DAOKO|若干15歳でデビューした異色のラップシンガーの経歴とは…?

DAOKO|若干15歳でデビューした異色のラップシンガーの経歴とは…?

若干15歳でデビューして以来、キュートで繊細な世界観で多くの人々を惹きつけているラップシンガーDAOKO

本記事では、

「DAOKOのことが気になる!」
「映画やアニメのテーマソングを聴いたことはあるけど……」

と言う方に向けてDAOKOの魅力やパーソナリティ、経歴やオススメの曲を紹介します!

DAOKOの魅力

DAOKOの魅力は透明感に満ちた歌声軽やかなラップ/メロディが生みだす、弾けるようにポップなサウンドです。

天真爛漫な無邪気さを見せたかと思ったらハッとするような鋭さを見せる、人間の多面性を表現している歌詞も聴く者に大きなインパクトを与えることでしょう。

そんなDAOKOの世界に才能豊かなミュージシャンやトラックメイカーを迎えることによって化学反応が起こり、個性豊かでキャッチーな名曲の数々が創りだされています。

キュートで色鮮やかなサウンド現実の複雑さをユーモアたっぷりに描いた歌詞が、見事にマッチしています。

DAOKOってどんな人?


DAOKOは東京都出身の女性ラップシンガーです。

出身地は東京都で、印象的なアーティスト名は昔使っていたハンドルネームを縮めたものです。

「自己肯定感がない」「根が暗い」「せっかち」といった言葉で自分を評していますが、実際にお話しをされている姿を見ると気配りができるしっかりした方なんだな、という印象を受けます。

凛とした佇まいも素敵ですし、ファッションもお洒落ですよね。

アニメや漫画を愛するオタクな面もある一方で哲学や生物学を愛する博識なところもあり、好奇心の対象が非常に幅広いのも素敵なところでしょう。

また、絵の才能にも恵まれているのにも要注目です。

幼少期から椎名林檎を深く敬愛、その絶対的なオリジナリティに強い憧れを抱いているそうです。

MEMO

好きな食べ物はお蕎麦で、メープルシロップと一緒に食べることもあるんだとか……。

DAOKOの経歴

ニコニコ動画と聡明な初期衝動

ミュージシャンとしてのDAOKOは、ニコニコ動画との出会いによって始まりました。
プロアマ問わず多くのクリエイターの動画が投稿されている自由な雰囲気に、ローティーンだったDAOKOは心惹かれたそうです。

特にラップの動画、いわゆるニコラップがお気に入りでした。

学生生活にしんどさを感じるようになったこともあり、「自分もラップをしてみたい」というまっすぐな初期衝動がDAOKOの心に芽生えました。

「女性ラッパーが少ない状況は好機かもしれない」と冷静な判断力が同時に働いたことあり、中学生のDAOKOはニコニコ動画へ楽曲を投稿します。

ミステリアスなインディーズ時代

DAOKOはすぐに注目されるようになります。

2012年7月にインディーレーベルLOW HIGH WHO? PRODUCTIONからリリースされた不可思議/wonderboyの遺作『さよなら、』の収録曲にコーラスとして参加、そして12月に同レーベルから1stアルバム『HYPER GIRL -向こう側の女の子-』をリリースします。

そのナイーブな世界観は音楽好きの間で大きな話題を呼びました。

柔らかなラップや瑞々しい歌詞はもちろんのこと、女子高生ラッパーという特異なキャラクターや顔を見せぬミステリアスさなども相まって、ひときわ鮮やかな存在感を放っていたと言えるでしょう。

MEMO

覆面での活動はDAOKOのイメージ作りに一役買っていましたが、実は校則に違反しないための対策だったそうです。

m-floとのコラボレーション庵野監督が率いるアニメ制作会社の映像作品への参加といった実績からも分かるように、DAOKOは着実に評価を高めていきました。

華々しいメジャーの世界

DAOKOは順調にリリースを重ね、2015年3月には現役女子高生という立場でTOY’S FACTORYからメジャーデビューを飾りました。

高校卒業後には顔出しを解禁、それまでのミステリアスな雰囲気を脱ぎ捨てポップスターとして脚光を浴びることになります。

メジャーに入ったということはポップスの道を選んだということである、と考えていたDAOKOは音楽性の幅を広げながらキャッチーな路線へ足を踏み入れていきます。

CM/アニメ/ゲーム/映画とのタイアップや大物アーティストとのコラボレーションは、そんな姿勢の現れと言えるでしょう。

特にDAOKO×米津玄師名義で発表されたアニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のテーマソング『打上花火』は、2017年のYouTube国内トップトレンド動画の音楽部門で1位に選ばれるほどのヒット作になりました。

