イチロー MLB野球殿堂入りやこれまでの経歴について徹底解説

イチロー MLB野球殿堂入りやこれまでの経歴について徹底解説

NPB、MLBにおいて数々の伝説を打ち立ててきたレジェンドであるイチロー

類まれなる打撃センスと代名詞となっているレーザービームで日米の野球ファンを魅了してきました。

この記事では、イチローの輝かしい経歴と、アメリカ野球殿堂入りへの期待について詳しく解説します。

数々の記録を打ち立て、世界中の野球ファンを魅了したイチローの魅力をさまざまな角度から紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

イチローのプロフィール


・氏名:イチロー(本名:鈴木一朗)
・出身地:愛知県
・生年月日(年齢):1973年10月22日(51歳)
・身長:180.3cm
・体重:79.4kg
・投打:右投左打
・ポジション:外野手
・経歴:愛知工業大学名電高-オリックス・ブルーウェーブ-シアトル・マリナーズ-ニューヨーク・ヤンキース-マイアミ・マーリンズ-シアトル・マリナーズ
・代表歴:WBC日本代表(2006年、2009年)

イチローは、愛知県出身の元プロ野球選手です。

名門、愛工大名電からドラフト4位でプロ入りし、右投左打の外野手として日米通算4球団でプレーしました。

2019年に通算28年の現役生活に終止符を打ちました。

引退後はシアトル・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターとして活躍するかたわら、草野球チームKOBE CHIBENでの活動や学生野球指導を通して野球文化の発展に尽力しています。

イチローはどんな選手?

野球界最高のヒットメーカーのひとりであるイチロー

走攻守すべての面で高いポテンシャルを誇るオールラウンドプレーヤーとして、高い評価を得てきました。

ここからは、現役時代のイチローのプレースタイルを打撃・走塁・守備それぞれの観点から紹介します。

打撃

イチローのバッティングは、振り子打法と卓越したバットコントロールが特徴です。

また、セーフティーバントや内野手と外野手の間を狙って打球を落とすヒットなど、ヒットを打つためのアイデアや技術が豊富な選手として知られていました。

現役時代には、MLBで首位打者を2回獲得、シーズン最多安打記録を更新、そして日米通算4,367安打という金字塔を打ち立てたのです。

走塁

イチローは俊足に加え、優れた状況判断能力を活かした走塁でチームに貢献しました。

また、盗塁成功率は、NPB通算.858、MLB通算.813と高い成功率を誇っています。

その高い成功率から、シアトル・マリナーズ時代にはグリーンライト(自分の判断で自由に盗塁できる権利)を与えられるほどの信頼を得ていたのです。

ニューヨーク・ヤンキース時代には、本塁突入時に相手捕手のタッチを2回かわす「忍者走塁」を披露し、話題となりました。

守備

守備面の魅力は、その強肩です。

遠投130メートルを誇る強肩と正確無比のコントロールから、イチローの送球はレーザービームと称されています。

イチローはその強肩で走者の進塁を阻止し、チームのピンチを幾度となく救いました。

加えて、守備率の高さも特徴で、2001年から3年連続で右翼手としてリーグトップの守備率を記録しています。

このように守備面においてもMLB屈指の外野手として活躍したのです。

アメリカ野球殿堂入りとは

野球界で偉大な功績を残した人物や野球界の発展に尽力した人物だけが名を連ねることを許される米野球殿堂。

ここからは、米野球殿堂の歴史や殿堂入りを果たすための条件について詳しく解説します。

アメリカ野球殿堂の歴史とその選考基準

米野球殿堂入りの表彰は1936年に開始され、選手や監督、スタッフ、野球発展貢献者など、合計346名が表彰を受けています。

選考を受けるには「MLBで10シーズン以上のプレー経験がある選手であること」および「引退後5年以上が経過している選手であること」の条件を満たす必要があります。

選考基準を満たした選手は、BBWAA(全米野球記者協会)の適性審査委員会で最終候補者にふさわしいかどうかを判断されるのです。

投票の際は、10年以上のキャリアを持つBBWAA会員が候補者から最大10名を選択。

得票率が75%を超えると、殿堂入りを認められます。

数々の偉業を成し遂げてきたイチローは、殿堂入りを果たせるのでしょうか。

これまでの日本人選手の挑戦

これまで、松井秀喜野茂英雄が殿堂入りの候補者となりましたが、松井秀喜が得票率0.9%、野茂英雄が1.1%に終わっており、殿堂入りを果たすことはできませんでした。

ワールドシリーズでMVPを獲得した松井秀樹や、日本人プレイヤーのパイオニアとして活躍した野茂英雄をもってしてもわずか1%前後しか票を獲得できない厳しい世界なのです。

この難易度の高さが、米野球殿堂入りの価値を高めているといえるでしょう。

イチローの殿堂入りが有力視されている理由

米野球殿堂は、2025年の殿堂入り候補者28名を発表しました。

その中にイチローも名を連ねており、2025年の投票で日本人初の殿堂入りが確実視されています。

イチローの殿堂入りが有力視されている理由は以下のとおりです。


・MLB通算3,089安打
・シーズン最多安打記録の更新
・10年連続200安打達成
・10年連続ゴールドグラブ賞を受賞
・首位打者2回、盗塁王1回、MVP1回、新人王など複数のタイトル獲得

このようにMLBで数々の金字塔を打ち立てています。

また、シアトル・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターとして、若手選手の育成にも尽力するなど、野球文化の発展に貢献している点も評価されるでしょう。

満票でのMLB野球殿堂入りの難しさ

イチローの場合、その功績から満票での殿堂入りが期待されています。

ここからは、満票での米野球殿堂入りの難しさについて解説します。

満票での殿堂入りは過去1名のみ

これまでの歴史の中で、満票での殿堂入りを果たしたのはマリアノ・リベラ(元:ニューヨーク・ヤンキース)ただ一人です。

「ザ・キャプテン」の愛称で親しまれ、長年ニューヨーク・ヤンキースをけん引したデレク・ジーターをもってしても満票での殿堂入りは叶いませんでした。

満票での殿堂入りが難しい理由としては、投票者の主観が入ることや過去の偉大な選手と比較されることが挙げられます。

また、選手の弱点や欠点を探し出して投票を控えるというパターンもあるため、満票での殿堂入りは非常に難度が高いのです。

唯一の満票殿堂入りマリアノ・リベラとは

マリアノ・リベラMLB史上最高のクローザーと称される投手です。

代名詞となったカットボールを駆使し、MLB通算652セーブ、ポストシーズン通算42セーブ、5度のワールドシリーズ制覇など、輝かしい実績を残しています。

さらに、実績だけではなく、普段の立ちふるまいも高く評価されています。

マリアノ・リベラ投手は裏表がない性格で、丁寧なファンサービスやチームメイトに尽くすことを徹底していました。

その姿勢がチームメイトや対戦相手、野球ファンからも尊敬を集めたのです。

その圧倒的な存在感と功績が満票での殿堂入りにつながったのでしょう。

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