cosMo@暴走P – 「初音ミクの消失」で神話入り! 代名詞の高速ボーカルを駆使するボカロPを徹底解説

cosMo@暴走P – 「初音ミクの消失」で神話入り! 代名詞の高速ボーカルを駆使するボカロPを徹底解説

cosMo@暴走Pのおすすめ楽曲6選

ここからは、数多くのボカロ曲を制作してきたcosMo@暴走Pのおすすめ楽曲を6曲紹介。
高速ボーカル曲だけではない魅力をお伝えします!

MEMO

cosMo@暴走Pニコニコ動画初投稿からこれまでの楽曲をすべて投稿。
YouTubeにはリメイク版という形で一部の過去曲が投稿されています。
違いを聞き比べてみるのも楽しみ方のひとつです!

初音ミクの消失/初音ミク

すでに何度も触れていますが、cosMo@暴走Pの代表的な楽曲のひとつです。
2008年4月8日に投稿され、ニコニコ動画では驚異の1,000万回再生を突破して「神話入り」を達成。
ちなみに、現在ニコニコ動画で神話入りしているボーカロイド楽曲はたったの10曲です。(2022年6月9日現在)

楽曲は電子の存在であり、歌を歌うソフトウェアである「VOCALOID」が人々から忘れ去られ、消失する時を綴ったもの。
〈最高速の別れの歌〉とあるように、高いBPMと高速ボーカルが特徴的です。

YouTubeには2018年にリメイク版が投稿されているため、聞いたことがない方は聞き比べしてみてください。

MEMO

『初音ミクの○○』の時系列は『初音ミクの暴走』『初音ミクの戸惑』『初音ミクの分裂→破壊』『初音ミクの終焉』『初音ミクの消失』『初音ミクの激唱』と続いています。
順番に聞くと「VOCALOID」という存在に迫る物語世界を楽しめます。

ANTI THE∞HOLiC/鏡音リン・巡音ルカ


本楽曲は「空想庭園シリーズ」と呼ばれる楽曲群のひとつ。
YouTubeにはリメイク版が公開されていますが、初出は2009年7月にニコニコ動画に投稿されたものです。

作詞・ストーリーを作詞家のGAiAが手掛け、ダークファンタジー的な雰囲気を感じる音楽が世界観を引き立てています。
テンポ自体は『初音ミクの消失』等よりもゆっくりに感じますが、高音パートやジェットコースターのような音程、高速ボーカルは最高難易度歌唱曲と呼ばれるほど。

ボーカロイドにしか出せないような高音域と厨二心をくすぐる歌詞が特徴的で、今となっては珍しい曲調の1曲です。

ディストピア・ジパング/GUMI

こちらは2011年9月に投稿された楽曲。
YouTubeには投稿されておらず、ニコニコ動画のみで人気を集めている知る人ぞ知る名曲の1つです。

楽曲は爽やかなボカロックになっており、「こんな時代に生まれた意味は何だろう」という歌詞が共感を呼び「おれらのうた」というタグが付くほど。
本楽曲にはボカロらしさ全開の高速歌唱はなく、聞かせる歌となっています。

cosMo@暴走Pの高速ボカロ曲しか聞いたことがない方は、ぜひこちらも聞いてみてください。
明るく前を向けるような1曲です。

終点/初音ミク

本楽曲は2013年8月にニコニコ動画に投稿された楽曲です。
「初音ミクへの別れを告げる手紙」という体裁で曲が書かれ、差出人はcosMo@暴走P
意図的なのか分かりませんが、実際にその後cosMo@暴走Pが投稿した楽曲はGUMIが中心となっています。

今でこそボーカロイドは音楽ジャンルとして確立していますが、当時はまだまだ「オタク文化」「機械音声」という認識の強いネットコンテンツ。
特に2013年頃は最初期の盛り上がりがやや落ち着き、一部では「初音ミクはオワコン」と噂されることさえありました。
本楽曲は、そんな時期に書かれたものです。


しかし、時が経ち、7年後の2020年にYouTubeで公開された同楽曲のMVには「忘れ去られるのは、私――のはずだった」「けど、結末は違ったでしょ?」という言葉が並びます。
ボーカロイド初音ミクという存在が7年間で明らかに変化した(=メジャー化しつつある)ことを、cosMo@暴走P自身が認めているようにも読める文章です。

ボカロPが初音ミクを捨てるような楽曲はファンだからこそ苦しく、賛否が分かれるところではありますが、楽曲として綺麗で聞き入ってしまう魅力があります。
初音ミクが好きな人にこそ、7年間の変化を踏まえて聞いて欲しい1曲です。

シニガミちゃんは偏食家/音街ウナ

こちらは2022年3月に投稿された比較的新しい楽曲
ドラムサウンドの高速リズムや音圧が目立つ楽曲が多い中、ピコピコした電子音と落ち着いたギターリフが特徴的な1曲です。

cosMo@暴走Pの楽曲のなかでも新しいテイストを感じるもので、元気っ子や電波ソングの印象が強い音街ウナの声を楽曲に落としこんでいるのも魅力のひとつ。

静かな雰囲気が全体に漂いつつ、騒がしさもある、中毒性の強い楽曲です。

ヤミナベ!!!!/初音ミク

本楽曲は、「プロセカULTIMATE応募楽曲」
ゲーム内の超高難易度楽曲を想定して作られたもので、ピアノや激しいキックからはリズムゲーム音楽のコンポーザーとしての一面を感じられます。

最高300から最低75まで変化するBPMは目まぐるしく、2分15秒の比較的短い楽曲とは思えないほどの満足感を得られるのが魅力。
変化し続ける曲調はカオス感満載で、まさに好きな音楽ジャンルを詰めこんだ“ヤミナベ”と言えるでしょう。

コンテスト結果はまだ発表されていませんが、もしこの楽曲が実装されたら譜面が恐ろしいですね……。プロセカプレイヤーにとっては、カッコイイ新曲に喜びながらも『マシンガンポエムドール』以上の指粉砕に怯えることになりそうです。

まとめ

今回は、ボーカロイド文化を長く牽引してきたボカロPの1人・cosMo@暴走Pを紹介しました。

高速ボーカル、ハイテンポかつ変則的なリズム、ボーカロイドだからこそ意味を成す楽曲世界など、魅力がたくさんあります。

『初音ミクの消失』時代の楽曲しか聞いたことがない方はぜひ最近の曲を、最近の曲で知った方はぜひ過去の曲も聞いてみてください!

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