【東京五輪特集】「柔道」のルールや見どころを詳細解説、注目選手まとめ!

【東京五輪特集】「柔道」のルールや見どころを詳細解説、注目選手まとめ!

日本のお家芸」とも称され、五輪ではメダルラッシュが期待されている競技、柔道。

野村忠宏選手谷亮子選手などが活躍していた頃以上に、各階級が群雄割拠。

東京五輪における日本のメダル獲得数に、大きく関わってきそうな競技です。

男女の各階級の代表選手は、男子66kg級を除きすでに決まっています。

最後の代表選手は誰になるのかを含め、ご紹介していきます。

柔道のルールは?

試合時間は男女ともに4分間

10メートル四方の畳の上で、1対1で戦います。

ポイント

柔道には様々な投げ技があり、スピード力強さ投げられた相手の背中が畳につく着地の終わりまで体がコントロールされているといった要件をしっかりと満たせば「一本」となり、その時点で試合終了です。

また、寝技は相手を20秒間押さえ込むか、関節などを押さえ込んで相手が「参った」と申し出た場合に「一本」となります。

これらの投げ技がかかっているものの、体勢などが不十分ですべての要件を満たしきれていないと判断されれば「技あり」。

寝技も、10秒以上20秒未満で押さえ込みが解けた場合は「技あり」で、これを2回取れば「一本」となり試合終了です。

「一本」に関しては審判団の判断によるものなので、非常に微妙なシーンもあります。

東京五輪の実施種目は?

男女それぞれ7階級の個人戦と、男女混合の団体戦が行われます。

個人戦は各階級が1日で行われるため非常にハードな上、決勝までいかにダメージを少なくして勝ち上がれるかも重要な要素となります。

東京五輪代表選考の方法は?

五輪の各階級代表は1人のみのため、代表争いは毎回熾烈を極めます。

柔道の代表選考は3段階で行われます。

  1. 2019年の夏から秋に行われた二つの世界大会に優勝し、選考委員の3分の2以上の賛成を得られた時。
  2. 2019年末から2020年の初めにかけて行われた3つの世界大会の成績を考慮し、選考委員の3分の2以上が賛成した時。
  3. 2020年4月の全日本体重別選抜選手権での結果を考慮して決定。

現時点(2020年3月)で日本代表には男女7階級14人のうち、13人が内定しています。

決まっていないのは男子66kg級で、候補となっているのは丸山城志郎選手と、阿部一二三選手です。

2人のこれまでの戦績は五分五分で、選考する委員も結論を出すことができないまま他の13階級の代表が決まっていきました。

MEMO

2020年4月の全日本体重別選抜選手権での結果で決まることになり、2人は決勝で対決する予定のため事実上の「代表決定戦」となります。

しかし、この大会は新型コロナウィルスによる感染拡大が懸念される中で開催自体が危ぶまれています。

もしこの大会が開催されなかった場合は、2人だけで1試合を行う可能性もあるということです。

前代未聞の対戦が実現してしまうのか、目が離せない状態になっています。

男子の注目選手

2020年2月末に66kg級を除き、代表選手を発表した男子代表。

リオ五輪でメダルを獲得している選手も含め、実力者がそろいました。

しかし、会見の席で男子代表の井上康生監督は男泣き。

あと一歩で代表入りを逃した選手たちを思っての涙でした。

刹那の戦いを制した男たちが大舞台に臨めないライバルたちの思いも背負い、東京五輪の畳に上がります。

大野 将平(おおの しょうへい)



・階級:73kg級
・生年月日:1992年2月3日 
・出身地:山口県山口市
・身長:173cm
・所属:旭化成

リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得している大野将平選手は、2大会連続での五輪出場を決めました。

リオデジャネイロ五輪以降は、大学院の修士論文作成を優先させて大会を欠場することもありましたが、2020年の2月に行われたグランドスラム・デュッセルドルフ大会では大会3連覇を達成するなど着実に成績を残してきました。

内股大外刈りといった、相手を豪快に投げ倒す技を得意としており、東京五輪でも活躍が期待されます。

原沢 久喜(はらさわ ひさよし)



・階級:100kg超級 
・生年月日:1992年7月3日 
・出身地:山口県下関市 
・身長:191cm 
・所属:百五銀行

前回リオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得している原沢選手も注目選手の1人です。

MEMO

リオデジャネイロ五輪決勝は2連覇を狙ったリネール選手と対戦し、一本や技ありではなく、指導のポイント差で敗れるという僅差の試合でした。

大会後は不振に陥り、2017年には「オーバートレーニング症候群」と診断されるなど、苦しい状況が続きました。

2018年には所属していたJRAを退社。

自らを崖っぷちに身を置くことで再起を図り、ついに東京五輪の切符を手にしました。

ちなみに、浅井企画所属の原沢侑高さんは実の弟です。

阿部 一二三(あべ ひふみ)



・階級:66kg級候補 
・生年月日:1997年8月9日
・出身地:兵庫県神戸市
・身長:167cm 
・所属:日本体育大学

現在、丸山城志郎選手と66kg級で代表争いをしている阿部一二三選手。

すでに妹の詩選手が代表に内定しており、兄妹での東京五輪出場が期待されています。

ジュニア時代から世界を舞台に活躍してきた阿部一二三選手ですが、前回のリオデジャネイロ五輪では代表となった海老沼選手を国内大会で圧倒するも、選考委員が過去の実績を考慮したために代表落ち

