STEAKA(捨て垢) 謎に包まれた人気ボカロPを徹底解説

STEAKA(捨て垢) 謎に包まれた人気ボカロPを徹底解説

タイアップ実績

2024年3月に発売されたNintendo Switch用ゲーム「Fit Boxing feat. 初音ミク -ミクといっしょにエクササイズ-」に、STEAKAのオリジナル曲「メディカドール」が実装されています。

過去のオリジナル曲でもSTEAKAが用いている、同じフレーズを繰り返す手法や巧みな言葉遊びは今作も健在で、集中力が高まるように工夫された心地よいリズムとポップなメロディーは、ワークアウト用の曲にぴったりです。

乳酸過多で終わってる体を 全身全身 超理解したい

という歌詞の通り、運動不足が気になる人は初音ミクと一緒に、自分の体を理解するためのエクササイズを始めてみませんか。

STEAKAのおすすめ楽曲5選

ドーピングダンス / 初音ミク

幻覚や幻想、さらには夢などのキーワードが頻発する歌詞にはヒリヒリする緊張感があり、ビビットなエレクトロサウンドで巧みに構成されたメロディーが、その緊張感をぐっと高めています。

歌詞に登場する「炭酸入れたガソリン」とは、エナジードリンクを彷彿とさせ、様々な成分によってハイになった心と体が夢と現実の狭間で踊り狂う様子を表現しているのかもしれません。

ビート、メロディー、そして歌詞のすべてに唯一無二と呼べるパワーが宿っており、繰り返し聴いているうちに、誰かが踊り狂うような幻覚が浮かんできます。

SAN値直葬 / 初音ミク

タイトルにある「SAN値直葬」とは、ふと目に入ってしまったことがきっかけで、SAN値(正常な精神状態を表す数値)が著しく減退してしまう状態を指すネットスラングで、曲に耳を傾ければ、STEAKAがこのようなタイトルをつけた真意がおぼろげながら伝わってきます。

ストーリー性よりも語感やリズムを重視して構成された歌詞は非常に中毒性が高く、MVにおけるタイポグラフィ、つまり文字のデザインや表示させ方に関する工夫が、良い意味でリスナーを「SAN値直葬」といえる状態へと追いやっていることも人気の秘訣。

この曲は、ゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」の運営が主催するボカロ曲のコンテストである「第3回超高難易度楽曲コンテストプロセカULTIMATE」に応募されたもので、STEAKAの公式YouTubeチャンネルで公開されている動画の再生回数は、2025年1月時点で25万回を突破しています。投稿されたのが2024年12月であることを考えるとなかなかのハイスピードで、コンテストの結果発表が非常に気になるところです。

六角形のカフカ / 可不

ボカロP・STEAKAにとってのデビュー曲は、「六角形のカフカ」です。ボーカル音源には初音ミクではなく可不を使用。

リズムとメロディーには疾走感がある一方で、可不の歌声には独特の浮遊感があるため、まったく異なる音楽的要素を同時に味わえる不思議な曲に仕上がっています。

異なる要素を同時に感じるということは、音楽的な不安定さを巧みに表現しているということでもあり、タイトルに用いられた六角形が、特に数学や物理学の分野で「安定した多角形」として知られていることと微妙に矛盾しているように思えることも、興味深いポイントです。

ツイッターランド / 初音ミク

国内外で非常にユーザーの多いSNSであるXをテーマにした曲で、サービスの正式名称が変更される前に制作されたため、タイトルは「ツイッターランド」となっています。

曲の長さが約140秒であることは、Xに投稿できる文字数が140字までであることを意識しているのかもしれません。また、歌詞に用いられている多くのフレーズが短文や1単語であることも、Xで日常的に繰り返されているコミュニケーションのあり方を思い起こさせます。

「ツイッターランド」には、ボーカル音源に初音ミクを使用したバージョンと可不を使用したバージョンがありますが、前者(通称miku版)でSTEAKAにとって自身初の殿堂入りを達成しています。

既存の枠組みに囚われない挑戦的な音作りとユニークなアイディアで多くのリスナーを虜にし、STEAKAの公式YouTubeチャンネルに公開された動画の再生回数は、2025年1月時点でmiku版とkafu版を合わせて150万回を突破。これからもさらに伸びていくことが予想されます。

ちなみに、MVの途中で表示される謎のQRコードにはちょっとした小ネタが隠されているので、気になる人はチェックしてください。

スコーピオンガールの貴重な捕食シーン / 初音ミク

スコーピオンガールの貴重な捕食シーン」はSTEAKAにとって6作目となるオリジナル曲で、2025年1月現在、STEAKAの公式YouTubeチャンネルに公開されている動画の再生回数は100万回を突破しています。

株式会社ドワンゴが主催するオンライン参加型イベントである「The VOCALOID Collection」(略称ボカコレ)の2022年秋に投稿され、5位にランクインしました。

目撃することが難しいスコーピオンガール(サソリ)の捕食シーンをテーマにしたユニークな曲で、頭の中で自然にリフレインするような、鋭いメロディーとリズムが特徴的。

やや難解な歌詞はリスナーによって少しずつ解釈が異なり、考察しがいもありますが、例えば音が似ている「yummy」と「病み」を引っかけたり、同じフレーズを繰り返したりといった手法でストーリー性よりもリズムや言葉遊びを重視している歌詞には、STEAKAらしく底知れない中毒性があります。

STEAKA まとめ

鋭くてクセが強いオリジナル曲を精力的に投稿し続け、ボカロPとして着実にステップアップしているSTEAKA。性別や年齢など主なプロフィールはすべて謎に包まれていることから、リスナーの間では様々な憶測が飛び交うケースもありますが、謎のベールに包まれているということ自体が、STEAKAにとって1つの魅力になっています。

もはや、単なるSTEAKA(捨て垢)と呼ぶにはもったいない圧倒的な魅力や存在感を持つ謎のクリエイターは今後、どのような世界にリスナーを連れて行ってくれるのでしょうか。様々な想像を膨らませながら楽しみに待ちましょう。

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