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RIZIN DECADE・注目カード
鈴木千裕 vs クレベル・コイケ
1年半ぶりの再戦となる今回の試合。前回の対戦では、前日計量でクレベルが規定体重の66.0kgを400gオーバーする体重超過のため、RIZINフェザー級の王者を剥奪、挑戦者の鈴木千裕が勝利した場合のみ王者として認定される認定戦となっていました。
結果はクレベルが1Rに腕十字で鈴木の腕を伸ばし切り一本を取りました。そのため記録はノーコンテストに。しかし、鈴木千裕は「自分の中では負けを認めている」と話し、今回はリベンジマッチとしてクレベルに挑みます。
ただ、この試合は鈴木千裕にとって因縁を晴らす試合でもあります。クレベルは体重超過したことに対し「1クレベル=400gオーバー」というTシャツを作っており、鈴木千裕はその行為を批判していたのです。
近年は総合格闘技に限らす、ボクシングなどでも体重超過する選手が度々現れ、問題視されており、実は、鈴木千裕自身も過去に体重超過をしていました。そのことについて鈴木千裕は許されないことをしてしまった」と反省、格闘技を辞めようとまで思っていたそう。クレベルは強いが、彼がしたことは許されることではないと、改めて王座防衛を誓いました。
堀口恭司 vs エンカジムーロ・ズールー
RIZINフライ級タイトルマッチとなっており、堀口にとって初防衛戦となるこの試合。今回の相手エンカジムーロ・ズールーは、6歳から極真空手を習い始め、17歳頃からムエタイやキックボクシングを始めた経歴を持っています。
また、Eagle Fighting Championship(イーグル・ファイティング・チャンピオンシップ)のフライ級・バンタム級の元二階級王者のズールーは、2024年9月にRIZINデビュー。デビュー戦では、新井丈にTKOで勝利を収めました。
堀口は対戦者発表当初、ズールーについて「名前を知らなかった」と話していますが、すぐに試合の映像を見て対策を立てたそう。今回、ズールーは挑戦者となるわけですが、いい意味で情報が少ない彼が、どのような試合を展開するのか楽しみです。
YA-MAN vs カルシャガ・ダウトベック
中学・高校とストリートファイトに明け暮れていたYA-MANは、リングネームからエンターテインメント性が強い選手だと思われることも多いそうですが、距離を詰めてアグレッシブに打ち合うハードパンチャーです。
対するダウトベックは、ボクシングの盛んなカザフスタンでボクシング全国大会優勝し、その後MMAに転向しており、打撃を武器に高い勝率を誇り、2018年9月にRIZINデビューを果たしています。さらに7戦連続KO勝ち中という勢いをつけてYA-MANと対戦するということもあり、迫力のある打撃中心の試合展開が予想され、KOによる決着が期待されています。
貴賢神 vs エドポロキング
元力士の貴賢神と、BreakingDownで活躍してきたエドポロキングの対戦は、それぞれ違う世界で戦ってきた2人がぶつかる大注目の一戦です。エドポロキングは今回がRIZIN初戦となりますが、格闘技イベント「Rumble excited ALL」でRIZINにも参戦した経験を持つ侍マーク・ハントを豪快な1RKOで沈め、注目が集まっています。
対する貴賢神は2022年にRIZINデビューを果たすと、2024年に念願の初勝利を飾りました。その勢いを今大会で見せられるか注目したいところ。