【東京五輪特集】フェンシングのルールや見どころ・注目選手を徹底解説!

【東京五輪特集】フェンシングのルールや見どころ・注目選手を徹底解説!

2021年、待ちに待った東京オリンピックが開幕されますね。

様々な競技でメダルの期待がかかる中で、今回はフェンシング競技に着目して注目選手をご紹介していきたいと思います。

フェンシングといえば北京オリンピックで銀メダルを獲得して活躍した太田雄貴選手を思い浮かべる方が多いと思います。

そんな太田雄貴選手は、2016年のリオデジャネイロオリンピックを最後に、現役を引退しています。

東京オリンピックでは太田雄貴選手に続いてメダル獲得を期待できる選手はいるのでしょうか?

フェンシングの競技会場や日程は?

競技会場

まずは、2020年東京オリンピックでフェンシング競技の舞台となる競技会場のご紹介からさせていただきます。

フェンシング競技の試合会場は、千葉県にある幕張メッセBホールになります。

収容人数が8000人と大きく、多くの方が観戦に行くことが可能な試合会場となっています。

最寄りの駅から徒歩5分と交通面に関してもアクセスがしやすい場所になっています。

また、幕張メッセAホールではテコンドーやレスリング、バレーボールなどの競技も行われるため、チケットさえあれば1つの会場で多くの競技を楽しむことができます。

大会時のアクセス情報

  • JR京葉線「海浜幕張駅」下車徒歩5分

競技日程

続いては、東京オリンピックの開催期間中のフェンシング競技の競技日程です。

フェンシング競技は7月25日(土)に開幕して8月2日(日)まで試合が行われ、おおよそ1週間の間、世界のトップレベルの剣さばきを目の前で見ることができます。

さらに、毎日午前中と夕方からの2回のセッションにわかれ競技が行われます。

日にちによって、試合の開始時間が異なりますが午前中の第1セッションは9時または10時ぐらいから開始され第2セッションは18時30分から開始される予定となっています。

平日で仕事がある会社員の方なども、夕方からの第2セッションであれば世界トップレベルのフェンシングをご覧いただけると思います。

フェンシングルールは?

東京オリンピックでフェンシングを楽しむためには、まずはしっかりとルールを理解しておくことが大切になります。

もちろんルールを知らなくても、選手の動きや剣さばき、スピードを見るだけでも凄さは伝わると思いますが、ルールを知ることでさらにフェンシングの面白さや選手の凄さが分かると思います。

フェンシング競技は、有効打のヒットポイントやルールの違いからフルーレ・エペ・サーブルの3種目にわかれており、さらにそれぞれ個人戦と団体戦があります。

フェンシングの基本ルールやそれぞれの種目のルールを理解して、よりフェンシングを楽しめるようになりましょう。

フェンシングの基本ルール

フェンシングの有効打に関してはいたって簡単で、相手を突いたり、斬ったり(サーブルのみ)すればポイントが加算されていきます。

相手の攻撃をディフェンスして先に剣を相手にあてることができればポイントを先取することができるのです。

ただし、攻撃するにあたってもルールが定められており、反則をしての攻撃はポイントに換算されません。

具体的には、ピストとよばれるフェンシングコートのサイドラインを越えての攻撃や相手選手へ体当たりしてから剣が相手に当たってもポイントにはならないのです。

また、フェンシングは紳士のスポーツとされ、非常にマナーの面を重んじたスポーツになります。

MEMO

試合開始前の「気をつけて、礼」から始まり試合終了後の「礼、握手」など、これらのマナーを無視すると退場や出場権のはく奪などの厳しい罰則が与えられる場合があります。

フェンシングの個人戦のルール

オリンピックのフェンシングでは予選プールと決勝ラウンドによって競技方法が異なります。

予選プールでは、3分間で5本先取したほうが勝者になります。

もし、既定の3分を過ぎて5本を先取していない場合は、より多くのポイントを獲得した選手が勝利になります。

また、万が一同点であった場合には1分間で1本先取したほうが勝利というルールで延長戦が行われます。

また、決勝ラウンドでは、3分間3セットで試合が行われ、3セットの合計で15本先取したほうが勝者になります。

決勝ラウンドでも同点であった場合は予選プール同様のルールで延長戦が行われ勝敗を決していきます。

フェンシングの団体戦のルール

フェンシングの団体戦にもフルーレ・エペ・サーブルの3種目の団体戦があり、1チーム3人で戦います。

3分間で5本先取を1試合として、計9試合行い45本先取したチームの勝利になります。

1チーム3人の構成になっているため、1人あたり3試合をこなす計算になります。

9試合目が終わるまでに両チームとも、45本先取できなければトータルの得点でリードしているチームが勝利になります。

また、9試合目が終わって同点だった場合は延長戦になります。延長戦は1分間の間で1本を先に先取したチームが勝利になります。

チームで順番などの作戦をねり、いかに相手に得点を取られないかが勝敗のポイントとなってきます。

フルーレ

フェンシングの基本ルールや個人戦や団体戦のルールを理解できましたか?

