今日はね、仏滅なんだよ…。
六曜の中で一番悪いとされている日だね。
何をやっても凶なんだっけ…。
でもね、今日は金曜日。
Spotify急上昇チャートの前では仏滅すらも無意味!
そうですね…。
さ、今週もチャートを確認していきましょうか…。
エアコン無しでは1日だって生きられないと思ったあの夏の日はどこへやら。
気温もすっかり下がり、肌寒さすら感じるような気候になってまいりました。
そんな秋の夜長のお供に最適なのが「Spotify Japan 急上昇チャート」です。(今週も強引に誘導します。)
このチャートをチェックすれば最新の注目曲を見落とすことはありません。
本題に入る前に「Spotify Japan 急上昇チャート」について簡単にご説明しておきましょう。
これは楽曲の再生回数の“上昇率”を元にSpotifyが毎日ランキング形式で発表しているもので、どの楽曲の注目度が急激に上昇しているのかを示す指標となっています。
単純に再生回数でランク付けするのではなく、再生回数の上昇率を評価の対象としているので、なんらかの要因で前日の再生回数を大きく上回った楽曲が順位を上げてくるのがこのチャートの面白いところです。
では、2020年9月22日付のチャートをご紹介していきましょう。
目次
Spotify Japan 急上昇チャート / 2020年9月22日付
1位:Whenever You Call / 嵐
予想通り首位を獲得したのは、9月18日に配信限定でリリースされた嵐のニューシングル“Whenever You Call”。
初登場から本日まで1日たりとも首位を明け渡さない圧倒的な強さでトップを独走しました。
全編英語詞となる“Whenever You Call”の作詞・作曲を手掛けたのは、日本でも大きな人気を誇る世界的アーティスト、ブルーノ・マーズ。
しかもブルーノ・マーズの手持ちのストックの中から提供された楽曲ではなく、ブルーノ・マーズ自身が嵐のこれまでの音源や映像をチェックし、彼らがどのようなアーティストなのかを理解した上で制作されたピカピカの書き下ろし楽曲なのです。
2020年末での活動休止が発表されている嵐ですが、このヒットポテンシャル満載の新曲は海外の音楽ファンにも大きなインパクトを与えることになるかもしれません。
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2位:Holy / Justin Bieber、Chance The Rapper
2位にエントリーしたのは、ジャスティン・ビーバーとチャンス・ザ・ラッパーという超大物のコラボ曲“Holy”。
チャンス・ザ・ラッパーは音源を有償で発売せず、すべてフリーダウンロード音源として発表している異色の人気ラッパーです。
ジャスティン・ビーバー自身が「この曲は新しい時代の幕開けだ」と語る“Holy”は、そのタイトルにふさわしく、これまでのお騒がせセレブのイメージを払拭するような静謐なムードをまとった楽曲に仕上がっています。
昨年はカニエ・ウェストが濃密なゴスペルアルバム『JESUS IS KING』をリリースして世間を驚かせましたが、ジャスティン・ビーバーも同じように宗教色の濃い音楽性への一歩を踏み出したのでしょうか。
3位:Dynamite / BTS
今週も安定のトップ3入りを果たしたのは、K-POP界の大スターBTSの“Dynamite”。
YouTubeで公開された同曲のMVの再生回数は4億回目前まで迫っており、どこまで記録を伸ばすのか注目です。
9月26日午前9時からは人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」のパーティーロイヤルというモードに登場し、「Choreographyバージョン」と題された同曲の新しいMVを世界初披露することも発表されています。
「Choreography」は「振付」を意味する英単語ですが、一体どのようなMVになっているのでしょうか。非常に楽しみです。
また、見逃してしまった方やもう一度観たいという方のために、同日の午後9時から再放送が予定されています。
MVの配信以外にも“Dynamite”の世界に入り込めるゲームモードが準備されており、こちらもファンであれば絶対にプレイしたいところです。
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4位:裸の心 / あいみょん
ニューアルバム『おいしいパスタがあると聞いて』とTBS系ドラマ『私の家政夫ナギサさん』の相乗効果で当チャートにカムバックしてきたあいみょんの名曲“裸の心”。
先週と同じく4位をキープするという好調ぶりを見せています。
コロナ禍で通常のライヴを開催することが難しい状況ですが、その中でもファンに生の歌声を届けようとしているあいみょん。
9月13日に生放送されて話題となった『シブヤノオト Presents リクエストLIVE』は、9月25日午後11時15分よりNHK BS4Kで再放送されます。
事前に募集したリクエスト曲で構成された特別なセットリストによるライヴは必見です。
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5位:夜に駆ける / YOASOBI
先週は“群青”で当チャートの首位を獲得した「小説を音楽にするユニット」YOASOBI。
その“群青”と入れ替わるようにして急上昇してきたのは、なんと彼らのデビュー曲である“夜に駆ける”でした。
Billboard Japan Hot 100チャートでもいまだ上位をキープしている“夜に駆ける”がリリースされたのは、なんと2019年12月15日のこと。
リリース当初はさほど話題にならなかったものの、2020年3月末頃から次第に順位を上げていき、ついには2020年を代表するヒット曲のひとつにまで成長しました。
まだアルバムをリリースしていないOASOBIですが、“夜に駆ける”をはじめとするヒット曲満載のフルアルバムを発表した折には、さらに人気が爆発することは間違いなさそうです。
