甲子園の座席は全席指定制で、席種の構成は春の選抜大会も夏の選手権大会も共通です。ただし席種ごとに見え方も料金も違うため、どこに座るかで観戦の印象は大きく変わります。
「アルプス席は応援団しか入れないのだろうか」「子ども連れで屋根のない席に座り続けて大丈夫だろうか」と、席を決めきれずにいる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、席種の違いと料金から、車いす席や企画席の内容、アルプス席の特徴、日差しを避ける座席の選び方まで解説します。
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目次
【甲子園 座席】種類と料金
高校野球の入場券は、以下の席種に分けて販売されます。席種の構成は春の選抜大会と夏の選手権大会で共通ですが、料金は大会ごとに違います。
春は全日程が一律料金で、夏は2026年の第108回大会から日程と時間帯に応じてカテゴリーAとカテゴリーBの2段階に分かれました。同じ席種でもカテゴリーによって3倍前後の差が出るため、購入前に確認しておきましょう。
| 席種(エリア) | 春・選抜 | 夏・カテゴリーA | 夏・カテゴリーB |
| 中央指定席 (下段・中段・上段) |
3,900円 | 4,800円 | 1,500円 |
| 1・3塁指定席 (下段・中段・上段) |
3,400円/ こども1,200円 |
3,900円/ こども1,000円 |
1,200円/ こども300円 |
| 1・3塁アルプス席 | 1,200円 | 2,000円 | 700円 |
| ライト・レフト外野指定席 (下段・上段) |
700円/ こども100円 |
1,000円/ こども200円 |
300円/ こども100円 |
| 中央車いす席 (中央指定席エリア) |
1,950円 | 2,400円 | 750円 |
| 1・3塁車いす席 (1・3塁指定席エリア) |
1,700円/ こども600円 |
1,900円/ こども500円 |
500円/ こども100円 |
| ライト・レフト外野車いす席 (外野指定席エリア) |
350円/ こども50円 |
500円/ こども100円 |
150円/ こども50円 |
| 席種(エリア) | 定員 | 春・選抜 | 夏・カテゴリーA | 夏・カテゴリーB |
| 中央ボックス席 (中央指定席エリア) |
3人 | 26,100円 | 28,800円 | 10,500円 |
| 4人 | 34,800円 | 38,400円 | 14,000円 | |
| 1・3塁ボックス席 (1・3塁指定席エリア) |
4人 | 14,800円 | 16,800円 | 6,000円 |
| 5人 | 18,500円 20,500円 |
21,000円 23,000円 |
7,500円 9,000円 |
|
| 中央ペア席 (中央指定席エリア) |
2人 | 11,200円 | 13,200円 | 5,000円 |
| 3塁ペア席 (3塁指定席エリア) |
2人 | 8,000円 | 9,200円 | 3,600円 |
| マス席 (1・3塁指定席エリア) |
5人 | 19,000円 | 21,500円 | 8,000円 |
| 6人 | 23,400円 | 26,400円 | 10,200円 | |
| 3塁テラス席 (3塁指定席エリア) |
4人 | 21,600円 | 24,000円 | 8,800円 |
| 5人 | 27,000円 | 30,000円 | 11,000円 | |
| アルプスボックス席 (1・3塁アルプス席エリア) |
4人 | 6,400円 | 8,800円 | 3,600円 |
| アルプスデッキ席 (1・3塁アルプス席エリア) |
16人 | 22,400円 | 28,800円 | 12,000円 |
| レフトカウンター席 (レフト外野指定席) |