それでは続いて、フェンシングの3種目のそれぞれのルールを説明してきます。

まずは、フルーレからです。

フルーレは両腕と頭部を除いた胴体のみが有効面になります。

剣先にあるセンサーにより圧力500g以上の突きに機械が反応しランプが点灯したらポイントになります。

開始後、先に腕を伸ばした方が攻撃権というものを獲得します。

攻撃権を取られた選手は相手の攻撃を剣でたたいたり、払ったりすると攻撃権を奪うことができます。

「攻撃-防御-反撃-再反撃」の繰り返しがフルーレの見どころになります。

攻撃権の移り変わりに関しては初心者がいきなり試合を見ても理解しにくいため、動画を見て徐々に攻撃権の移り変わりを理解していけるようにしましょう。

☆フルーレの試合動画

エペ

続いては、エペのルールです。

エペはフルーレのように攻撃権というものがありません。

そのため、先に相手選手を突いたほうがポイント獲得になります。

もし、同時に両選手がついた場合は、両選手に攻撃が加算されます。

また、エペは有効面が体全身になることもフルーレとの違いです。

有効面が体全身になる分攻撃の形が多彩であり、ゲームの面白さを増してくれます。

観客としてエペを見るときは、ランプに注目していればどちらにポイントが入ったのかわかるのでフルーレと比べるとみていてわかりやすいルールだと思います。

☆エペの試合動画

サーブル

最後にサーブルのルールです。

サーブルはフルーレと同じく攻撃権があります。

先に腕を伸ばして剣先を相手に向けた選手が攻撃権を獲得し、相手が防御をして攻防の移り変わりを楽しむことができます。

フルーレと異なる点は、突くという動作に加えて斬るという動作もポイントに加わる点です。

また、有効打は頭や両腕を含んだ上半身のみが有効面となります。

フルーレと比べて斬る動作も加わるため、多彩な攻撃があり、たのしく観戦ができると思います。

よりダイナミックな攻防がみられるのがサーブルの特徴です。

☆サーブルの試合動画

日本代表選手の選考方法は?

フェンシングの大きなルールは理解できましたか?

これぐらいのルールを理解できていればオリンピックのフェンシングをより楽しく観戦できると思います。

そんなフェンシングですが、2020年の東京オリンピックの日本代表はどのような選手が選ばれるのかご存知ですか?

日本代表に選ばれるための選考基準や方法はどのようなものがあるのか理解しておきましょう。

開催国枠

今回の2020年東京オリンピックは日本で開催されるオリンピックになるため、開催する日本は開催国枠として8名分の出場権をすでに有しています。

強化本部によって、FIEランキングを考慮したうえでメダルの獲得が有力視される種目や個人が選ばれ配分され出場権を得ることができます。

ただし、オリンピックでメダルを獲得したい場合には、開催国枠に頼らずに自力で、オリンピック出場権を獲得したいところです。

自力でオリンピックの出場権を獲得するにはどのような条件があるのでしょうか?

世界ランキング

自力でオリンピックに出場するためには世界ランキングが重要になってきます。

世界ランキングによるオリンピックの出場権の獲得方法は、2019年4月3日~2020年4月4日までの国際フェンシング連盟が設定したランキングにもとづいて出場権が決まります。

団体の場合は、世界ランキング上位4チームがオリンピックの出場権を獲得でき、5位~16位までのチームは、FIEの4つのゾーン(アフリカ・アメリカ・ヨーロッパ、アジア・オセアニア)から最高順位にランクされたチームに出場権が与えられます。

個人資格の場合は、団体資格で出場権を獲得した24選手に加えて、国別の最高ランキングの選手または各地域上位6名の選手も出場権を獲得できます。

東京オリンピックで金メダルを獲得していくためには、開催国枠に頼らずにランキングによる実力での出場権獲得が勢いをつけてくれると思います。

男子日本代表注目選手は?

