【大相撲】 場所一覧 通称や開催地を徹底解説

日本相撲協会は2024年12月4日、イギリス・ロンドンで34年ぶりとなる「大相撲ロンドン場所」を2025年10月に開催することを発表しました。

2005年のアメリカ・ラスベガス公演以来実に20年ぶりに、日本の伝統文化を世界へ発信する貴重な海外公演の開催が決まり、大相撲は今、改めて海外からの注目度も高まっています。

今回は、そんな貴重な海外公演が開催される2025年を前に、ぜひ押さえておきたい大相撲の「場所」について、開催地や通称、見どころを徹底解説します。

 

大相撲の『場所』とは?

大相撲の代表的な興行には、「本場所」「巡業」があります。

『場所』とは、この「本場所」を指す、公益財団法人日本相撲協会によって定期的に行われる興行のことで、いわば大相撲の“公式戦”

奇数月に行われ、力士たちの技量審査の性質も持つために勝ち越しや負け越しの星数や勝敗の結果が、番付の昇降や力士褒賞金に影響します。

それに対して「巡業」は、本場所のない偶数月に地方や海外などの各地で行われる、相撲の普及などを目的とした“イベント”です。

「年6場所制」の解説

奇数月に行われる「本場所 (場所)」は、1958年以降1年間に6度開催する「年6場所制」
1場所は、15日間ずつで行われます。

一月場所、五月場所、九月場所は東京の国技館で開催されるため、総称は「東京場所」

一方、大阪府立体育会館で開催される三月場所愛知県体育館で開催されてきた七月場所、そして福岡国際センター開催の十一月場所は、総称して地方場所と呼ばれています。

大相撲の場所ごとの特徴や逸話を解説

一月場所(初場所)

その年一番最初の本場所であることから現在は「初場所」と呼ばれ、古くは「春場所」と呼ばれていた一月場所

1953年に大阪場所が誕生して年4場所制となった頃、一月場所を「初場所」と呼ぶか、「春場所」と呼ぶかで相撲協会の発表にも混乱があり、騒動にもなりました。

「初場所」の呼び名に相応しく、この一月場所で大関や横綱へ昇進を果たした力士も多く、“祝儀場所”の異名も持っています。

また、2016年の琴奨菊から2021年の大栄翔まで、6年連続で初優勝が続いた場所でしたが、2022年に優勝経験を持つ御嶽海が優勝したため、初優勝の連続期間は6年で終えることになりました。

三月場所(春場所・大阪場所)

古くは一月場所を指す呼称だった「春場所」と呼ばれているほか、大阪で開催することから「大阪場所」とも言われる三月場所

番付上位が負ける、いわゆる“波乱の結果”となることが多いために「荒れる春場所」とも呼ばれ、2024年に尊富士が110年ぶりとなる“新入幕での幕内最高優勝”を果たしたのも、まさにこの三月場所でした。

元々大阪には、江戸時代から大正時代末まで『大坂(大阪) 相撲』という興行組織が存在していた歴史があるため、とくに相撲人気の根強い土地でもあり、毎年大いに盛り上がる場所です。

大阪出身の人気力士

宇良 (木瀬部屋/最高位:小結)

豪ノ山 (武隈部屋/最高位:前頭二枚目)

朝紅龍 (高砂部屋/最高位:前頭十七枚目)

五月場所(夏場所)

二十四節気では5月5日が「立夏」であり、「暦の上では夏」と言われる5月に開催されることから「夏場所」とも呼ばれる五月場所
また、「夏場所」という呼称は、夏の間で人出が多くにぎわう場所であることにも由来しています。

年号が平成から令和になって最初の大相撲開催となった2019年の五月場所の千秋楽には、国賓として来日していた当時のアメリカ合衆国大統領のドナルド・トランプが国技館に来場

メラニア・トランプ夫人や安倍晋三内閣総理大臣(当時)、安倍昭恵夫人とともに相撲を観戦したほか、幕内優勝に輝いた朝乃山に特別杯「アメリカ合衆国大統領杯」を贈呈しました。

