大の里 史上初の“ちょんまげ大関” プロフィールや経歴、魅力を徹底解説

大の里 史上初の“ちょんまげ大関” プロフィールや経歴、魅力を徹底解説

令和六年一月場所の新入幕からわずか5場所目の令和六年九月場所、2度目の幕内最高優勝に輝き、新入幕の年ながら早くも大関へ昇進した大の里 (おおのさと)

新入幕時には、好成績を記録したその強さに加え、幕内力士には珍しい“ざんばら髪”でも注目を集めて、圧倒的な存在感を放ちました。

今回は、“史上初のちょんまげ大関”として角界で格別の期待を集める力士・大の里のプロフィールや経歴、魅力を徹底解説します。

大の里のプロフィール

  • 四股名:大の里 泰輝 (おおのさと だいき)
  • 本名:中村 泰輝 (なかむら だいき)
  • 生年月日:2000年6月7日
  • 出身:石川県 河北郡 津幡町
  • 身長:192.0cm
  • 体重:182.0kg
  • 所属部屋:二所ノ関部屋
  • 得意技:突き・押し・右四つ・寄り
  • 趣味:部屋の周りを散歩
  • 好きなアーティスト:湘南乃風
  • 好きな食べ物:魚 (なんでも)
  • 好きな漫画・アニメ・映画:20世紀少年

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  • 初土俵 :令和五年五月場所
  • 新十両 :令和五年九月場所
  • 新入幕 :令和六年一月場所
  • 新三役 :令和六年五月場所
  • 大関昇進:令和六年十一月場所

  • (令和六年十一月場所前時点)

  • 番付:西大関
  • 最高位:大関
  • 生涯戦歴:90勝29敗(9場所)
  • 幕内戦歴:56勝19敗(5場所)
  • 優勝:幕内最高優勝 2回
  • 三賞受賞:殊勲賞 2回
         敢闘賞 3回
         技能賞 3回

初入幕を果たした令和六年一月場所、横綱・照ノ富士との対戦も組まれる中、11勝4敗という2桁勝利の好成績で終えて「敢闘賞」を受賞し、“ちょんまげ”さえ結えない“ざんばら髪”も併せて、存在感を放った大の里

恵まれた体型を活かした力強い相撲で勝ち星を重ね、入幕から3場所目の令和六年五月場所に初の幕内最高優勝、さらに関脇に昇進して2場所目となる令和六年九月場所には2度目の幕内最高優勝に輝き、年6場所制度になってからは史上最速で大関昇進を果たした力士です。

四股名の由来は?

2023年4月6日、母校の新潟県立海洋高等学校で入門記者会見を行い発表した、四股名『大の里』

この四股名は、「相撲の神様」と称される大正時代の大関・大ノ里萬助が由来であり、師匠の二所ノ関親方 (元横綱・稀勢の里) が出世したときにも候補に上がったことから、『大の里』という四股名を名乗ることになりました。

大の里の経歴

「相撲王国」と名高い石川県の、中央部に位置する河北郡津幡町出身の大の里。

故郷の石川県が元日に大地震に見舞われた2024年、“ざんばら髪”で彗星の如く大相撲界に現れると、“ちょんまげ”で大関へスピード昇進する大活躍を見せて、石川県出身力士として被災地を勇気付けています

「相撲の神様」と称される大正の大関・大ノ里から四股名を継ぎ、100年ぶりに「大関・“おおのさと”」を復活させた、大の里の経歴を紹介します。

7歳で相撲を始め、大学3年でアマチュア横綱に

大の里は、小学1年生だった7歳のとき、地元の「津幡町少年相撲教室」で相撲を始めました。

そして、小学校を卒業すると相撲留学のために故郷の石川県を離れ、新潟県糸魚川市立能生中学校に進学

新潟県立海洋高等学校を経て日本体育大学へ進学すると、1年次だった2019年10月の『第74回国民体育大会』相撲競技成年の部で個人戦優勝、翌11月に『第97回全国学生相撲選手権大会』で優勝し、1990年大会の池森ルイス剛 (元十両・隆濤) 以来29年ぶりとなる「1年生“学生横綱”」の称号を得ました。

そして、大学3年次だった2021年には『第70回全日本相撲選手権』で優勝して“アマチュア横綱”となり、大学4年次の2022年には『第77回国民体育大会』相撲競技成年の部・個人戦で2019年の前回大会 (2020年と2021年は開催中止) に続いて2連覇を達成

前年の”アマチュア横綱”と併せて、大相撲の幕下10枚目格付出資格を取得し、さらに『第71回全日本相撲選手権』でも優勝して”アマチュア横綱“も2連覇を果たしました。

MEMO

学生横綱「全国学生相撲選手権大会」個人戦の優勝者に贈られる称号
      現在の幕内力士では、大の里のほか、正代(2011年)、北勝富士(2012年)、
      御嶽海(2014年)、欧勝馬(2020年)、阿武剋(2022年)が学生横綱出身です。

アマチュア横綱日本相撲連盟主催の『全日本相撲選手権大会』優勝者に贈られる称号
        現在の幕内力士では、大の里のほか、
        御嶽海(2014年)がアマチュア横綱出身です。

二所ノ関部屋に入門

日体大時代の4年間で“学生横綱”と”アマチュア横綱”の称号を得るなど優秀な成績を残し、大相撲の幕下10枚目格付出資格を取得していた大の里は、2023年3月に二所ノ関部屋への入門が決定

MEMO

付出 (つけだし):学生・アマチュア時代に優秀な成績を収めた力士に、
        地位を優遇する大相撲の制度

相撲部屋の多くが両国国技館に程近い墨田区や江東区を中心とした都内に所在する中で、二所ノ関部屋を選んだ理由について大の里本人は、「部屋の所在地が茨城県阿見町であり、誘惑や娯楽の無い環境で相撲に集中できること」と言及しました。

初土俵からわずか9場所で大関へ昇進

入門後の経歴

  • 初土俵 :令和五年五月場所
  • 新十両 :令和五年九月場所
  • 新入幕 :令和六年一月場所
  • 新三役 :令和六年五月場所
  • 大関昇進:令和六年十一月場所

大学の相撲部出身の大の里は“坊主頭”で入門し、2023年4月6日の入門会見の翌月に初土俵、それからわずか4場所で新入幕を果たした、スピード入幕の象徴がまさに、“ざんばら髪”でした。

入幕後の成績

  • 令和六年一月場所 | 西前頭十五枚目 | 11勝4敗 |      敢闘賞
  • 令和六年三月場所 | 西前頭五枚目  | 11勝4敗 |      敢闘賞・技能賞
  • 令和六年五月場所 |   西小結   | 12勝3敗 | 幕内優勝・殊勲賞・技能賞
  • 令和六年七月場所 |   西関脇   |  9勝6敗  |       殊勲賞
  • 令和六年九月場所 |   西関脇   | 13勝2敗 | 幕内優勝・敢闘賞・技能賞

そして、新入幕から恵まれた体格を生かした安定感のある相撲で勝ち星を重ね、全場所で勝ち越し
さらに、新関脇として臨んだ令和六年七月場所を除いて、全ての場所で2桁勝利という好成績を収めました。

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