2003年にCDデビューをしてから今日まで、類稀な超絶技巧と作曲センスを以て、多くの人に音楽の素晴らしさを届けている上原ひろみさん。
数々の企業のCMでも起用され、JAZZに興味のない方でも「上原ひろみ」という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
そんな最も知名度のある女性ピアニストの一人である上原ひろみさんについて、今回ご紹介いたします。
目次
上原ひろみさんのプロフィール
上原ひろみさんは1979年生まれ、静岡出身のJAZZピアニストです。
6歳よりピアノを始め、通った音楽教室ではピアノと同時に作曲も学んでいました。
17歳の折にJAZZ界の重鎮アーティスト、チックコリアのコンサートで即興演奏での共演を果たすなど10代の頃から演奏技術や作曲の才能が賞賛され、2003年にバークリー音楽院在学中にアルバム『Another Mind』を発売し世界デビューを果たしました。
2009年にはスタンリークラークのバンドメンバーとして参加しました。
発表された『The Stanley Clarke Band Feat.Hiromi』が第53回グラミー、ベスト・コンテンポラリー・ジャズ・アルバム賞を受賞し、一躍有名となりました。
上原ひろみさんの楽曲
『Another Mind』で世界デビューして以降も、数々の名盤を世に送り出している上原ひろみさん。
そのなかで今回は一部の楽曲をご紹介したいと思います。
どの楽曲も音楽の魅力が詰まっていますので、気になった方はぜひ聴いてみてください。
2008年発売『Duet』
17歳で共演を果たしてから年月を経て、チックコリアと再び共演を果たして発売されたライブアルバムです。
チックコリアや上原ひろみの熱演だけでなく、観客の手拍子や盛り上がりも音源に納められており、まるでその場にいるような熱を感じられる名盤です
上原ひろみさんとチックコリアの関係性や音の重なりなど、すべてが脳裏に浮かんでくるような、即興演奏の醍醐味を存分に味わえると思います。
2009年発売『PLACE TO BE』
上原ひろみさん初のピアノソロ・アルバムとして発売されました。
ピアノという1つの楽器の魅力、そして上原ひろみさんの魅力が最大限に詰め込まれています。
もしかすると、このアルバムを聴いてピアノを弾いてみたくなる方もいるのではないでしょうか。
音楽の素晴らしさ、表現の奥深さを感じられる名盤だと思います。
ジャンルを問わないコラボレーション
上原ひろみさんは様々なアーティストとコラボレーションしていますが、その中にはJAZZミュージシャンではない方々ともコラボレーションしています。
- 矢野顕子
- 東京スカパラダイスオーケストラ
- 熊谷和徳(タップダンサー)
- レキシ
他にも様々なアーティストとコラボしており、ジャンルを問わず音楽の輪を広げ、音楽の魅力を多くの人に届けています。
上原ひろみさんの最新アルバム
様々なアーティストとコラボレーションをしてきた上原ひろみさん。
そんな彼女が最新アルバムとして、『PLACE TO BE』以来10年ぶりとなる、ピアノソロアルバム『Spectrum』を発表しました。
色彩がテーマとなっているこのアルバムでは、ほとんどの楽曲に色にちなんだタイトルがつけられています。
収録されている楽曲は以下の通りです。
- カレイドスコープ
- ホワイトアウト
- イエロー・ワーリッツァー・ブルース
- スペクトラム
- ブラックバード
- ミスター・C.C.
- ワンス・イン・ア・ブルー・ムーン
- ラプソディ・イン・ヴァリアス・シェイズ・オブ・ブルー
- セピア・エフェクト
表題曲である「spectrum(色彩)」や、「Kaleidoscope(万華鏡)」をはじめとした、聴き手によって何色にでも変化する楽曲などもあり、音色という言葉を噛みしめながらじっくりと堪能できるアルバムです。
ビートルズの名曲である「Black Bird」や、ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」もアレンジングして収録されており、多くの人が楽しめると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、日本を代表するJAZZピアニストである上原ひろみさんをご紹介させていただきました。
言葉の壁を越えて世界中から賞賛されている中で、なお情熱と探求心が留まることをしらない上原ひろみさんのこれからの活躍に目が離せません。
これからも、これまで以上に素晴らしい音楽の世界を私たちに魅せてくれると思います。
気になった方はぜひ上原ひろみさんのCDや、ライブに足を運んでみてください。