プロ野球オフシーズンの注目イベントの一つに現役ドラフトが挙げられます。
現役ドラフトは、出場機会に恵まれない選手たちにとっては、まさに人生の転機となり得る重要な制度です。
新天地で才能を開花させる選手も多く、毎年多くのドラマが生まれています。
この記事では、2025年の現役ドラフトにおける候補選手を徹底予想。
12球団の補強ポイントを分析しながら、リストアップされる可能性のある選手を具体的に紹介します。
また、現役ドラフトの基本的なルールや仕組み、過去の成功事例もあわせて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
現役ドラフトとは?
現役ドラフトは、2022年から導入された制度です。
MLBの「ルール5ドラフト」を参考に、日本プロ野球選手会からの提案を受けて実現しました。
これまで出場機会に恵まれなかった選手が、環境を変えることで主力選手として大活躍するケースもあり、球団と選手双方にとってメリットのある制度として注目されています。
「選手の出場機会創出」を目的とした施策
現役ドラフトが導入された最大の目的は、選手に出場機会を提供することです。
チームの選手層が厚いなどの理由で、実力がありながらも一軍での出場機会が限られてしまう選手は少なくありません。
過去の現役ドラフトでは、移籍をきっかけに大きく飛躍を遂げた選手も誕生しており、プロ野球界全体の活性化にもつながっています。
対象選手のルールと指名順の仕組み
現役ドラフトの公平性を保つため、リストアップできる選手にはいくつかの条件が定められています。
・外国人選手ではないこと
・複数年契約を結んでいる選手ではないこと
・FA権を保有していないこと、または行使したことがないこと
・育成選手ではないこと
・前年のシーズン終了後にトレードで獲得した選手ではないこと
・シーズン終了後に育成から支配下になった選手ではないこと
・年俸5,000万円以上の選手ではないこと
(ただし1名に限り年俸5,000万円以上1億円未満の選手を対象にできる)
各球団は、これらの条件から最低2名以上をリストアップする必要があります。
現役ドラフトでは、公開されたリストの中から指名したい選手を選ぶ「事前投票」を実施し、事前投票の結果、最多得票を集めた球団から順に指名を行います。
現役ドラフト2025の開催概要
2025年の現役ドラフトは、2025年12月9日に開催される予定で、今回で4回目を迎えます。
現役ドラフトは新人選手を獲得するドラフト会議とは異なり、非公開で行われるのが特徴です。
各球団の指名結果は、現役ドラフト終了後、一斉に発表されます。
今年の開催に際し、日本野球機構(NPB)は「やり方の一部を変更する」ことを明らかにしています。変更点の詳細は12月上旬に発表される予定です。
【セ・リーグ】現役ドラフト候補と補強ポイント
ここからは、セ・リーグ各球団の補強ポイントを分析し、2025年の現役ドラフトでリストアップが予想される選手を紹介します。
読売ジャイアンツ
| 氏名 | ポジション | 年齢 | 年俸 |
| 平内龍太 | 投手 | 27歳 | 3,200万円 |
| 岡田悠希 | 外野手 | 25歳 | 850万円 |
読売ジャイアンツの補強ポイントは、ブルペンを支える即戦力のリリーフ投手と考えられます。
特に、僅差の試合を勝ち切るための継投パターンを確立することが、リーグ優勝に欠かせないピースとなるでしょう。
平内投手は、かつてドラフト1位で入団し、力強いストレートを武器に将来を期待されましたが、今シーズンは一軍での登板機会が減少。
ポテンシャルは高いため、環境を変えることで中継ぎとして開花する可能性があります。
岡田選手は、2022年にプロ入りし、走攻守三拍子そろった外野手として期待されていましたが、一軍での出場数は限られています。