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6位:猫 ~THE FIRST TAKE ver.~ / DISH//
オリジナルバージョンと「~THE FIRST TAKE ver.~」と題された一発撮りバージョンの双方で当チャート入りを果たしているダンスロックバンド・DISH//の名バラード“猫”。
8月26日付の当チャートではオリジナルバージョンが6位を記録しましたが、今週は“猫 ~THE FIRST TAKE ver.~”で6位にエントリーしています。
9月24日には両バージョンを合わせたストリーミング再生回数が1億回を突破し、メンバーおよび作詞・作曲を担当したあいみょんの喜びの声がインターネットを通じて公開されました。
元々は2017年にリリースしたシングルのカップリング曲だった“猫”がDISH//の代表曲になるのですから、人生どこで何が起こるかまったくわかりません。
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7位:turn over?/ Mr.Children
日本を代表するモンスターバンド“ミスチル”ことMr.Childrenの新曲“turn over?”が7位に登場しました。
現在放送中のTBS系ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』の主題歌として起用されている同曲は、演奏時間が3分25秒と歴代のMr.Childrenのシングル曲の中ではもっとも短い曲となっています。
しかし、その短い時間の中にミスチル節をギュッと凝縮してくるあたりに、作詞・作曲を担当する桜井和寿のソングライティングの神髄があるのかもしれません。
聴いた瞬間にミスチルだとわかる歌声とメロディラインはもちろん、痒い所に手が届く職人技的なギターワーク、大胆にフィーチャーされたパーカッションと絡み合うように曲を支えるベースラインと的確なドラミング、そのどれもが超一級品です。
懐かしいけど古くない、そんな珠玉のミスチル節が堪能できる3分25秒を味わってみませんか。
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8位:Time Warp / Perfume
9月2日に2020年2月に開催された東京ドーム公演の模様を収録したライヴDVD『Perfume 8th Tour 2020 “P Cubed” in Dome』をリリースしたばかりのPerfumeの新曲“Time Warp”が8位にエントリー。
天才プロデューサー・中田ヤスタカによるちょっとレトロさを感じさせるフレーズがクセになる極上のテクノポップに仕上がっています。
“人力クレイ・アニメーション”とも言うべきMVの出来も秀逸で、視覚と聴覚を同時に満足させることができます。
ちなみに前述のライヴDVDは東京ドーム公演の初日を収録したもので、2日目が新型コロナウイルスの感染拡大のために中止になってしまったことを考えると非常に貴重な映像だと言えるでしょう。
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9位:Make you happy / NiziU
先週の当チャートに驚異の返り咲きを果たしたNiziU(ニジュー)のデビュー曲“Make you happy”が今週も引き続きランクイン。
6月30日にリリースされた楽曲ですが、9月19日の当チャートでは5位まで浮上するなど、ここにきて再び注目度が急上昇しているようです。
そんな中、動画配信サービス「Hulu」ではデビュー前のNiziUを深掘りする新コンテンツの配信が予告され、ファンの間で話題騒然に。
NiziUの公式サイトには、新コンテンツと関連があると思われる激しい雨の映像が登場しています。
おそらく「雨の後には虹が出る」ということで、「雨=デビュー前」の隠喩となっているのではないでしょうか。
はたしてどのような秘蔵映像が登場するのか、さらなる情報解禁が待たれます。
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10位:snow jam / Rin音、RhymeTube
福岡県出身のラッパーRin音(りんね)が2020年2月にリリースした“snow jam”がここにきて再び脚光を浴びています。
甘美な柔らかさが心地よいヴォーカルとメロウなトラックに身も心も溶かされる音楽ファンが続出中。
このクオリティでまだ22歳だというのだから本当に空恐ろしくなります。
9月21日には“snow jam – From THE FIRST TAKE”と題された一発撮りバージョンもリリースされており、楽曲のタイトルにふさわしく雪の季節に向けて人気がさらに高まっていきそうです。
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Spotify Japan 急上昇チャート・まとめ
2020年9月22日付の「Spotify Japan 急上昇チャート」をご紹介しました。
今週は注目の新曲もさることながら、リリースから時間が経った楽曲の再エントリーが目立つ週となりました。
これから年末に向けて音楽特番が増えてくると、このような傾向が顕著になっていくのではないでしょうか。
そんな中で首位を獲得したのは、ブルーノ・マーズのペンによる嵐の新曲“Whenever You Call”。
世界的大スターと日本のトップアイドルのコラボレーションは海外でも大きな反響を呼ぶことになるのでしょうか。
そのあたりも注視していきたいと思います。
来週はどのようなランキングになるのでしょうか。
では、また来週金曜日にお会いいたしましょう。
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