RIZIN(ライジン) 日本屈指の格闘技団体の歴史やルール、魅力を徹底解説

RIZIN(ライジン) 日本屈指の格闘技団体の歴史やルール、魅力を徹底解説

今や年末の風物詩ともなっているRIZINは、総合格闘技やキックボクシングといった様々な格闘技が見られる大会でもあり、国外にも多くのファンを獲得しています。

また、女性ファイターの活躍や、ここでしか見られない対戦カードもあり、大きな話題を呼んでいます。

今回はRIZIN初心者の人たちにも楽しんでもらえるよう、RIZINの歴史や魅力、ルールについて徹底解説します。

RIZINとは?

RIZINはRIZIN FIGHTING FEDERATION(ライジンファイティングフェデレーション)の略称で、総合格闘技(MMA)やキックボクシングの試合を開催する競技会のこと。また、試合だけではなく文化や娯楽として楽しんだり、ファイターたちの熱い試合を見て感動や勇気をもらったりと多彩な面を持っており、日常では味わえない体験をすることができます。

RIZINという名前には、雷(いかずち)の神を意味する「雷神」と「陽が昇る」という意味の「rising」が込められていて、そこに「最終」「究極」という意味を持つアルファベットの最終文字「Z」を加えることで「永遠に昇り続ける、輝き続ける舞台」という意志を表現しています。

RIZINの歴史と魅力

RIZINの歴史は2015年から始まりました。それ以前はPRIDE(プライド)という日本の総合格闘技イベントが開催されており、地上波でも様々な大会が放送されていましたが、2006年にはPRIDEの放送がなくなると、2007年3月にはアメリカの企業に興行権の譲渡を発表したのです。

同年10月にはアメリカに本社を置く「PRIDE FC WORLDWIDE」が、日本事務所の解散と従業員の一斉解雇を通達し、PRIDEは事実上の消滅となりました。

MEMO

世界最高峰の総合格闘技イベントとして知られたPRIDEは迫力のある試合はもちろん、当時統括本部長を就任していた高田延彦が「出てこいや!」と選手たちを呼び込むパフォーマンスも話題に。バラエティ番組やCMでも取り上げられました。

それから8年後の2015年10月、PRIDEの設立に携わった元ドリームステージエンターテインメント(DSE)代表取締役の榊原信行が、「本当に心から、自分の情熱の全てを懸けてチャレンジできるのは格闘技界しかない」と、RIZINの設立を発表しました。

この会見では、RIZINの旗揚げ興行として12月29日から31日にわたって「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 さいたま3DAYS」を開催することを発表。元PRIDEヘビー級王者のエメリヤーエンコ・ヒョードルや桜庭和志、青木真也らが参戦し、日本の格闘技人気を復活させることを誓ったのです。

RIZIN本格始動

2016年4月にはナンバーシリーズの始まりとなる「RIZIN.1」が開催され、RIZINの未来を背負っていく若手選手も登場しています。また、PRIDEにはなかった女子選手の対戦カードの発表や「PRIDEミドル級絶対王者」とも呼ばれたヴァンダレイ・シウバと桜庭和志の対戦が実現するなど、観客を大いに沸かせました。

その後も無差別級トーナメントの導入や、フロイド・メイウェザー・ジュニア vs 那須川天心、マニー・パッキャオ vs 安保瑠輝也といった世界的レジェンドボクサーを呼んだサプライズカードが準備されたことで、強いエンターテインメント性も話題に。

RIZINの大会種別

ナンバーシリーズ


RIZINのメインになっているシリーズで、現在は2025年3月に開催予定のRIZIN.50まで発表されています。ナンバーシリーズは2018年に開催されたRIZIN.10から始まったもので、それ以前に開催された大会は、RIZIN.10の開催に合わせて名前が修正されました。

MEMO

2024年12月31日に開催されるRIZIN.49は、RIZIN10周年記念大会として「RIZIN DECADE(ライジン・ディケード)」という大会名となっています。

超RIZIN


2022年9月から始まったシリーズで、さいたまスーパーアリーナで開催されるシリーズ。このシリーズでは、フロイド・メイウェザー・ジュニア vs 朝倉未来、マニー・パッキャオ vs 安保瑠輝也などのサプライズカードが発表されたり、アメリカの総合格闘技団体Bellator MMA(ベラトール・エムエムエー)と合同開催をしたりと、RIZINの中でも特別な大会として位置付けられています。

RIZIN LANDMARK


2021年に始まったシリーズで、開催当初はコロナ禍だったということもあり、来場者を少人数に設定、スタジオマッチという形で開催されました。チケットに当選した人のみに会場が伝えられ、有料配信に特化したシリーズになっています。

MEMO

RIZIN LANDMARK 4以降は有観客で開催され、RIZIN LANDMARK 7はアゼルバイジャンで行われました。

RIZIN TRIGGER


再生・回帰、発掘・育成、地域活性」をテーマにしたシリーズで、主要都市ではなく国内の様々な場所で開催されるのが特徴。また、試合は六角形のケージ(金網)で実施されます。現在はRIZIN LANDMARKに吸収される形で廃止になっており、2021年から2022年にわたり計3回のみ開催されたシリーズでした。

THE MATCH


2022年6月19日に東京ドームで開催された「THE MATCH 2022」は、RIZIN代表の榊原信行、2018年から2023年までK-1プロデューサーを務めていた中村拓己、キックボクシング団体R.I.S.E.(現:RISE)を立ち上げた伊藤隆の3人が大会実行委員を務め、メインカードには那須川天心 vs 武尊という夢の組み合わせが発表されました。

また「赤コーナー、青コーナー」を「タイガーコーナー、ドラゴンコーナー」と表現したり、ラウンドガールにはRIZIN、K-1、RISEから4人ずつ、合計12人が選出されるなど、今大会ならではの工夫も。

MEMO

会場は東京ドームで行われ、5万枚を超えるチケットは一般販売も含め全席完売を記録しました。

RIZIN甲子園


2024年よりスタートした新プロジェクトで、将来のスター選手発掘のためにRIZINが主催しました。応募対象は15歳以上18歳以下の男子となっており、2024年12月31日に開催されるRIZINのオープニングファイトで決勝戦が行われます。

MEMO

優勝者はRIZINとのマネジメント契約を結ぶことができることから、第1回トライアウトには約150名を超える参加者が集まりました。

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