ガーリィレコードの2人を含む計4名のメンバーが開設している「ガーリィレコードチャンネル」は、どこにでもいるような若者が楽しんでいる様子を「ホームビデオ」のように記録し毎日配信しているといった内容です。
その総再生回数は2020年3月現在で、2億8000万回を誇る圧倒的な数字をたたき出しています。
今回は、これほどまでに支持される彼らの魅力に迫っていきたいと思います。
目次
ガーリィレコードについて
ガーリィレコードは、高井佳佑さんとフェニックスさんからなる吉本興業東京本社所属のお笑いコンビで、2012年から活動をしています。
2人はNSC東京の17期生で、フェニックスさんが当時ツッコミ担当だった高井さんを誘ったのがコンビ結成のきっかけとなりました。
2人を一躍有名にしたのが、「大乱闘スマッシュブラザーズ 対マスターハンド戦にて全く意味のないフォックス下スマッシュ」のモノマネ動画で、ツイッターで10万リツイートされるほどの反響があり、それをきっかけにSNSを中心として活動することに。
大乱闘スマッシュブラザーズは、任天堂から1999年に発売されたNintendo64のゲームソフトで、当時爆発的な人気を誇るゲームだったよね!
リアルタイムでゲームをしていた世代にしかわからない内容の動画ですが、知っている人からするとなんともたまらない内容で反響の高さにも納得です。
ガーリィレコードチャンネルのメンバー
高井 佳佑(たかい けいすけ)
・生年月日:1992年8月18日
・出身地:北海道上川郡剣淵町
・身長、体重:169cm、102㎏
・血液型:A型
・担当:ボケ
高井さんは北海道士別翔雲高等学校を卒業後、幼馴染と上京しNSC東京でお笑いトリオのツッコミとして活動しましたが、ほどなくして解散。
そこで、『世紀末リーダー伝たけし』が好きという共通点があったフェニックスさんから声がかかり、ガーリィレコードを結成しました。
当時ツッコミをしていた高井さんは、自分自身でも嫌々ツッコミを行っていたと語っており、フェニックスさんも客観的に見て「なんで動けるデブがツッコミをしているのだろう」と同期ながら疑問に思っていたんだとか。
ボケにまわったあとはその才能を存分に発揮することとなり、得意のモノマネで多くの芸能人からも注目される存在にまでなりました。
特に注目されているのが藤原竜也さんのモノマネで、本人公認のもと様々なシーンにおいて藤原竜也になりきって演じ、笑いを誘います。
また歌唱力にも定評があり、Mr.Childrenの桜井さんのモノマネに関しては非常にクオリティが高く、見た目とのギャップに驚かされます。
フェニックス
・生年月日:1992年8月3日
・出身地:東京都大田区蒲田
・身長、体重:172cm、54㎏
・血液型:B型
・担当:ツッコミ
本名および旧芸名は「阿部 光(あべ みつる)」といい、身長172cmながら体重54kgと他のガーリィレコードチャンネルメンバーと比べてかなり細身です。(ほかの3名はすべて100kgオーバー)
ガーリィレコードチャンネルでは主に撮影を担当、コンビではツッコミとネタ作りを担当しています。
フェニックスさんが3歳の時に両親が離婚し父子家庭で育ちましたが、20歳の時まで母親が中国系イギリス人のハーフであることは知らなかったそうです。
その後、テレビ東京のドキュメントバラエティ番組『母ちゃんに逢いたい!』(2018年6月25日放送)にて香港やバンコクを訪れ、22年ぶりに母親と再会を果たしました。
そして、YouTube動画を撮影している一軒家はフェニックスさんが契約しており、ガーリィレコードチャンネルのメンバー秋山太郎さん、同期芸人の中嶋皓庸(なかじま こうよう)さん、アイドルオタクの一般男性の4名で同居をしています。
この家は取り壊しが決まっており、壁に穴をあけても問題はないとのことで配信のネタでよく利用されています。
雨野宮 将明(あめのみや まさあき)
・生年月日:1992年9月3日
・身長、体重:165cm、112㎏
・血液型:AB型
・ニックネーム:雨ちゃん
