【Knotfest Japan】猟奇趣味的激烈音楽集団Slipknot(スリップノット)主催の音楽フェスとは

【Knotfest Japan】猟奇趣味的激烈音楽集団Slipknot(スリップノット)主催の音楽フェスとは

2020年3月、アメリカが生んだ「猟奇趣味的激烈音楽集団Slipknot(スリップノット)」が主催する音楽フェスティバル。

その名も「Knotfest Japan 2020」が日本に上陸します。

2014年、2016年に続き、3回目の日本開催となるKnotfest Japanとはどのようなフェスティバルなのでしょうか。

その概要と今年の出演アーティストをご紹介していきたいと思います。

Knotfest Japan 2020 1日目


2020年3月20日(金・祝)
幕張メッセ国際展示場 1~3ホール
open 13:00 / start 15:00

Knotfest Japan 2020 2日目


2020年3月21日(土)
幕張メッセ国際展示場 1~3ホール
open 9:00 / start 11:00

Knotfestとは?

アメリカの覆面ヘヴィロックバンドSlipknotが主催する音楽フェスティバル、それがKnotfestです。

2012年にバンドの出身地であるアイオワ州で初開催されたKnotfestは、翌2013年は見送られたものの、2014年以降は定番イベントとして毎年開催されています。

出演バンドはメタル界の重鎮から中堅、そして期待の若手まで幅広く取り揃えられており、ダークカーニバルの名に恥じない豪華さです。

現在はアメリカ国内だけに留まらず、世界各地で開催される人気イベントとなっています。

Knotfestの歴史

Knotfestが日本に初上陸したのは2014年のこと。

アメリカ国外で開催される初めてのKnotfestの開催地として選ばれたのです。

ポイント

Korn、Limp Bizkitなど海外の大物バンドに加え、ONE OK ROCKやMAN WITH A MISSIONといった国内組も出演を果たし、2日間に渡ったKnotfest Japan 2014は大成功。

Slipknotは両日のヘッドライナーを務め、ダークカーニバルの主催者にふさわしい、強烈なパフォーマンスで集まったファンを圧倒しました。

2016年には第2回Knotfest Japanが開催され、前回と同様に国内外から選りすぐられたバンドによる熱演が繰り広げられました。

MEMO

第1回に出演したPapa Roachや第2回に出演のDisturbedのように、本国と日本での人気格差が大きく、なかなか来日することができない大物バンドを観られる機会になるのもフェスティバル公演の大きな魅力のひとつでしょう。

1日で多くのバンドが出演するフェスティバル公演のため、会場内にはステージがふたつ設置されています。

ひとつのバンドが演奏している間に、もう片方のステージでは次の出演バンドのための準備が進められており、イベント全体をスムーズに進行できるシステムになっています。

最後までイベントを楽しむためにも、ある程度の行動計画を立てておくと良いでしょう。

会場内にはフードやドリンクを販売するブースが設けられており、飲食や休憩が可能になっています。

注意

次のバンドが登場するまでのインターバルが非常に短くなっているので、自分の体力と相談して適度に休憩を取ることも必要です。

Knotfest Japan 2020の出演者は?

今年も強力なラインナップが発表されているKnotfest Japan。

現在までに出演が発表されているアーティストをご紹介していきます。

Slipknot

Knotfest主催者であり、両日のヘッドライナーを務めることが発表されている彼らからご紹介しないわけにはいきません。

1995年にアイオワ州で結成されたSlipknotは、プロデューサーのロス・ロビンソンに見いだされ、大手メタル系レーベルRoadrunner Recordsと契約。

1999年にリリースされたデビューアルバム『Slipknot』からは“Wait And Bleed”や“Spit It Out”などのヒットシングルも生まれ、翌年には売上100万枚を突破する大ヒットに。