そして、2018年にはNHK紅白歌合戦に初出場しています。

また、小説の刊行や個展の開催などマルチな活動を行っているのも、DAOKOのキャリアにおける重要な一面でしょう。

時流へのダイブ

数多くの名作・ヒット作を生みだしたあと、DAOKOは2019年に個人事務所『てふてふ』を設立しました。
その理由を、自分が創りたいと思ったものをスピーディに届けることが今の時代に合っているからとDAOKOは説明しています。

自主レーベルからの初リリース作品となったEP『the light of other days』(2021年作)では、DAOKO自身が初めてアートワークを担当しています。

DAOKOは変化を恐れることなく、常に自分の感性とまっすぐ向き合いながら突き進んできたと言えるでしょう。

DAOKOのオススメ曲5選

打上花火


DAOKOの名前を耳にしたときに、この曲を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のテーマソングで、YouTubeに投稿されたMVの再生回数は4.5億回を突破しています。

日本的なノスタルジーを感じさせる情緒、さりげなくサウンドに取り入れられた世界のトレンド、鮮烈に響くメロディ。それらが折り重なって、思春期の心の揺れ儚い夏のひと時を見事に描き出しています。

また、透明感に満ちたDAOKOの歌声と米津玄師の力強い歌声のコントラストも、瑞々しいエモーショナルさを楽曲に与えています。

YouTubeのコメント欄にも「夏の終わりにこの曲を聴きに来る」「これは本当にマスターピースだ」といった称賛が寄せられており、普遍的な人気を誇るDAOKOの代表曲なのは間違いないでしょう。

※3rdシングル『打上花火』の表題曲となっています。
※メジャー2ndアルバム『THANK YOU BLUE』にも収録されています。
※メジャー3rdアルバム『私的旅行』にはDAOKOのソロVer.が収録されています。

水星


tofubeatsの曲をリアレンジしたナンバーで、メジャーデビューしてから最初にMVが公開された記念すべき一曲です。

その魅力は何といっても都会的なスタイリッシュさ無垢な瑞々しさが生み出す、いつまでも浸っていたくなるような浮遊感でしょう。

DAOKOの幻想的な歌声が紡ぐ軽やかなラップと優しいメロディは、ピュアでロマンチックなまばゆさを楽曲に添えています。

それから歌詞も魅力満点。等身大の日常から始まってサビに入ると想像力の翼を一気に羽ばたかせる展開は、聴く者の心にセンチメンタルな気持ちを呼び起こすでしょう。

※メジャー1stアルバム『DAOKO』に収録されています。

BANG!


『BANG!』にはDAOKOの小悪魔っぽい魅力が詰まっています。

陽気なハンドクラップ、エレピの艶っぽい響き、そしてDAOKOの可憐な歌声が化学反応を起こしてポップでキュートなダンスミュージックに仕上がっています。

時折ハッとするような鋭さを見せる歌詞も相まって、ただ可愛いだけじゃ終わらない多彩さが感じられるのも『BANG!』の大きな魅力でしょう。

「ライブで一体感を味わえる曲」というテーマで作られただけのことはあり、軽やかで楽しいナンバーです。

※2ndシングル『もしも僕らがGAMEの主役で / ダイスキ with TeddyLoid / BANG!』に収録されています。
※メジャー2ndアルバム『THANK YOU BLUE』にも収録されています。

Fog


DAOKOはインディーズ時代にも数多くの名曲を生み出しており、『Fog』も根強い人気を誇る楽曲です。

中島哲也監督の映画『渇き。』の挿入歌にもなっており、DAOKOの持つダークな側面が強く現れているのが特徴でしょう。

物憂いエレクトロニカ的なトラックの上を、悲しみや心の軋みを歌うDAOKOのラップ/ポエトリーリーディングが揺らめくように流れていきます。

メジャーデビュー以降のポップな雰囲気とは少し違う、パーソナルでナイーブな魅力がうごめいているナンバーと言えるでしょう。

※インディーズ1stアルバム『HYPER GIRL -向こう側の女の子-』に収録されています。

ぼくらのネットワーク


『ぼくらのネットワーク』は中田ヤスタカとコラボレートしたナンバーで、ゲームアプリ『ドラガリアロスト』の挿入歌にもなっています。

中田ヤスタカらしい極上のエレクトロポップDAOKOの透明感に満ちた歌声の相性が素晴らしく、普遍的なポップソングとしての魅力を見事に開花させています。

軽快なメロディ、踊りだしたくなるようなビート、キュートな歌詞の世界。優しい幸福感が漂うサウンドは、DAOKOのポジティブな面を引き出していると言えるでしょう。

J-POPアーティストとしてのDAOKOの魅力があふれている、はつらつとしたサウンドを楽しめます。

※メジャー3rdアルバム『私的旅行』に収録されています。

最後に

本記事ではDAOKOの魅力やパーソナリティ、経歴やオススメの曲を紹介しました。

音楽はもちろんのこと小説や絵など奥深いDAOKOの世界へ、足を踏み出すきっかけになれば幸いです。

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