出場機会が増えれば、覚醒する可能性は大いにあるでしょう。
阪神タイガース
| 氏名 | ポジション | 年齢 | 年俸 |
| 小野寺暖 | 外野手 | 27歳 | 1,500万円 |
| 井上広大 | 外野手 | 24歳 | 1,100万円 |
阪神タイガースの補強ポイントは、打線に厚みをもたらす右の長距離砲です。
特に、クリーンアップを任せられるような存在感のある右打者の獲得は、得点力アップに直結する重要な課題です。
候補としては、小野寺暖選手と井上広大選手が挙げられます。
両選手とも、将来の主軸として期待された右打ちの外野手です。
しかし、近本光司選手や森下翔太選手などレギュラー陣の壁は厚く、一軍定着には至っていません。
横浜DeNAベイスターズ
| 氏名 | ポジション | 年齢 | 年俸 |
| 知野直人 | 内野手 | 26歳 | 1,200万円 |
| 徳山壮磨 | 投手 | 26歳 | 2,000万円 |
横浜DeNAベイスターズは、先発ローテーションを一年間守り抜ける安定感のある投手の補強がポイントです。
計算できる先発投手が一人でも加われば、チームの戦い方が安定し、上位進出の可能性も高まるでしょう。
知野選手は内外野を守れるユーティリティー性が魅力ですが、打撃面でアピールしきれず、一軍での出場数は限られています。
徳山投手は、キレのあるボールを投げるものの、制球面に課題があり、一軍定着には至っていません。
両選手とも、新たな環境で心機一転、才能を開花させたいところです。
広島東洋カープ
| 氏名 | ポジション | 年齢 | 年俸 |
| 大道温貴 | 投手 | 26歳 | 2,400万円 |
| 遠藤淳志 | 投手 | 26歳 | 1,900万円 |
広島東洋カープの補強ポイントは、打線の中軸を担える長距離打者です。
年間を通して4番を任せられるような選手の獲得は、チームにとって長年の課題と言えます。
大道投手は中継ぎとして実績がありますが、近年は若手の台頭もあり登板機会が減少気味です。
遠藤投手もかつて先発として期待されましたが、伸び悩んでいます。
両投手とも一軍での実績があるため、リリーフ陣の強化を目指す球団からの需要は高いかもしれません。
東京ヤクルトスワローズ
| 氏名 | ポジション | 年齢 | 年俸 |
| 濱田太貴 | 外野手 | 25歳 | 1,600万円 |
| 山下輝 | 投手 | 26歳 | 950万円 |
東京ヤクルトスワローズの喫緊の課題は投手陣の再建です。
一人でも多く、計算できる先発・中継ぎ投手を獲得し、投手陣全体の底上げを図りたいところです。
濱田選手は、高校時代からその長打力を高く評価されていましたが、一軍では結果を残せていません。
山下投手は、大型左腕として期待されながらも、度重なる怪我に泣かされています。
両選手とも、高いポテンシャルを秘めているため、新天地での復活が期待されます。
中日ドラゴンズ
| 氏名 | ポジション | 年齢 | 年俸 |
| 根尾昂 | 投手 | 25歳 | 1,250万円 |
| 鵜飼航丞 | 外野手 | 26歳 | 1,130万円 |
中日ドラゴンズは、得点力不足の解消が長年の課題であり、打線の起爆剤となる野手の補強が急務です。
特に、チャンスに強く、長打も期待できる中軸候補の獲得は必須といえるでしょう。
根尾投手は投手転向後、一軍での登板機会を得ていますが、まだ絶対的な地位を築くには至っていません。
鵜飼選手は、類まれなパワーが魅力ですが、確実性に課題を残しており、一軍での出場機会に恵まれていません。
両選手とも、出場機会さえ増えれば大化けする可能性を秘めています。
【パ・リーグ】現役ドラフト候補と補強ポイント