ポイント

9人組というロックバンドとしては異例の編成と全員がマスクをかぶりお揃いの赤い作業つなぎを着用するという見た目のインパクト、そして一切の妥協を許さない強烈なライヴパフォーマンスが評判を呼び、Maggots(蛆虫)と呼ばれる熱狂的ファンを生み出します。

さらに残虐性を増した2001年のセカンドアルバム『Iowa』は全米3位を記録。

ヘヴィロック史における屈指の名盤として今も大きな影響力を持っています。

たった2枚のアルバムで“過激さ”の新基準を作ってしまったSlipknotは、2000年以降のヘヴィロックの流れに大きな影響を与えたバンドだと言えるでしょう。

メンバーの死や脱退、解散の危機などを乗り越え今も活動を続けるSlipknotは、2019年8月に6枚目のスタジオアルバム『We Are Not Your Kind』をリリース。

同作は全米チャートで初登場1位を獲得し、その人気はいまだに衰えを知りません。

近い将来には『Look Outside Your Window』と題された実験的な作品をリリースする予定であることも予告されており、今後も彼らの活動から目を離せない日々が続きそうです。

両日の出演が予定されているのはSlipknotだけで、その他のアーティストは1日のみの出演となります。

まずは初日となる3月20日に出演予定のアーティストからご紹介していきましょう。

Anthrax

Anthraxは1981年に結成されたアメリカ出身のヘヴィメタルバンドです。

Metallica、Slayer、Megadethと共にスラッシュメタル四天王、通称Big 4の一角を占める彼らは、ヒップホップアーティストとのコラボレーションも積極的に行うなど、スラッシュメタルの枠に留まらない音楽性を持つバンドとしても知られています。

MEMO

炭疽菌を意味するバンド名を持つ彼らは、2001年にアメリカで発生した炭疽菌テロ騒動の際には、「We’re not changing our name(俺たちは名前を変えないぜ)」と書かれた防護服を着たアーティスト写真を公開し、ファンを安心させてくれました。

スラッシュメタルは歌の上手さよりもギターリフの良し悪しが評価されがちな音楽ですが、ヴォーカリストのジョーイ・ベラドナの歌唱力は非常に高く評価されており、力強く歌い上げられるメロディに胸を熱くするファンも多いはずです。

しなやかさと力強さを併せ持ったバンドの演奏も鉄壁で、絶妙なテンポでザクザクと刻まれるリフに合わせて頭を振りたくなること間違いなし。

予習用に聴いておきたいアルバムは、代表曲が数多く収録されている『Spreading the Disease』や『Among the Living』あたりでしょうか。

『State of Euphoria』に収録の”Antisocial”もカバー曲ながらライヴで大きな盛り上がりを見せる1曲なので、ここは確実にチェックしておきたいところです。

MAN WITH A MISSION

2010年から活動を開始した5人組ロックバンドMAN WITH A MISSION。

頭は狼、身体は人間という究極の生命体であり、ライヴのMCはカタコトの日本語で行われています。

ロックフェスティバルの常連である彼らは、Knotfestには今回で3回目の出演となります。

日本国内で絶大な人気を誇る彼らの代表曲といえば“Fly Again”でしょう。

数万人が曲に合わせて歌い踊る光景は、ロックフェスティバルの定番だと言っても過言ではありません。

初めての方も恥ずかしがらずに曲に合わせて踊ってみてください。

チケット入手困難な大人気バンドのライヴを観られる貴重な機会なので、しっかり予習してから会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

余談ですが、ステージに立つ彼らの姿は、アーティスト写真などで見られるものとは若干違いがあります。

ビックリするかもしれませんが、そこは見て見ぬふりをしていただきたいところです。

BABYMETAL

BABYMETALは2010年に結成された日本のメタルアイドルグループです。

アイドルグループさくら学院から選出された3人のメンバーによって結成され、そのコンセプトは「アイドルとメタルの融合」という斬新なものでした。

レベルの高い楽曲、確かな歌唱力、可愛らしくも激しいダンスが評判を呼び、日本国内のみならず海外でも人気が爆発。

ポイント

2016年発表のセカンドアルバム『METAL RESISTANCE』は全米39位、2019年発表のサードアルバム『METAL GALAXY』は全米13位を記録し、全米チャートにおける日本人最高記録を更新したほか、海外のメタル専門誌の表紙を飾るなどワールドワイドな活躍を見せています。

