アジアオーケストラウィーク リセールチケット一覧

アジアオーケストラウィーク（AOW）は、2002年開始、アジア太平洋地域のオーケストラに特化した世界初の国際的フェスティバル。文化庁芸術祭事業の一環として開催され24年目を迎えた。これまでに中国、韓国をはじめ、タイ、フィリピン、シンガポール、さらにはオセアニアであるオーストラリアやニュージーランドを含むアジア各国・地域から、延べ60を超えるオーケストラが参加してきた実績があり、16か国（地域）とのネットワークを築き、文化交流と音楽普及を同時に推進してきた。この催しではアジア各地の多様なオーケストラを一堂に迎えるだけでなく、日本各地で演奏機会を設け、観客が比較的手軽に聴ける価格設定を行っており、また演目プログラムにも、欧米のスタンダードなクラシック作品に加え、アジア圏の作曲家による委嘱作品や地域性を反映した曲目が含まれることが多く、新旧・東西が交錯する特色を感じさせる。2024年は京都で開催され、ホストは京都市交響楽団であった。2025年のホストは兵庫芸術文化センター管弦楽団、兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホールにて、指揮に出口大地、ピアノに小山実稚恵を迎えてラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」、ムソルグスキー／ラヴェル編「展覧会の絵」、大栗裕作品などを演奏予定。また香港フィルハーモニー管弦楽団が初登場し、指揮・リオ・クオクマン、ソリストに反田恭平を迎えてチャイコフスキー作品などを演奏予定。神奈川県川崎市のミューザ川崎シンフォニーホールでも香港フィルの公演が予定されており、場所を広げた展開も行われている。音楽を通じた国際的ネットワーク、地域文化との接合、そして広い聴衆層へのクラシック普及…AOWは日本国内外でその存在感を高めつつある。