電気グルーヴ – 結成30周年を迎えたテクノユニット! メンバーの経歴や名曲を紹介

電気グルーヴ – 結成30周年を迎えたテクノユニット! メンバーの経歴や名曲を紹介

まずは聞くべき楽曲4選

シャングリラ(Shangri-La)

1997年3月にリリースされた電気グルーヴの代名詞とも言える大ヒット曲です。日産がかつて製造していたSUV・テラノのCMソングとして起用されたことがきっかけに話題となり、オリコンシングルチャート10位にランクインしました。

この記事をお読みの方の中には「シャングリラには元ネタがある」という噂を耳にしたことがある方もいるではないでしょうか。

その噂は本当で、1977年にスペインで活動しているジャズピアニストのベブ・シルヴェッティがリリースした「Spring Rain」をサンプリングして仕上げています。実際に聞き比べてみると非常に似ていますし、特にイントロの入りはそのままです。

アレンジ作業は難航を極め、ラップ調の歌詞構成にも苦労したんだそう。彼ららしく、「この楽曲の印税の半分はシルヴェッティのもとに渡った」というジョークも残しています。

元の楽曲は旋律を奏でるストリングスに弾むピアノ、軽やかなビートを刻んでおりハウス・ミュージックの走りともいわれています。

その軽やかなリズムはそのままに、テクノの王道をいくサウンドアレンジは病みつきになること間違いなしです。

MEMO

彼らの代表曲となった「シャングリラ(Shangri-La)」は、様々なバージョンがあります。

リミックスバージョンで有名なのは、アニメ「空中ブランコ」のエンディング用に作られた「Shangri-La (Y.Sunahara 2009 Remodel)」。1997年リリースの原曲を、砂原が再度アレンジしたものです。原曲と比べて音はクリアでより聞きやすいものになっています。

またキャプテンストライダム、チャラン・ポ・ランタンなど数多くのアーティストがカバーしています。

1995年にアルバム「DRAGON」からシングルカットされリリースされた曲です。

シンガーであり作曲家の五島良子をゲストボーカルに迎えており、歌詞はあるものの歌唱部分よりインスト部分のほうが多い曲です。原曲は10分と長いため、シングル盤が別途作成されています。

この楽曲、一部のアニメファンの間でも有名です。というのも、2006年に放送されたロボットアニメ「エウレカセブン」の最終話の挿入歌に使われていたから。主人公機の最終形態への変形時からラストに向けたシーンに使用。

楽曲の長さに対し歌詞パートが少ないことが功を奏し、台詞被りもなく本編とマッチしています。

また2012年放送の「エウレカセブンAO 完結編」ではロックバンド・LAMAによるリメイクバージョンがオンエアされています。

N.O.


1994年リリースのアルバム「VITAMIN」に収録されている楽曲。石野が所属していた前身バンドの解散当時の心境を書いています。

収録されているアルバム「VITAMIN」は、彼らがテクノサウンドを本格的に取り入れた時にリリースされたもの。あまりの方向性の違いに焦ったレコード会社の命令で作った曲なのだそうです。

石野本人のリアルな体験を書いた曲だからこそ、リリースから時間たっても歌える曲になっているとインタビューで答えています。

他の曲は「若いな」と思って歌うのが恥ずかしくなってしまうことがあるそうなのですが、N.O.のみそれがないとのこと。ファンの間でも長年愛される1曲です。

デビュー25周年の際に作ったドキュメンタリー映画「DENKI GROOVE THE MOVIE? -石野卓球とピエール瀧-」のテーマとなっていたのもこの楽曲。2015年12月リリースのこの映画のサウンドトラックにはN.O.の新録音源が収録されています。

富士山


ただひたすらに富士山を称え、最後は頑張って富士山を登るという構成のこの曲。N.O.と同じアルバムに収録されています。

2006年・2016年に参加したFUJI ROCK FESTIVALでこの楽曲を披露。富士山のふもとで「富士山」を歌うというお笑いにも長けている彼ららしい選曲をしています。2006年のパフォーマンスでは富士山の被り物をして歌っていました。

また2018年のフジソニックでは富士山をモチーフにしたオリジナルグッズも販売しています。

イントロや歌詞の合間に何か話しているようにも聞こえるのですが、何を言っているかはファンの間でも不明。ネットでも何を歌っているのか、時々議論がなされています。

一部では「何かしらの音源の逆再生では?」と噂されています。

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