2017年に「I Like Me Better」の大ヒットとともに、世界中にその名を轟かせたシンガーソングライターのLauv (ラウヴ) 。
デビュー曲「The Other」や、大ヒット曲「I Like Me Better」をはじめ、 “グッド・メロディ” のヒット曲を量産し続けるほか、多種多様な人気アーティストたちとのコラボでも支持を集めています。
今回は、“世代屈指のソングライター” とも名高い、Lauvのプロフィールや経歴、魅力、さらに人気曲を徹底解説します。
目次
Lauvのプロフィール
- 本名:アリ・ステプレンス・レフ (Ari Staprans Leff)
- 別名:サマーサルト・サンデー (2008-2015)
- 生年月日:1994年8月8日
- 出生地:アメリカ・カリフォルニア州 サンフランシスコ
- 出身地:ペンシルベニア州 ウェイン
- ジャンル:ポップ/エレクトロポップ/R&B/Alt-Pop
- 楽器:ボーカル/ギター/ピアノ/ドラム/ヴィオラ
- 音楽活動期間:2008年~現在
- レーベル:Virgin Music/AWAL
ロサンゼルスを拠点に活動する、シンガーソングライターであり、プロデューサーのLauv (ラウヴ)。
本名の『アリ』が「ライオン」を意味することと、自身が獅子座であることから、ラトビア人の血を引く彼の母へのオマージュを込めて、アーティスト名をラトビア語で「ライオン」の意味する『Lauv』と名付けました。
シングル「The Other (2015年)」や「I Like Me Better (2017年)」、コンピレーションアルバム『I met you when I was 18. (The Playlist) (2018年)』で大ブレイクし、楽曲のストリーミング合計再生回数は、全世界で50億回再生を突破 (2018年8月時点)。
さらに、Charli XCX「Boys」をはじめとする他のアーティストへの楽曲提供や、多くのアーティストとのコラボでも知られる、世界的に絶大な人気を誇るシンガーソングライターです。
Lauvの経歴
生い立ち〜多様な音楽ジャンルを生み出すバックグラウンド〜
カリフォルニア州サンフランシスコに生まれたLauv。
4歳までは同じくカリフォルニア州のオークランドで、その後の幼少期をジョージア州アトランタ郊外で過ごしたのち、ペンシルベニア州のフィラデルフィアへ移り住むなど、引越しの多い幼少期・少年期を過ごしました。
そんな中、子供の頃から音楽に興味を持ったLauvは、ピアノとヴィオラを習い、11歳でギターを弾き始め、そして、14歳頃から曲作りを開始。
ギターを弾き始めたのは、4歳まで暮らしたオークランド出身としても有名なバンド「Green Day (グリーン・デイ)に影響されたため」であり、ヒップホップやネオソウル系のアーティストを輩出してきたアトランタでは、「ヒップホップやR&Bに影響された」と語るなど、“多民族音楽国家” と言われるアメリカ国内の多地域で暮らしたLauvの生い立ちは、彼の “ジャンルレス” な音楽の背景と言えるでしょう。
ニューヨーク大学時代
音楽の世界で “裏方” としての役割を追求することを決意し、「ニューヨーク大学」のシュタインハルト・スクールで音楽技術を専攻。
在学中には著名アーティストたちがレコーディングを行ったスタジオとしても知られる「Jungle City Studios」のインターンとして2年間を過ごしました。
他のアーティストのための作曲とプロデュースに専念していた中、偶然出会ったポール・サイモンのインタビューに感銘を受け、自身のために書き下ろした「The Other」は、“Lauv”名義で初めて発表した曲であり、Spotifyの「グローバルトップ100」を達成するなど、“Lauv”の音楽キャリアの本格始動曲となりました。
Lauvの “プレイリスト”『I met you when I was 18. (the playlist)』リリース
ニューヨークに引越してすぐに始まった恋愛関係にインスパイアされた「I Like Me Better」を2017年5月にリリースし、大ブレイクを果たしたLauv。
1年後の2018年5月、デビュー以来発売してきたシングルを収録したコンピレーションアルバム『I met you when I was 18. (The Playlist)』を発売。
アメリカの「Billboard 200」をはじめ世界各国でチャートイン、2018年8月時点での楽曲のストリーミング合計再生回数は、全世界で50億回再生を突破するなど、一躍世界的人気アーティストに登り詰めました。
日本公演も!初のアジアツアーを開催
2019年5月には、インドのムンバイを皮切りに、シンガポール、バンコク、マニラ、セブ、香港、ソウル、そして、大阪、名古屋、東京を巡る7カ国10都市11公演のアジアツアーを開催。
同年10月には、BTSにフィーチャリングに迎えられた「Make It Right (feat. Lauv)」を発表したほか、2024年には、TWICEとのコラボ曲「I GOT YOU」を発表するなど、アジア全域ではもちろん、グローバルに絶大な人気を誇るK-POP界にも進出する幅広い活躍を見せています。
Lauvの魅力とは?
ジャンルレスにヒット曲を量産!世代屈指のソングライター
前述した通り、幼少期は引越しを繰り返しながらアメリカを横断、大学在学時はニューヨーク、さらにロサンゼルスに音楽活動の拠点を置きました。
“多民族音楽国家” アメリカで、その土地土地に根付いた音楽を吸収して多様化していったLauvの音楽は、まさにジャンルレス。
さらに、「ヒットソングの構造を徹底的に分析した」というだけに、“ヒットソング” を理論的にも解釈した上で、自らも「たくさんありすぎて困るくらい」と言及するほどに楽曲を量産し、尽きない可能性でファンを魅了しています。
多方面とのコラボレーションで音楽性を拡張
did I finally #makeitright? pic.twitter.com/1Nw1X8YLYZ
— lauv (@lauvsongs) October 16, 2019
2018年のジュリア・マイケルズとのコラボ曲「There’s No Way」を皮切りに、2019年にはトロイ・シヴァン、アン・マリー、 LANYなど人気アーティストたちとのコラボ曲を次々と発表。
さらに、グローバルな人気と影響力を誇るBTSとは「Make It Right (feat.Lauv)」と「Who (featuring BTS)」の2曲を通じて “相互フィーチャリング” を実現させ、活動の幅がより多方面への拡がりを見せると同時に、音楽性も拡張を続けています。
メンタルヘルスの非営利団体も設立
ヒット曲を量産している一方で、自らも楽曲作りに大きな影響が出るほどの鬱病に苦しんだ時期があったことも明かしているLauv。
虚しさや鬱病などと葛藤してる最中に書かれた「Drugs & The Internet」や「Sad Forever」を発表するなど、SNSやメンタルヘルスの問題も隠すことなく積極的に発信する姿でも、コラボしてきたアン・マリーやLANY、そしてBTSなどの同世代アーティストたちからも支持を集めてきました。
さらに、ファンと悩みを共有したり、メンタルヘルスをサポートする団体に楽曲の売り上げを寄付するなどの慈善活動に留まらず、マイクロソフトと非営利団体「ブルーボーイ基金(The Blue Boy Foundation)」を設立。
若者のメンタルヘルスに関する、意識を高めるための取り組みを支援しています。