2020年の東京オリンピックまであと僅かですね。
歴代大会でも、各国が趣向を凝らした演出でスポーツの祭典を盛り上げてきましたが、今回の東京大会において注目の開会式のステージ演出を手がける演出家は誰になるのでしょうか?
パラリンピックの演出は、開会式をケラリーノ・サンドロヴィッチさんが、閉会式を小林賢太郎さんが手がけることが先日発表されました。
オリンピック、パラリンピックの開閉会式の演出の総合統括です。
その他の演出メンバーには各界を代表する8名が発表されています。
- シンガーソングライターの椎名林檎さん
- 振付師のMIKIKOさん
- 映画監督の山崎貴さん
- 映画プロデューサーの川村元気さん
- クリエイティブディレクターの栗栖良依さん
- 狂言師の野村萬斎さん
- 佐々木宏さん
- 菅野薫さん
パラリンピックの演出家がこの演出メンバーから選出されなかったことから、オリンピックの演出家もまだ名前の上がっていない人物かもしれません。
この記事では、もしかしたらオリンピックの開会式を演出するかもしれない、日本の有名な演出家をご紹介します。
目次
宮本亞門さん
蜷川幸雄さん、浅利慶太さん亡き今、日本で最も有名な演出家といえば宮本亞門さんと言えるでしょう。
宮本亞門さんはストレートプレイ、ミュージカル、オペラ、歌舞伎等の様々なジャンルの舞台演出家として世界中で活躍しています。
近年では、フィギュアスケートのアイスショーと演劇を融合させ、源氏物語の世界を表現した「氷艶 -月光かりの如く-」の演出でも話題を呼びました。
また、ヴェルサイユ宮殿オペラ劇場でも上演された「YUGEN 幽玄」では、能と3D映像を融合させるなど、伝統文化と新しい文化を融合させて新しいものを作り出している演出家です。
ミュージカル「太平洋序曲」では東洋人で初めてブロードウェイで作品の演出を担当し、2005年には同作品がトニー賞にノミネートされました。
東洋人で初のブロードウェイ演出家という偉業を成し遂げています。その他、数多く作品を手がけ、日本だけではなくアメリカやヨーロッパ各国など、世界で活躍している演出家です。
宮本亞門さん自身も東京オリンピック演出に対して意欲を伺わせる発言をしているため、可能性はありそうです。
野田秀樹さん
劇作家・演出家で、役者としても活動している野田秀樹さんも間違いなく、日本の演劇界をリードする存在です。
ストレートプレイ作品の他、歌舞伎の脚本・演出を手がけるなど幅広く活躍しています。
1976年に旗揚げの、自らが主宰していた劇団「夢の遊眠社」は、独特な言葉遊びや独創的なストーリー展開が当時の若者を中心に絶大な人気を博しました。
その後1992年に「夢の遊民社」は解散し、イギリス留学を経て、現在は池袋にある東京芸術劇場の初代芸術監督をつとめています。
日本国内のみならず、海外の舞台人とも積極的に仕事をしており、野田秀樹さんも世界的な演出家と言えるでしょう。
今秋上演されたクイーンの名作アルバムを元にした新作舞台「Q:A Night At The Kabuki」は観客に大きな感動を与えました。
数々の話題作を生み出してきましたが、脚本・演出を担当し、自らも出演した舞台「エッグ」では、オリンピック演出メンバーの椎名林檎さんが劇中歌を提供しています。
三谷幸喜さん
三谷幸喜さんはテレビドラマや映画、舞台などマルチに活躍しています。
演出家であり、劇作家、役者、コメディアンでもあります。
1983年に旗揚げした劇団「東京サンシャインボーイズ」の脚本・演出を手がけ、舞台と並行してテレビドラマや映画の世界にも進出しました。
テレビドラマでは「やっぱり猫が好き」「振り返れば奴がいる」などにはじまり、NHK大河ドラマ「新撰組!」「真田丸」や「古畑任三郎」シリーズなどが人気を集めています。
また、舞台作品での代表作に「オケピ!」「12人の優しい日本人」があります。2009年にはオリジナルミュージカル作品「TALK LIKE SINGING」が日本人の作品としては初めて、ニューヨークのオフ・ブロードウェイで上演されました。
2013年の舞台「おのれナポレオン」では主演は野田秀樹、脚本と演出は三谷幸喜という、日本を代表する演劇人のコラボレーションで大成功を収めました。
舞台・映画・ドラマの全ジャンルに精通した日本に欠かせない演出家であり脚本家であると言えるでしょう。
以上、日本の有名な演出家をご紹介してきました。
果たして東京オリンピックの演出家は誰になるのか?楽しみに待ちましょう。