2020年東京オリンピックのフェンシング競技の男子選手でメダル獲得の期待がかかる各種目の注目選手を紹介していきたいと思います。

フルーレ・エペ・サーブルの日本国内のトップ選手を紹介していきたいと思います。

東京オリンピックの時は是非とも彼らに注目して試合を見てください。

西藤俊哉(さいとうしゅんや)


基本情報


名前:西藤俊哉(さいとうしゅんや)
生年月日:1997年5月29日
出身地: 長野県

まずは、男子個人フルーレの注目選手、西藤俊哉選手の紹介です。

5歳でフェンシングをはじめ、中3の時にはU-17ワールドカップで優勝し、2017年ドイツで行われた世界フェンシング選手権大会では銀メダルを獲得するなどフルーレ種目で世界トップレベルの実績を誇っています。

そして、現在の世界ランキングでは24位に位置しています。

2019年春には大学を休学して、人生をすべてフェンシングに捧げて東京オリンピックでの金メダル獲得のために練習に励んでいます。

見延和靖(みのべかずやす)


基本情報


名前:見延和靖(みのべかずやす)
生年月日:1987年7月15日
出身地: 福井県

続いて、日本男子個人エペの注目選手、見延和靖選手の紹介です。

現在NEXUXホールディングスの所属し東京オリンピックでのエペ種目での金メダル獲得を目指しております。

2018年ドイツやスイスでのワールドカップで個人優勝を果たすなど世界規模の国際大会でも優勝経験を持ち、日本ランキングと世界ランキングではともにランキング1位を獲得しています。

東京オリンピックのエペ種目での金メダル獲得の最有力選手になります。

徳南堅太(とくなんけんた)


基本情報


名前:徳南堅太(とくなんけんた)
生年月日:1987年8月17日
出身地: 福井県

最後に紹介する選手は、男子サーブルの日本注目選手、徳南堅太選手です。

徳南選手は2016年のリオデジャネイロオリンピックの日本代表選手で、現在日本ランキングで1位に位置しています。

オリンピックの出場経験をもとに、徳南選手の持ち味である攻撃的なフェンシングスタイルでメダル獲得を目指します。

女子日本代表注目選手は?

続いては、東京オリンピックでメダルの期待がかかる女子日本代表注目選手を紹介していきたいと思います。

こちらもフルーレ・エペ・サーブルの日本国内の女子トップ選手を紹介していきたいと思います。

東晟良(あずませら)

基本情報


名前:東晟良(あずませら)
生年月日:1999年8月20日
出身地: 和歌山県

まずは、女子個人フルーレの注目選手、東晟良選手の紹介です。

2018年のアルジェリアのワールドカップで個人準優勝を果たすなど世界レベルの大会での活躍を見せています。

日本ランキングでは第1位、世界ランキングでは12位に位置しています。

全日本選手権を連覇するなど日本を代表するフルーレ選手としてオリンピックでの活躍が期待されます。

馬場晴菜(ばばはるな)


基本情報


名前:馬場晴菜(ばばはるな)
生年月日:1997年12月9日
出身地:岐阜県

続いては、日本女子個人エペの注目選手、馬場晴菜選手の紹介です。

現在は日本大学に所属してフェンシングのレベルアップに日々取り組んでいます。

世界ランキングは77位とまだまだ上位にはランキングされていませんが、日本ランキングは1位に位置しているなど、国内のエペ種目を代表する選手になります。

馬場選手のポテンシャルの高さであれば、今後の練習や経験次第で世界ランキングの上昇が十分に見込めます。

オリンピックまでの残りの期間を大切に過ごしオリンピックでの活躍に期待したいですね。

江村美咲(えむらみさき)


基本情報


名前:江村美咲(えむらみさき)
生年月日:1998年11月20日
出身地:大分県

最後に紹介する選手は、日本女子サーブルの注目選手、江村美咲選手です。

江村選手は、小学校の頃にフェンシングをはじめ、世界ジュニアで銅メダルを獲得、さらに2018年にはアメリカで行われたワールドカップで個人準優勝を果たすなど世界でも活躍を見せ、現在日本ランキング1位に位置しています。

21歳という若さを武器に東京オリンピックの舞台で暴れてほしいですね。

男女ともに世界で活躍を見せるトップ選手がいるため東京オリンピックではメダル獲得が期待できるのではないでしょうか?

注目選手の活躍に期待していきたいですね。

まとめ

今回は、東京オリンピックのフェンシング競技に着目してルールや注目選手の紹介をしてきました。

フェンシングのルールを理解することができましたか?

せっかく世界トップレベルのフェンシングを見るのであればしっかりとルールを理解したうえで楽しみながら観戦したいですよね。

また、日本代表にはオリンピックでメダルの獲得が期待できる多くの注目選手がいます。

太田雄貴選手に続いて、日本フェンシング界を背負う選手が東京オリンピックで出てきてくれることに期待しましょう。

皆さんの応援が選手の力になりますよ!

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