現在ガーリィレコードチャンネルと並行して、ピン芸人や俳優としても活動している雨野宮さん。
さらに、「甘栗カンパニー」というぽっちゃりアイドルのメンバーでもあります。
最初からピン芸人だったわけではなく、もともとは「ハンプティ・ダンプティ」というコンビでお笑い活動をしていました。
相方はNSC時代の同期である遊佐亮介(ゆさ りょうすけ)さんで、雨野宮さんはボケを担当していましたが、2015年に解散。
ガーリィレコードチャンネル内では、蹴り担当または、その特徴的な笑い方から笑い担当とも言われています。
秋山 太郎(あきやま たろう)
・生年月日:1992年6月4日
・出身地:神奈川県
・身長、体重:174cm、97㎏
秋山さんは、もともとは「パンプアップ」というコンビでお笑い活動をしており、2019年に解散しています。
現在はYouTube活動と並行して、雨野宮さんと同じアイドルユニット「甘栗カンパニー」で、ぽっちゃりアイドルとして活動中。
ガーリィレコードチャンネルに出演し始めたのは2018年4月24日からで、当時は時々の出演でしたが、2018年の夏ごろからレギュラーとして動画に出演するようになりました。
メンバーからは「太郎ちゃん」と呼ばれており、ガーリィレコードチャンネル内ではかわいさ担当として動画を盛り上げています。
グループとしての「ガーリィレコードチャンネル」
YouTubeチャンネル「ガーリィレコードチャンネル」の出演者は4名おり、ガーリィレコードの2名の他に、雨野宮将明さんと秋山太郎さんの計4名で活動中。
雨野宮さんと秋山さんはともにNSC東京17期生の同期で、それぞれ独自の活動も並行して行っています。
ガーリィレコードチャンネルと聞けば、ガーリィレコードの2人が配信しているチャンネルのことだと思いますが、高井さんは「ガーリィレコードチャンネルっていうのがグループ名だしYouTubeチャンネル名なんで、めちゃくちゃややこしいんです」とインタビューで語っています。
ガーリィレコードチャンネルはあくまで「4名」で配信しているチャンネルのことを指し、またグループ名でもあるので、お笑いコンビのガーリィレコードとは分けて考える必要があります。
YouTubeチャンネル「ガーリィレコードチャンネル」
ガーリィレコードチャンネルは2017年7月26日に開設され、2020年3月現在で約75万人のチャンネル登録者数を誇る人気チャンネルです。
総再生数に至っては、2億8000万回再生と驚異的な数字をたたき出しており、テレビではあまり活動していないのにも関わらずこれだけの人気があるのは異例と言えます。
チャンネル開設のきっかけは、ガーリィレコードとしてツイッターにアップしていた動画がYouTubeに転載されてしまったことから始まります。
転載された動画を削除するためにちゃんとした動画を会社の人に渡したところ、いつの間にかYouTubeチャンネルが開設されていたそうです。
チャンネル開設後はガーリィレコードチャンネルのメンバー4名で、ホームビデオのテイストで毎日動画をアップし続けています。
撮影方法は、まず1回動画を撮ってみてみんなで確認しながらクオリティを高めていくといった手法です。
また、フェニックスさんがほかの3名に「初めて見たデブシリーズをやってみて」と無茶ぶりをし、全員が戸惑いながらもしっかりと仕上げる、といったような流れになることも多いとのこと。
フェニックスさんが司令塔の役割を果たし他の3名が自由に楽しく表現するというのが、このチャンネルの基本構造となっています。
チャンネル内の動画はあまり編集をせず撮影したものをそのままアップしており、まるで「ホームビデオ」のように感じることができ、本人たちもチャンネル概要説明で「ホームビデオ」だと記載しています。
編集に時間がかからない分、ネタ構成や撮影時間に時間を割くことができるので、クオリティが高い動画を多数アップできるのでしょう。
この「ホームビデオ」こそが「ガーリィレコードチャンネル」の大きな特徴であると言えるね!