「世界でもっとも知られている日本人アーティスト」だと言っても過言ではないでしょう。

3人組としてスタートしたBABYMETALでしたが、2018年にダンス担当のYUIMETALが脱退し、メインヴォーカルを担当するSU-METALとダンス担当のMOAMETALの2人組ユニットとなってしまいました。

現在はサポートダンサーを入れてライヴ活動をおこなっています。

Knotfest初出演となるBABYMETALは、まだリリースしたアルバムが3枚だけなので、比較的予習がしやすいアーティストだと思います。

フェスティバルという持ち時間が限定された場ということもあり、定番曲を多めに演奏するのではないかと予想されます。

MEMO

YouTubeでの再生回数が1億回を突破した“ギミチョコ!!”やライヴ映えする“KARATE”、日本的なメロディが印象的な“メギツネ”あたりを予習しておくとよさそうです。

また、「ダメ!」という歌詞に合わせてジャンプをする“イジメ、ダメ、ゼッタイ”も外せません。

注意

観客がフロアの左右に分かれ、曲が激しくなるところで一気にぶつかり合うWall Of Deathというモッシュが発生することもあるので、体力にあまり自身のない方は、危険を感じたら速やかに安全な場所に避難することをおススメします。

浜田麻里

横文字の出演者が並ぶ中、ただひとりオール漢字表記で異彩を放つのが、1983年デビューの大ベテラン女性シンガー浜田麻里です。

MEMO

コピーライター糸井重里による『麻里ちゃんは、ヘビーメタル。』というキャッチコピーでデビューを飾った浜田麻里は、デビュー35年を過ぎた現在もヘヴィメタルの女王として日本の音楽シーンに君臨しています。

1983年に日本のヘヴィメタルバンドLoudnessのメンバー樋口宗孝プロデュースによるアルバム『Lunatic Doll〜暗殺警告』でメジャーデビューを果たした浜田麻里は、その確かな歌唱力で女性ヘヴィメタル・ヴォーカリストとしての地位を確立しました。

1980年代後半から1990年代前半にかけて大きな商業的成功を収め、1989年リリースの『Return to Myself』と1993年リリースの『Anti-Heroine』では、オリコンチャート1位を獲得しています。

その後、彼女の音楽からヘヴィメタル色はやや後退しますが、2010年あたりから再びヘヴィメタルへ回帰してメタルファンを喜ばせました。

ポイント

デビュー35周年を迎えた2018年にリリースした『Gracia』をオリコンチャート6位へ送り込んだ浜田麻里は、翌2019年に26年ぶりとなる日本武道館公演を開催。

あの武道館を見事に完売させるという人気ぶりを見せた現在の浜田麻里は、幾度目かの絶頂期の真っただ中にいるに違いありません。

そんな浜田麻里の予習用にピッタリのアイテムがあります。

デビュー35周年を記念してリリースされたベストアルバム『Light For The Ages -35th Anniversary Best~Fan’s Selection-』です。

ポイント

彼女の歴史をCD3枚に凝縮した作品となっているので、Knotfest Japanに足を運ぶ前に是非チェックしてみてください。

Survive Said The Prophet

「サバプロ」ことSurvive Said The Prophetは、2011年に結成された日本の5人組ロックバンドです。

香港出身のギタリストIvan Kwongが在籍している多国籍バンドで、ヴォーカリストのYoshもネイティヴな英語を操るなど、「奇跡のインターナショナル・ロック・バンド」というキャッチフレーズがふさわしい国際派のバンドだと言えるでしょう。

