Sou【歌い手解説】琴線に触れる奇跡の歌声! 経歴や人気曲を徹底解説

Sou【歌い手解説】琴線に触れる奇跡の歌声! 経歴や人気曲を徹底解説

歌ってみたからオリジナル曲の制作まで、精力的に音楽活動を行っている人気歌い手・Sou(そう)。

柔らかくて中性的でありながら、時にリスナーをドキッとさせる色気も忍ばせた歌声は、多くのプロミュージシャンからも高い評価を得ています。

この記事では、Souのこれまでの活動やおすすめの楽曲を紹介しながら彼の魅力に迫ります。

Souのプロフィール・経歴


アーティスト名:Sou(そう)
誕生日:8月19日

「右に曲ガール」や「心做し」で歌い手としての知名度が急上昇

Souが初めて歌ってみた動画を投稿したのは、15歳の時。

もともと人前に出ることが苦手で、どちらかと引きこもっているタイプだったという彼は、誰もが気軽にカバー・オリジナル曲を発表できるインターネットで活動を始めました。

ボカロ曲やアニソンなどさまざまな楽曲を投稿していくなかで、耳に心地良い爽やかな歌声がリスナーの心を鷲掴みにし、Souの人気は次第に広がり始めます。

そして2015年、ニコニコ動画・YouTubeに投稿したボカロP・はるふりの楽曲「右に曲ガール」のカバー動画が大きな反響を呼び、知名度が爆発的に上昇しました。

2022年8月現在、YouTubeでの再生回数は500万回を突破しており、今もなおSouの名カバー曲として愛されています。

また、蝶々Pが手がけたボカロ曲「心做し(こころなし)」の歌ってみたverも、多くのファンを魅了した動画のひとつです。

「心做し」は蝶々Pがボーカロイド・GUMIのために書き上げた楽曲であり、ピアノとボーカルが紡ぐ壮大なバラードナンバー。機械の体に生まれた「僕」が、本来生まれるわけがなかったはずの人間的な感情に戸惑い、その苦しみを「君」へ向けて吐き出すような姿を描いた楽曲です。

Souによる歌ってみた動画のタイトルには「感情を込めて」という言葉が添えられており、美しい歌詞の一つひとつを丁寧に歌い上げるSouの熱量が胸にぐっと迫ります。

最初から最後までドラマチックに歌い上げているわけではなく、優しく囁くように歌ったり、かと思えば苦しみもがく心をさらけ出すように力強く歌ってみたりと、絶妙な緩急を生み出すテクニックが見事。

さらに、ラストサビ前の「やめてよやめてよ、優しくしないでよ」から始まるフレーズでは、今にも泣き出してしまいそうに声をつまらせながら歌うSouの表現力に圧倒されます。

「心做し」の歌ってみた動画をきっかけに、歌い手としての知名度が更に広まったSou。音楽イベントに出演し、人前でも歌う機会が増えたことで曲の解釈が変わっていったのだとか。

ライブ出演を通し、ファンに直接歌声を届ける喜びを知る

歌い手の活動を始めた当初は、ライブなど人前に出て歌うことを想定していなかったSou。しかし、ボカロ・歌い手文化が盛り上がっていくにつれて周囲の歌い手がライブへ出演するようになり、Souのもとへも「ライブをしてほしい」という要望が届き始めます。

既存曲の歌ってみた以外にも音楽活動の幅を広げたいと考えていたSouは、ついにステージに立って歌うことを決めました。

歌詞を覚えることへの苦手意識や、人前に立ってしゃべることへの不安を抱えながらも、いざステージ上から見る景色を味わってみると大きな達成感を得ることができたといいます。

2018年には共同でアルバムを発表したシンガーソングライター・Eveとのツーマンライブや、人気歌い手・天月-あまつき-主催のライブイベントなど多くのステージを経験し、まっすぐな歌声で観客を魅了しました。

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そして2019年5月12日、マイナビBLITZ赤坂で初のワンマンライブ「Salir」を開催。

知名度が上がるきっかけになった「右に曲ガール」や「心做し」などの人気曲に加え、米津玄師・星野源のカバー曲も披露しオーディエンスを盛り上げました。

ずっと人前で歌うことに対し不安を抱いていたSouでしたが、会場でファンと一体になる経験を経て大きな一歩を踏み出せたのだとか。

ライブ中のMCでは「僕が勇気を出して踏み出せば、もっとたくさんの人に歌を届けられることに気付いた」と思いの丈を語ると同時に、会場に集ってくれたファンへ向けて感謝の気持ちを伝えました。

初のオリジナル曲も収録された2ndアルバム「深層から」を発表

初めてのワンマンライブから約2ヶ月後、2019年7月にSouの2ndアルバム「深層から」が発売されました。

タイトルの由来についてSouは、2015年に発売された「水奏レグルス」の流れを汲み、海をイメージしたワードを付けたいと考えていたと語っています。

また、Souが活動してきたインターネットの世界をアンダーグラウンドなものと捉え、そこから浮上していくようなイメージも含まれているのだとか。アルバムのジャケットにも、深い海の底から上へ向かっていく人物の姿が描かれています。

アルバムには「トーキョーゲットー」「心做し」などのカバー曲に加え、Eveや蝶々Pなど豪華クリエイター達の提供曲が名を連ねています。また、特に注目すべきポイントはSouが初めて作詞作曲を行った楽曲も収録されている点です。

それ以前は歌ってみたの活動をメインで続けていたSouですが、多くのボカロPや歌い手がオリジナル曲を作り始めていることに感化され、自分でも音楽を生み出したいと考えるようになったといいます。

アルバム発売に先がけ、2019年3月にYouTubeで公開されたオリジナル曲「愚者のパレード」を制作した際は、プライベートでSouと親交の深いシンガーソングライター・神谷志龍(かみやしりゅう)と一緒にメロディを組み立てていきました。

作詞では苦労も多く、なかなか歌詞が完成せずに葛藤が続きましたが、そのうちに「歌詞が書けない」という悩みや苦しさ自体を楽曲へ落とし込んだらどうかと思いつきます。「愚者のパレード」は、そんな葛藤や心の動きをベースにしつつ、理想と現実のギャップに思い悩む人物像をイメージした歌詞が綴られています。

自分のオリジナルを世に出すことに対しては不安を感じることもあったというSouですが、動画サイトやアルバムなどの形で発表し、多くのファンが聴いてくれることに大きな喜びを感じました。

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