考えていたよりも早くブレイクの兆しが現れてきました。
「思っていても口に出しにくいこと」を大っぴらに叫んでくれるのが音楽の魅力のひとつだとしたら、Adoの“うっせぇわ”はまさにそこにピッタリとハマっている楽曲です。
2021年の新語・流行語大賞が「うっせぇわ」だったとしても個人的にはまったく不思議ではありません。
9位に登場した藤井風は2020年にブレイクしたアーティストですが、コロナ禍という状況もあってライヴ活動が思ったようにできなかったのが残念でした。
2021年は昨年を遥かに超える大爆発を起こしてくれるのではないかと期待しています。
さあ、来週はどのようなランキングになるのでしょうか。
来週金曜日にまたお会いいたしましょう。
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