4人 | 5,200円 | 6,800円 | 2,800円 |
| レフトボックス席 (レフト外野指定席) |
6人 | 7,200円 | 9,000円 | 3,600円 |
参照:第98回選抜高等学校野球大会の入場券情報/第108回全国高等学校野球選手権大会の入場券情報
中央指定席
投球のコースや守備位置まで自分の目で確かめたいなら、中央指定席を選んでください。バックネット裏の正面にあり、投手と打者の対戦を正面に近い角度から見られるため、球種の見極めや配球の駆け引きを追いやすくなります。
内野席の上にかかる銀傘(ぎんさん)の下に入る点も、日差しの強い日には大きなメリットです。ただし、日陰と見やすさを兼ね備えるぶん、料金は高く設定されています。
1塁指定席
応援する学校が1塁側に入るなら、1塁指定席を第一候補にしましょう。高校野球では対戦カードごとにベンチの位置が決まっています。
日本高等学校野球連盟が公表する組み合わせ表では、上に記載された学校が1塁側になります。1塁側ベンチに近く、選手がグラウンドへ出入りする様子やベンチ周辺の動きを間近に感じられるのが魅力で、選手のプレーを比較的近い距離で楽しめます。
3塁指定席
応援する学校が3塁側に入るなら、3塁指定席を押さえましょう。日本高等学校野球連盟の組み合わせ表では、下に記載された学校が3塁側に入ります。1塁指定席と同様の魅力を持った席です。
日差しの当たり方は、銀傘の下に入るかどうかで決まります。屋根のかかる区画なら直射日光を避けられますが、銀傘の切れる区画では、時間帯を問わず日を受けます。日陰を重視するなら、購入前に座席表で銀傘の範囲を確かめてください。
1・3塁アルプス指定席
学校の応援団と一緒に声を出したいなら、アルプス指定席を選びましょう。
アルプス席は内野席と外野席のあいだにある大観覧席で、高校野球ではブラスバンドやチアリーダーを含む出場校の応援団が陣取ります。
アルプス席には銀傘がないので、内野席のような日陰は時間帯を問わず期待できません。夏は日焼け止めと帽子を用意し、売店の位置を入場時に確かめて飲み物を切らさないようにしましょう。春先なら、上着を一枚持っておくと安心です。
ライト・レフト外野指定席
費用を最優先するなら、外野指定席が向いています。本塁から遠いぶん、打球の伸びや外野手の動きまで含めて、フィールド全体を俯瞰できます。
ただし、アルプス指定席と同様に屋根はないので日差しは避けられません。小さな子ども連れや日焼けが気になる人は、入念な対策が必要です。
車いす席
車いす席は「中央」「1・3塁」「外野」の3種類で、同じエリアの一般席より安く設定されています。発券した引換券は、当日に9号門横の入場券売場で入場証に交換します。
介助者の入場券は事前購入できません。当日、車いす利用者と同じ窓口で購入します。介助者は2名まで、車いす席と同額で入場できます。
なお、車いす席の取り扱いは大会ごとに見直される場合があるため、購入前に大会公式サイトの入場券情報を確認してください。
ボックス席(企画席)
靴を脱いでくつろぎたい人やリクライニングでゆったり観戦したい人には、ボックス席が用意されています。
中央指定席の最上段にある中央ボックス席は3〜4名用で、電動リクライニングシートを備えた、球場内でも最上級の座席です。
もう一方の1・3塁ボックス席は1・3塁指定席の上段にあり、テーブル付きの掘りごたつ形式で4〜5名が靴を脱いで観戦できるつくりです。
ペア席(企画席)
2人で来場するなら、カウンター付きのペア席もおすすめです。中央ペア席は中央指定席エリアの最上段に10シート(各シート定員2名)だけ設けられ、テレビ付きのカウンターテーブルで飲食しながら観戦できます。
3塁ペア席は3塁指定席エリアの上段に6席あり、クッション性の高い2人掛け席を利用できます。いずれも席数が少ないため、早めの準備が必要です。
マス席(企画席)
5〜6名の家族やグループで子どもを座らせやすい席を探しているなら、マス席が向いています。マス席は、1・3塁指定席の上段にあり、区画内の床は段差のない全面クッション仕様です。