ポイント

ヘヴィロックを軸足として、ヒップホップやファンク、エレクトロなど多様な要素を取り入れたSurvive Said The Prophetのサウンドは、その英語の発音の流暢さもあり、日本のロックバンドだと思えないほどです。

ロックフェスティバルにも多数出演経験があるSurvive Said The Prophetは、今回が2度目のKnotfest Japan出演となります。

初出演となったKnotfest Japan 2016では、持ち時間が非常に限られたオープニングアクト枠だったため、今回こそ本領を発揮する舞台となるはずです。

そんな彼らは2020年1月15日に最新アルバム『Inside Your Head』をリリースしたばかり。

その初回盤には12曲のライヴ映像が収録されたDVDが特典として付属してくるので、最新作と共に過去曲を予習するのに便利ではないでしょうか。

ここまでがKnotfest Japan 1日目の出演アーティストとなります。

1日目よりも長丁場となる2日目には、さらに多くのアーティストが出演する予定です。

現在発表されているアーティストを紹介していきましょう。

Korn

1993年から活動を開始したKorn(正確な表記は KoЯn)は、アメリカ出身の5人組ヘヴィロックバンドです。

Slipknot以前のヘヴィロックの流れに大きな影響を与えた重要バンドとして知られています。

異様な重低音とヴォーカリストのジョナサン・デイヴィスの病的な歌唱スタイルはシーンに衝撃を与え、多くのフォロワーを生み出しました。

MEMO

バンド名の由来はトウモロコシからですが、Cornという綴りに難色を示すメンバーがいたため、Cの代わりにKを用いることにしました。

また、Rを裏返して使う手法は、アメリカの大手おもちゃ量販店トイザらス(TOYSЯUS)からヒントを得たものです。

MEMO

1994年にリリースされたデビューアルバム『Korn』は高く評価され、後のニューメタル(nu metal)ムーブメントの礎となった作品だと言われており、現在では超大物プロデューサーとなったロス・ロビンソンの大出世作としても知られるアルバムです。

デビューアルバム1枚でシーンにおける地位を確立したKornは、2作目以降大ヒット作を連発します。

大傑作として知られるセカンドアルバム『Life Is Peachy』は全米3位、続く『Follow the Leader』と『Issues』では全米1位を獲得しています。

メンバーチェンジやジョナサン・デイヴィスの病気などの危機を乗り越えてきたKornは、2019年に最新作『The Nothing』をリリースするなど現在も精力的に活動を続けています。

『The Nothing』は音楽専門誌や専門サイトからおおむね高い評価を受け、全米初登場8位を記録しました。

2014年以来2度目のKnotfest Japan出演となるKornは、「スペシャルゲスト」として他のアーティストよりも大きな扱いで紹介されています。

Knotfest Japan 2014では“神アクト”と絶賛されるほどの名演を見せたKorn。

おそらく他のアーティストよりも長い持ち時間が与えられるのではないでしょうか。

ポイント

“Blind”や“Twist”、“Got the Life”などのライヴ定番曲はもちろん、最新アルバムからの“You’ll Never Find Me”あたりを予習しておくといいでしょう。

Marilyn Manson

1989年から活動を開始したMarilyn Mansonは、リーダーのマリリン・マンソン率いるインダストリアル・ロックバンドです。

反道徳的でショッキングな言動とステージパフォーマンスで人気を博した彼らは、1990年代後半から2000年代前半を代表するロックバンドのひとつだと言えるでしょう。

バンド名は、女優のマリリン・モンロー殺人犯チャールズ・マンソンの名前を組み合わせたものです。

Nine Inch Nailsのトレント・レズナーのレーベルNothing Recordsからデビューを果たしたMarilyn Mansonは、1996年リリースのセカンドアルバム『Antichrist Superstar』が大ヒットを記録し、シーンの最前線へ躍り出ることになります。