続いて、パ・リーグ各球団の補強ポイントと現役ドラフト候補選手を解説します。
福岡ソフトバンクホークス
| 氏名 | ポジション | 年齢 | 年俸 |
| 田浦文丸 | 投手 | 26歳 | 2,400万円 |
| 板東湧梧 | 投手 | 29歳 | 3,200万円 |
福岡ソフトバンクホークスは中継ぎ投手の層をさらに厚くしたいところです。
シーズンを通して安定した戦いを展開するには、多様なタイプの投手が必要です。
僅差の試合を確実にものにするため、信頼できるリリーフ投手の存在は欠かせません。
田浦文丸投手は、怪我の影響もあり、登板機会に恵まれていません。
板東湧梧投手も先発・中継ぎとして実績がありますが、若手の台頭により厳しい立場に置かれています。
両投手とも、他球団であれば主力として活躍できるだけのポテンシャルを持っています。
北海道日本ハムファイターズ
| 氏名 | ポジション | 年齢 | 年俸 |
| 淺間大基 | 外野手 | 29歳 | 2,800万円 |
| 堀瑞輝 | 投手 | 27歳 | 3,300万円 |
北海道日本ハムファイターズの補強ポイントは、試合中盤から終盤を任せられるリリーフ投手です。
試合の勝敗を左右する重要な局面を任せられる投手が加われば、チームの安定感は格段に増すでしょう。
特に、勝ちパターンを確立するためのピースとして、実績のある投手を獲得したいところです。
淺間選手は、走攻守三拍子そろった外野手ですが、度重なる怪我や若手の台頭により出場機会が減少しています。
堀投手はかつてリリーフとして輝かしい実績を残しましたが、近年は不振に苦しんでいます。
両選手とも非常に高いポテンシャルを秘めているので、出場機会が増えれば、覚醒するかもしれません。
千葉ロッテマリーンズ
| 氏名 | ポジション | 年齢 | 年俸 |
| 和田康士朗 | 外野手 | 26歳 | 2,500万円 |
| 東妻勇輔 | 投手 | 29歳 | 2,300万円 |
千葉ロッテマリーンズは、打力のある内野手の獲得が補強ポイントです。
特に、打線のつながりを良くすることが得点力アップに向けた急務と言えるでしょう。
和田選手は「足のスペシャリスト」として一軍に欠かせない存在ですが、打撃面での成長が課題です。
東妻投手は、力強いストレートが魅力のリリーフ右腕ですが、一軍定着には至っていません。
両選手とも、出場機会を増やすことで、覚醒する可能性を十分に秘めています。
東北楽天ゴールデンイーグルス
| 氏名 | ポジション | 年齢 | 年俸 |
| 津留﨑大成 | 投手 | 27歳 | 900万円 |
| 伊藤裕季也 | 内野手 | 29歳 | 1,950万円 |
東北楽天ゴールデンイーグルスは、将来を見据えた若手捕手の育成がポイントです。
打力を兼ね備えた捕手を獲得できれば、チームの戦略の幅は大きく広がるでしょう。
津留﨑投手は、変則的なフォームから繰り出すボールが武器の中継ぎですが、登板機会が限られています。
伊藤選手は、パンチ力が魅力の内野手で、DeNAから移籍後も一軍定着には至っていません。
両選手とも、環境を変えれば大化けする可能性を秘めています。
オリックス・バファローズ
| 氏名 | ポジション | 年齢 | 年俸 |
| 茶野篤政 | 外野手 | 26歳 | 1,600万円 |
| 富山凌雅 | 投手 | 28歳 | 1,400万円 |
オリックス・バファローズは、外野手の層をさらに厚くすることが補強のポイントです。
レギュラー陣は強力ですが、怪我人の発生や不調に備え、いつでもカバーできる選手がいることはシーズンを戦い抜く上で重要です。
茶野選手は、育成出身ながら開幕スタメンを勝ち取ったシンデレラボーイとして注目を集めましたが、その後は伸び悩んでいます。