強化委員からも疑問の声が上がるなど物議をかもしましたが、結局結果は覆らず五輪出場を逃しています。

MEMO

今大会も丸山城志郎選手と激しい代表争いを繰り広げ、結果は2020年4月の全日本選抜で決定します。
大会が実施されない場合は、2人だけの代表決定戦になりそうです。

女子の注目選手

63kg級の田代未来選手を除いて、6人が初出場というフレッシュな顔ぶれとなった女子代表。

前回リオデジャネイロで金メダルを獲得した松本薫選手にあと一歩及ばず代表入りを逃した芳田司選手や、世界選手権やグランドスラムでしっかりとメダルを獲得している選手ばかりで、期待感は高いものがあります。

阿部 詩(あべ うた)



・階級:52kg級 
・生年月日:2000年7月14日 
・出身地:兵庫県神戸市 
・身長:158cm 
・所属:日本体育大学

柔道界期待の星で阿部一二三選手の妹、詩選手は兄の一二三選手よりも先に代表内定を勝ち取りました。

2018年の世界柔道バクー大会、2019年の世界柔道東京大会で金メダルを獲得

2020年のグランドスラム・デュッセルドルフ大会で金メダルを獲得しています。

MEMO

内股袖釣込腰を得意としており、体幹の強さと瞬発力で豪快に相手を投げ倒すスタイルです。

強靭なメンタルも武器で、初出場となる東京五輪でも臆することなく戦い、結果を残してくれそうです。

曽根 輝(そね あきら)



・階級:78kg超級 
・生年月日:2000年7月9日
・出身地:福岡県久留米市
・身長:163㎝ 
・所属:環太平洋大学

東京五輪の代表選考で内定第一号となった選手です。

五輪の出場はこれが初めてとなりますが、2019年の東京での世界選手権と大阪でのグランドスラムを制し、選考委員が満場一致で推した選手ですので、当然東京五輪での金メダル獲得も期待が高まります。

2019年12月には地元である久留米市から「くるめふるさと大使」を委嘱されました。

得意の大内刈で世界を制するか、注目です。

出口 クリスタ(でぐち クリスタ)



・階級:57kg級
・生年月日:1995年10月29日
・出身地:長野県
・身長:160cm
・所属:日本生命

カナダ人の父と日本人の母のもとに育ち、二重国籍だった出口クリスタ選手。

当初は日本代表としての東京五輪出場を目指していましたが、高校時代からカナダ代表が熱心に誘ってくれたこともあり、心が揺れ動いていた出口クリスタ選手。

そして、大学3年生の時に行われた講道館杯の初戦敗退を機にカナダ国籍を選択し、カナダ代表として東京五輪を目指す決断をしました。

しかし、これが彼女にとって良い決断となりました。

2019年の世界選手権では、東京五輪日本代表の芳田司選手を破り金メダル

2020年のグランドスラム・パリ大会でも金メダルを獲得してこの大会の3連覇を達成しています。

MEMO

カナダ国籍を選ぶ際には仲の良い人たちに相談をして、「9割方、カナダ国籍が良いと言ってくれたことで決断できた」と語っています。

日本人の魂も持つ彼女の戦いにも注目です。

競技日程は?


男子 
 7月25日 60kg級予選~決勝・3位決定戦 表彰式
 7月26日 66kg級予選~決勝・3位決定戦 表彰式
 7月27日 73kg級予選~決勝・3位決定戦 表彰式
 7月28日 81kg級予選~決勝・3位決定戦 表彰式
 7月29日 90kg級予選~決勝・3位決定戦 表彰式
 7月30日 100kg級予選~決勝・3位決定戦 表彰式
 7月31日 100kg超級予選~決勝・3位決定戦 表彰式
 会場 日本武道館



女子 
 7月25日 48kg級予選~決勝・3位決定戦 表彰式
 7月26日 52㎏級予選~決勝・3位決定戦 表彰式
 7月27日 57㎏級予選~決勝・3位決定戦 表彰式
 7月28日 63㎏級予選~決勝・3位決定戦 表彰式
 7月29日 70㎏級予選~決勝・3位決定戦 表彰式
 7月30日 78㎏級予選~決勝・3位決定戦 表彰式
 7月31日 78㎏超級予選~決勝・3位決定戦 表彰式
 会場 日本武道館



混合団体 
 8月1日 混合団体予選~決勝・3位決定戦 表彰式
 会場 日本武道館

まとめ

ここまで、柔道の見どころやルールなどをお伝えしてきました。

大会前の注目は何といっても男子66㎏級の代表決定になります。

丸山城志郎選手か、阿部一二三選手か。

この階級は2人以外にも有力選手がひしめいていますので、お互いが決勝に上がってこられるかどうかも見どころになります。

さらに、新型コロナウィルスによる感染拡大の影響でこの大会自体が開催されないという状況も想定されるため、その場合は両者による代表決定戦となりそうです。

東京五輪が開催されれば、柔道は間違いなく日本にとってメダルラッシュが期待される種目。

新型コロナウィルスによる感染拡大の影響は気になりますが、最高の舞台で日本代表の全階級でのメダル獲得に加えて、混合団体でのメダル獲得にも期待したいものです。

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