小さな子どもがいても足元を気にせず過ごせます。なお、一部に視界の限られる区画があるので、購入前に座席位置の案内を必ず確かめてください。
3塁テラス席(企画席)
4〜5名でゆったり座り、飲食も楽しみたいグループには3塁テラス席がおすすめです。3塁指定席エリアの最上段にあり、高級レザー仕様のベンチ型ソファとテーブルを使いながら、開放的な空間で観戦できます。
アルプスボックス席(企画席)
アルプス席の熱気を味わいつつ、4人で落ち着いて座りたいならアルプスボックス席がおすすめです。1・3塁アルプス席の中段に設けられたグループ用のボックスで、内側にテーブルが付いているため、飲食もしやすくなっています。
ただし、屋根がない点は一般のアルプス席と同じなので、日よけと飲み物の準備は忘れないでください。
アルプスデッキ席(企画席)
大人数でまとまって応援したいときはアルプスデッキ席を押さえましょう。1・3塁アルプス席の最上段に置かれた区画で、1区画の定員は16人、連なった2区画を買えば32人まで同じ場所に座れます。
購入後に引換券が届くので、当日16枚の入場証と交換します。大人数で利用する席なので、幹事役は早い段階で参加者を確定させておきましょう。
レフトカウンター席・レフトボックス席(企画席)
外野の高い位置から球場全体を見渡したいグループには、レフトカウンター席とレフトボックス席がおすすめです。
どちらもレフト外野指定席の上段、バックスクリーン横の開放的なエリアにあり、パノラマビューでグラウンドを見下ろせます。野球観戦と球場の雰囲気をまとめて味わいたい日に選びましょう。
【甲子園 座席】アルプス席の特徴
ここではアルプス席の名前の由来と楽しみ方、注意点を解説します。
アルプス席の由来
アルプス席という呼び名は、白いシャツ姿の観客で埋まったスタンドが雪に覆われたアルプス山脈のように見えたことが由来とされています。
当時としては群を抜いて高いスタンドが白い夏服の観客で埋まった光景を、漫画家の岡本一平が「そのスタンドはまた素敵に高く見える。アルプススタンドだ」と評したことから、名前が広まりました。
アルプス席での楽しみ方
アルプス席の醍醐味は、応援団に混じって試合を観戦できる点にあります。ブラスバンドの音が響くなか、チャンステーマに合わせてスタンド全体が立ち上がる感覚は、内野席や外野席では味わえません。
内野寄りの席なら、守備位置へ走る選手やベンチ前の円陣も十分に見えます。料金も手ごろなので、甲子園の雰囲気を丸ごと味わいたい人におすすめです。
応援歌やチャンステーマを事前に一度聴いておくと、手拍子に加わりやすくなるでしょう。
アルプス席の注意点
アルプス席を選ぶ際は、次の2点を押さえておいてください。
- 屋根がなく、日差しと雨を直接受ける
- 応援団の入れ替えで混雑する
アルプス席には銀傘がかかっていないため、直射日光も急な雨も遮るものがありません。夏は日焼け止めと帽子、そして飲み物を入場前にそろえておくようにしてください。冷え込みの残る春先は、風を通しにくい上着があると快適に過ごせるでしょう。
また、高校野球では試合ごとに応援団が入れ替わります。前の試合を終えた学校の応援団が退場し、次の学校の応援団が入ってくるため、その前後は通路も座席周辺も混雑します。応援団の中心付近に座る場合は頭に入れておきましょう。
【甲子園 座席】お気に入りの席で野球観戦を楽しもう
甲子園の座席選びで迷ったら、見やすさ・応援の熱気・料金のどれを最優先するかを先に決めてください。優先順位が定まれば候補は自然に絞れます。
行きたい日程が決まったら、甲子園球場の空席情報で残席を確かめ、狙った席が売り切れる前に手続きを済ませてください。なお料金や区分は大会ごとに見直されるため、購入時には最新の入場券情報に目を通しておくと安心です。
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