富山投手は、貴重な中継ぎ左腕として活躍しましたが、怪我の影響もあり近年は登板が減少しています。
実績のある両選手だけに、新天地での再起をかける可能性は十分にあるでしょう。
埼玉西武ライオンズ
| 氏名 | ポジション | 年齢 | 年俸 |
| 水上由伸 | 投手 | 27歳 | 3,000万円 |
| 岸潤一郎 | 外野手 | 28歳 | 2,400万円 |
埼玉西武ライオンズの補強ポイントは、打線の中軸を担える強打者です。
長年、主力の流出が続き、得点力不足が深刻な課題となっています。
チームの顔となり、勝利に貢献できるパワーヒッターの獲得が急務と言えるでしょう。
水上投手はかつて最優秀中継ぎのタイトルを獲得した実績がありますが、近年は調子を落としています。
岸選手は、パンチ力と強肩が魅力の外野手ですが、レギュラー定着には至っていません。
実績のある2人だけに、他球団からの注目度は高いでしょう。
過去の成功例から見る現役ドラフトの重要性
現役ドラフトは、移籍した選手が新天地で輝きを取り戻す「成功例」を数多く生み出しています。
ここでは、特に大きなインパクトを残した3選手を紹介します。
長谷川威展(現:福岡ソフトバンクホークス)
・氏名:長谷川威展(はせがわたけひろ)
・出身地:埼玉県
・生年月日(年齢):1999年8月9日(26歳)
・身長:178cm
・体重:85kg
・投打:左投左打
・背番号:59
・ポジション:投手
・経歴:花咲徳栄高-金沢学院大-北海道日本ハムファイターズ
2023年の現役ドラフトで日本ハムからソフトバンクへ移籍した長谷川投手。
移籍1年目から貴重な中継ぎ左腕として頭角を現すと、32試合に登板しチームのリーグ優勝に大きく貢献しています。
左打者へのワンポイントにとどまらない活躍を見せ、防御率2.49の好成績を残しました。
博志(現:オリックス・バファローズ)
・氏名:鈴木博志(すずきひろし)
・出身地:静岡県
・生年月日(年齢):1997年3月22日(28歳)
・身長:182cm
・体重:95kg
・投打:右投右打
・背番号:66
・ポジション:投手
・経歴:磐田東高-ヤマハ-中日ドラゴンズ
2017年にドラフト1位で中日に入団した鈴木投手は、近年は成績が伸び悩んでいました。
2023年の現役ドラフトでオリックス・バファローズへ移籍すると、2024年には32試合に登板し、防御率2.97の好成績を残します。
力強いストレートを武器にブルペンを支え、投手王国の一員として見事な復活を遂げました。
水谷瞬(現:北海道日本ハムファイターズ)
・氏名:水谷瞬(みずたにしゅん)
・出身地:愛知県
・生年月日(年齢):2001年3月9日(24歳)
・身長:193cm
・体重:100kg
・投打:右投右打
・背番号:53
・ポジション:外野手
・経歴:石見智翠館高-福岡ソフトバンクホークス
ソフトバンク時代は厚い選手層に阻まれ、一軍出場がなかった水谷選手。
2023年の現役ドラフトで日本ハムに移籍すると、その才能が一気に開花します。
持ち前の長打力を武器にレギュラーの座をつかむと、2024年の交流戦では最高打率を記録しMVPに輝く大ブレークを果たしました。
まさに、現役ドラフトが選手の野球人生を大きく変えた象徴的な成功例といえるでしょう。
まとめ
本記事では、2025年の現役ドラフトで候補となる可能性のある選手を予想し、制度のルールや過去の成功例について詳しく解説しました。
現役ドラフトは、出場機会に恵まれない選手にとって、再び輝きを放つための大きなチャンスとなる制度です。
今年はどの選手が新たな挑戦の機会を得て、どのようなドラマを見せてくれるのでしょうか。
運命の日に、ぜひ注目してください。
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