同作は全世界で700万枚以上を売り上げ、バンド最大のヒット作として知られています。

『Antichrist Superstar』で聴かれたインダストリアル的なサウンドアプローチから脱却し、グラムロックからの影響を取り入れた1998年作『Mechanical Animals』は初の全米1位を獲得。

同作収録の“The Dope Show”グラミー賞にノミネートされ、話題先行型のキワモノではないことを証明してみせました。

奇抜なルックスと過激な言動から変人だと思われがちなマリリン・マンソンですが、実は非常に高い知性を持った人物でもあります。

アメリカのコロンバイン高校で発生した銃乱射事件をテーマにしたマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』では、「Marilyn Mansonの音楽が犯人達に影響を与えた」という誤解について見事な見解を述べ、映画を観た人々から称賛を浴びています。

四半世紀以上の活動歴を持つMarilyn Mansonは、現在までに10枚のスタジオアルバムを発表しています。

その中でも、『Antichrist Superstar』『Mechanical Animals』『Holy Wood (In the Shadow of the Valley of Death)』は共通したコンセプトを持つ三部作として知られ、数多くの代表曲が収録されているアルバムです。

キアヌ・リーヴス主演の大ヒット映画『マトリックス』で使用された“Rock Is Dead”も聴くことができるので、まずはこの3枚から聴いてみることをオススメします。

マキシマム ザ ホルモン

1998年に東京都八王子市で結成されたマキシマム ザ ホルモンは、日本の4人組ロックバンドです。
ギター/ヴォーカルのマキシマムザ亮君が生み出す超キャッチーかつ日本語とは思えない語感の楽曲「腹ペコ」と呼ばれるファンを爆発的に生み出し、いまや日本屈指のチケット入手困難バンドとなっています。

2005年リリースのサードアルバム『ロッキンポ殺し』オリコン最高27位のスマッシュヒットとなり、人気バンドとしての地位を確立。
以降、2007年の『ぶっ生き返す』は30万枚以上のセールスを記録する大ヒット、6年ぶりのアルバムリリースとなった2013年の『予襲復讐』ではオリコン初登場1位を獲得しています。
そのサウンドは海外でも評判を呼び、ヨーロッパや南米でも公演を行った実績を持っています。

今回がKnotfest Japan初出演となるマキシマム ザ ホルモンですが、実は2014年の出演をマキシマムザ亮君の急病によって直前にキャンセルしたという経緯があります。
そのため、今回は2014年のリベンジを果たすべく、相当に気合が入っているのではないでしょうか。
ライヴで絶大な盛り上がりを見せる“恋のスペルマ”“恋のメガラバ”“maximum the hormone II ~これからの麺カタコッテリの話をしよう~”あたりを予習していくといいかもしれません。

Trivium

Triviumは1999年にアメリカ合衆国フロリダ州で結成された4人組ヘヴィメタルバンドです。
中心人物であるギター/ヴォーカルのマシュー・キイチ・ヒーフィーは日系アメリカ人で、山口県岩国市で生を受けました。

2002年の自主制作デモ音源が評判を呼び、ドイツを拠点とするヘヴィメタル系レーベルLifeforceと契約を結んだTriviumは、2003年にアルバム『Ember to Inferno』でデビューを果たします。
2004年に大手メタル系レーベルRoadrunner Recordsに移籍し、翌2005年にセカンドアルバム『Ascendancy』を発表。
この作品は各方面から高く評価され、イギリスのメタル専門誌『Kerrang!』では“Album of the Year”に選出されるなどバンドの知名度は急速に高まっていきました。
また、マシュー・キイチ・ヒーフィーが10代だったこともあり、新世代のメタルヒーローとして大きな期待を寄せられることになります。

2006年のサードアルバム『The Crusade』からはクリーンヴォーカルも導入し、人気は一般層へも拡大。
同作は全米初登場25位を獲得するなど、人気バンドへの階段を着実に登っていきます。
2008年にはマシュー・キイチ・ヒーフィーのルーツである日本からインスピレーションを得た『Shogun』(将軍)を発表し、全世界で30万枚以上のセールスを記録しました。
同作には“Kirisute Gomen”(斬り捨て御免)という楽曲も収録されており、日本人としては非常に興味深い作品です。