七月場所(名古屋場所)

1958年、6場所の中で一番最後に本場所となった七月場所

日本列島の中でもとりわけ気温が高い名古屋での開催ということもあり“熱帯場所”や“南国場所”の異名を持ち、体調管理が難しく調子を落とす上位力士も多いために「荒れる名古屋」としても知られています。

また、1965年から2024年まで59年間にわたり七月場所が開催されてきたドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)の老朽化に伴い、2025年からは新設のIGアリーナ(愛知国際アリーナ)で開催予定です。

東海出身の人気力士

熱海富士 (伊勢ヶ濱部屋/最高位:前頭筆頭/静岡県出身)

翠富士 (伊勢ヶ濱部屋/最高位:前頭筆頭/静岡県出身)

志摩ノ海 (木瀬部屋/最高位:前頭三枚目/三重県)

九月場所(秋場所)

夏巡業後の本場所であることから大きく“化ける”力士も多いと言われる、九月場所

九月場所といえば、通常平日でも午後から夕方にかけての早い時間に行われる本場所を、ビジネスマンにも会社帰りに楽しんでもらおうという配慮から、1955年に大相撲史上初めて「ナイター興行」が開催されました。

ビジネスマンには好評だったナイター興行ですが、コンディション作りが難しいために体調を崩す力士が続出
さらに、「遠隔地向けの版に間に合わない」と新聞社からクレームも入り、「ナイター興行」は1場所限りで取りやめとなりました。

十一月場所(九州場所)

1957年から本場所に昇格した十一月場所
力士たちにとっては、良い成績で1年を締めくくり、気持ちよく新年を迎えるための重要な場所です。

本場所に昇格した1957年から4年連続で大関以下の力士が優勝しており、1961年に横綱の大鵬が優勝するまで「横綱が優勝できない場所」とも言われてきました。

九州地方出身の人気力士

正代 (時津風部屋/最高位:大関/熊本県出身)

平戸海 (境川部屋/最高位:小結/長崎県出身)

美ノ海 (木瀬部屋/最高位:前頭四枚目/沖縄県出身)

明生 (立浪部屋/最高位:関脇/鹿児島県出身)

佐田の海 (境川部屋/最高位:前頭筆頭/熊本県出身)

大奄美 (追手風部屋/最高位:前頭十一枚目/鹿児島県出身)

大相撲 令和7年 本場所日程

場所 会場 通称 番付発表 初日 千秋楽
一月場所 国技館 初場所 令和6年
12月23日(月)
令和7年
1月12日(日)
令和7年
1月26日(日)
三月場所 エディオンアリーナ大阪
(大阪府立体育館)
春場所
大阪場所
令和7年
2月25日(火)
令和7年
3月9日(日)
令和7年
3月23日(日)
五月場所 国技館 夏場所 令和7年
4月28日(月)
令和7年
5月11日(日)
令和7年
5月25日(日)
七月場所 IGアリーナ
(愛知国際アリーナ)
※予定
名古屋場所 令和7年
6月30日(月)
令和7年
7月13日(日)
令和7年
7月27日(日)
九月場所 国技館 秋場所 令和7年
9月1日(月)
令和7年
9月14日(日)
令和7年
9月28日(日)
十一月場所 福岡国際センター 九州場所 令和7年
10月27日(月)
令和7年
11月9日(日)
令和7年
11月23日(日)

番付を左右する最重要興行「本場所」

偶数月に行われる「巡業」を挟み、年に6度奇数月に、国技館で行われる“東京場所”と大阪・名古屋・福岡で行われる“地方場所”を交互に開催する大相撲の「本場所 (場所)」

「本場所」の結果が番付を左右するため、15日間にわたる取り組みはときに波乱の展開を巻き起こします。

2024年はともに大関の琴櫻豊昇龍が優勝争いを繰り広げた十一月場所で幕を閉じ、二人の“綱取り”をかけた一月場所から幕を開ける2025年(令和7年)も、大相撲は大いに盛り上がることが予想されています。

 

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