おすすめ動画
対マスターハンド戦にて 全く意味のないフォックス下スマッシュ
2017年8月13日アップロード
高井さんがフォックスというキャラクターに扮し、フェニックスさんが「手」で演じるラスボス「マスターハンド」との戦いを描写した内容ですが、フォックスが行う下スマッシュの攻撃は宙を浮いているマスターハンドに対しては全く効きません。
一見ただのゲームのワンシーンのようにも見えますが、実は見どころが満載で単純にしてクオリティが高いのです。
まず、高井さんの動きがフォックスを忠実に再現しており、体の柔らかさにも驚かされます。
また、フェニックスさんのマスターハンドは、「そうきたか・・・」と感心してしまうほどカメラの遠近を上手に利用して再現しています。
クオリティの高い再現度と細かすぎるモノマネ、そしてどこか懐かしさが漂うところが、当時ゲームをしていたリアルタイム世代の人たちのツボをとらえ一躍人気者になる要因となりました。
ミット持ちする米津玄師
2018年12月30日アップロード
この動画は、ミットを持った高井さんが米津玄師さんの「Lemon」を歌い、そのリズムに乗せて雨野宮さんが蹴りとパンチでミット打ちをするという内容です。
高井さんの歌の上手さにも驚きますが、雨野宮さんがリズムに合わせてミットに打ち込む姿がなんともシュールでじわじわ笑いを誘います。
この動画の一番の魅力は、「Lemon」の中に出てくる特徴的な音がありますが、その音が蹴りでダメージを受けた時の高井さんの声で再現されているところです。
その瞬間の高井さんの声と表情は必見です。
ババ抜きを藤原竜也でやってみた
2018年1月17日アップロード
高井さんが得意なモノマネである藤原竜也さんに扮し、ババ抜きの最後の1コマを演じるという内容のこの動画。
藤原竜也さんが映画で演じた役柄そのもののクオリティで、最後の一枚を引くときの自身の心境をセリフとして細かく語っています。
そしてカードを引く瞬間が訪れますが、結局ババを引いてしまい、その時「どうしてだぁぁぁ!!」と絶叫しますが、その声はまさに藤原竜也さんそのもので、つい笑ってしまいます。
ババ抜きで最後の1枚を引くだけの動画内容であるにもかかわらず、ここまで笑える内容にする高井さんの演技力に脱帽です。
しばき合うデブ
2018年11月21日アップロード
高井さんと雨野宮さんが、痛くない棒を持ってただ叩きあうだけのこの動画。
初めに2人が向き合って、まるで試合かのように挨拶をしてからスタートします。
最初の数秒は剣道のように互いに打ち合いますが、途中からはめちゃくちゃな泥仕合に。
片方が棒を奪われて滅多打ちにされたり、仕切り直したりと、ストーリーのかけらもないこの動画はものすごくシュールで、見ているとだんだんにやけてしまいます。
最後には疲れ果てた2人の姿がありますが、全力で戦ったはずなのになぜだか全然かっこよく見えません。
まとめ
どこにでもいる普通の青年たちが、日常の楽しいことをただ動画にとって配信しているだけのように見える「ガーリィレコードチャンネル」。
しかしそこには共感できる部分があったり、クオリティの高いモノマネがあったり、楽しそうな4人が少しうらやましく思えたり、と魅力がたくさん詰まっていることがわかり、人気の高さの理由が垣間見えた気がしました。
まるでホームビデオのような動画で、青年たちが楽しそうにはしゃいでいる姿を見ていると「修学旅行の夜」のような楽しさを感じ取ることさえできます。
そんなワクワク感を毎日届けてくれるガーリィレコードチャンネルから今後も目が離せません!