2~3年ごとにアルバムを制作するというサイクルで活動を続ける彼らは、現在までに8枚のスタジオアルバムを世に送り出しています。
どのアルバムも力作なのですが、楽曲単位で言うと、最近のツアーでも演奏されている“Like Light to the Flies”“In Waves”“Strife”あたりを聴いておくといいのではないでしょうか。
日本でのライヴということもあり、『Shogun』からの楽曲が披露されることもあるかもしれませんね。

Coldrain

Coldrainは2007年に名古屋で結成された5人組ラウドロックバンドです。
ハードコア的なスクリームとメロディックなクリーンヴォイスを使い分けるスタイルを持ち、英語版のWikipediaではポスト・ハードコアバンドとして紹介されています。
ヴォーカリストのMasatoは日本人の父親とアメリカ人の母親の間に生まれ、日本語と英語を喋れるバイリンガルです。
作詞もすべて英語で行われており、2014年からは活動の場を海外にも広げています。

2009年に『Final Destination』でアルバムデビューを果たしたColdrainは、楽曲の良さと圧倒的なライヴパフォーマンスで知名度を高めていき、2013年リリースのサードアルバム『The Revelation』ではオリコンチャート7位を獲得するほどの人気バンドへ成長しました。
また、2014年にはアメリカに拠点を置くレコード会社Hopeless Recordsと契約を結び、『The Revelation』以降の作品は海外でもリリースされています。
それに伴って国外で演奏する機会も多く、Download Festivalや、Rock am Ringなど有名フェスティバルに出演を果たしました。

2020年2月には地元名古屋でロックフェス「BLARE FEST. 2020」を初開催することも発表されているColdrain
海外フェスティバルへの出演経験も豊富な彼らなので、3回目の出演となるKnotfest Japanでも海外勢に負けない力強い演奏を見せてくれるはずです。
2018年の日本武道館ワンマン公演を収録したDVD『20180206 LIVE AT BUDOKAN』などで代表曲を聴き込んでおくことをオススメします。

Suicide Silence

2002年から活動を開始したSuicide Silenceは、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身の5人組デスコアバンドです。
デスコアとは、デスメタルとメタルコアをミックスした音楽ジャンルを示す用語で、Suicide Silenceが2009年にリリースしたセカンドアルバム『No Time to Bleed』全米32位を記録するヒットになったことが、デスコアというジャンルを一般的なものにしたと言われています。

無名の新人ながら、2007年のアルバム『The Cleansing』を全米100位以内に送り込んだSuicide Silenceは、2009年の『No Time to Bleed』で一気に飛躍。

2011年のサードアルバム『The Black Crown』は前作を上回る全米28位を記録し、バンドはさらなる高みを目指していくかと思われました。
しかし、2012年11月1日にヴォーカリストのミッチ・ルッカーがオートバイ事故により死亡するという悲劇が発生。
フロントマンを失ったバンドは活動停止を余儀なくされます。

事故から約1年後の2013年10月、Suicide SilenceはアメリカのデスコアバンドAll Shall Perishのエディ・ヘルミダを新ヴォーカリストとして迎え入れることを発表しました。
エディ・ヘルミダの加入後、2枚のスタジオアルバムを発表しているSuicide Silenceは、2020年2月14日に6枚目のアルバムとなる『Become the Hunter』をリリース予定です。
ニューメタルに接近した2017年のアルバム『Suicide Silence』でファンから大きな不評を買った彼らですが、Knotfest Japanに先駆けてリリースされる最新作ではどのようなサウンドを鳴らしているのでしょうか。
名曲“You Only Live Once”収録のサードアルバム『The Black Crown』を軸にして予習しておくといいかもしれません。

Crossfaith

Crossfaithは2006年から活動を開始した日本の5人組メタルコアバンドです。
2009年のアルバムデビュー以降、エレクトロの要素を導入したロックサウンドが評判を呼び、活動の範囲を国外にも広げています。
オーストラリアのSoundwave FestivalやイギリスのReading and Leeds Festivalsなど海外の主要フェスティバルにも出演経験があるなど、そのライヴパフォーマンスにおいても高い評価を得ているバンドです。
その実力が遺憾なく発揮されたのは、2014年にイギリスのメタルフェスティバルDownload Festivalに出演した時でしょう。
大物バンドがひしめき合うメインステージに抜擢され、目と耳の肥えた数万人ものメタルファンを熱狂させたそのライヴパフォーマンスはまさに一級品です。

現在までに5枚のスタジオアルバムを発表しているCrossfaithは、サードアルバム『APOCALYZE』以降の作品をすべてオリコン20位以内に送り込むなど、商業的にも十分な成功を収めています。
ワールドデビューを果たし、海外での演奏経験も豊富な彼らは、3回目となるKnotfest Japanの舞台でも世界基準の演奏を聴かせてくれるはずです。
2017年の幕張メッセ公演の模様を収録したDVD『LIVE IN JAPAN -AT MAKUHARIMESSE-』と現在のところ最新作となる2018年のアルバム『EX MACHINA』でバッチリ予習をしてみてください。

Fear, and Loathing in Las Vegas

Fear, and Loathing in Las Vegasは2009年に結成された日本の5人組ロックバンドです。
デビュー当初は6人編成でしたが、2018年以降は5人組として活動を続けています。

2010年にアルバム『Dance & Scream』でデビューを飾ると、メタルコアとEDMをミックスさせた超高性能なサウンドが大評判となり、早くも大きな注目を浴びることになります。
2012年に初の全国流通盤となるミニアルバム『NEXTREME』をリリースするとバンドの人気はさらに急加速。
同作はオリコン8位を記録し、全34公演行われた全国ツアーもソールドアウトを連発する大盛況となりました。

現在までに6枚のアルバムを発表しており、セカンドアルバム『All That We Have Now』以降のすべての作品がオリコンチャート10位以内を記録しています。
また、ライヴバンドとしての評価も高く、日本武道館や幕張メッセといった大会場でのワンマン公演を成功させている人気バンドです。

2019年1月にベーシストのKeiが急逝するという大きな悲しみに直面したFear, and Loathing in Las Vegasは、その悲劇を乗り越えて活動継続を決意しました。
同年6月には新ベーシストTetsuyaの加入を発表し、12月に発売されたアルバム『HYPERTOUGHNESS』はでしょKeiが関与した最後の作品となり、ファンとしては涙無しでは聴けない1枚となっています。

初出演となるKnotfest Japanの舞台で、Fear, and Loathing in Las Vegasはどのようなパフォーマンを見せてくれるのでしょうか。
最新アルバム『HYPERTOUGHNESS』を聴き込むのと同時に、2018年4月の幕張メッセ公演の模様を収録したDVD『The Animals in Screen III-〝New Sunrise” Release Tour 2017-2018 GRAND FINAL SPECIAL ONE MAN SHOW-』をチェックして過去の代表曲をおさらいしてみるというのオススメです。

まとめ

Knotfest Japan 2020に出演する14組のアーティストをご紹介してきました。
今後、出演アーティストの追加発表が予定されているので、音楽ファンがあっと驚くような大物アーティストの出演もあるかもしれません

1日目は「ROADSHOW」、2日目は「FESTIVAL」というサブタイトルが付けられている今回のKnotfest Japan 2020。
その言葉の意味するところは不明ですが、サブタイトルにちなんだ演出が予定されている可能性もあり、会場に足を運ぶのが今から楽しみです。
出演アーティストの楽曲を予習しながらダークカーニバルがやって来るのを待ちたいと思います。

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