アーティストとしての顔を持ちながら様々なミュージシャンの楽曲を手がけたり、サポートミュージシャンとしてライブやレコーディングなどにも参加するなど多くの顔を持つShin Sakiura(シン・サキウラ)。
ブラックミュージックを基盤とし、ルーツ感を残しつつも都会的で洗練された楽曲を作り出します。
そんな柔軟な音楽性や作風はどの様にして生まれたのでしょうか?
彼のプロフィールや経歴、おすすめの楽曲を通してその魅力を解説していきます。
目次
Shin Sakiuraとは
プロフィール
- 1994年9月1日生まれ
- 大阪府生まれ
- ギタリスト/プロデューサー/マニュピレーター
幼少期の頃から自宅ではUKロックが日常的に流れており、それを聴いて育ったShin Sakiura。
中学生になる頃には自然とギターを始めていたそうです。
高校では同級生達とバンドを組み、邦ロックを中心とした楽曲を演奏。
音楽への探究心はますます強くなり、ダンスミュージックに興味を持つ様になります。
大学に入ると周りの影響でR&Bやヒップホップなどのブラックミュージックにのめり込んでいきました。
それからは、どんどん音楽の魅力に取り憑かれていき作曲とビートメイクを始める様になります。
メインの楽器はギターですが、ベースや鍵盤、ビートなどもDAWソフトを使用して制作するマルチプレイヤーです。
経歴
【2017年】
この頃から本格的な音楽活動を開始し、1stアルバムである「Mirror」をリリース。
同年にはシンガーソングライターであるSIRUPと出会い、マニピュレーターとして作曲・編曲を担当。
多くの作品に参加しました。
【2019年】
2ndアルバムである「Dream」をリリース。
そして同年、リリース記念のライブを行い大成功を収めました。
この頃からアレンジやプロデュース、楽曲制作の依頼が増え始めます。
【2020年】
3rdアルバムの「NOTE」をリリース。
このアルバムの楽曲がラジオでヘビープレイされ、一気に注目を浴びます。
音楽チャートやプレイリストなどでもランクインするなど、多くのリスナーを魅了していきます。
同年、シンガーソングライターであるAAAMYYYとタッグを組み楽曲制作を始めます。
そして、「NIGHT RUNNING」という曲を完成させ、テレビアニメ「BNA」のエンディングテーマとして起用されます。
これが見事ヒットを記録し、活動の幅を広げていきます。
Shin Sakiuraが作り出す楽曲の魅力とは?
まずは、こちらの映像をご覧ください。
最小のバンド編成ながらサンプラーなどの機材を使ってLiveを行っているんですね。
この映像を見た時には体が痺れました…。
ルーツをしっかり感じるのにもかかわらず、音作りや表現が洗練されていて現代的。
さらに、1曲の中に色々な曲のジャンルの要素が散りばめられており、彼の音楽的スキルや知識の幅広さを感じることができます。
ルーツミュージックを通ってきた方はもちろんですが、通っていない若い世代の方もナチュラルに聴けてしまうんですよ。
しっかり分析して楽曲を楽しむもよし、もっとシンプルにBGMとして流すだけでも、その空間がShin Sakiuraの世界観に包まれてしまうんですね。
センスに脱帽です。
Shin Sakiuraの楽曲を聴く時には、色々な視点で聴くことで素晴らしさが何倍にも広がります!
ぜひ、その世界観を全力で楽しんでみてください。
Shin Sakiuraのおすすめ曲4選
Cruisin‘ feat.SIRUP
まず最初におススメしたいのがこちらの曲。
2019年1月リリースした2ndアルバムDreamに収録されている「Cruisin‘」
フューチャリングにSIRUPを迎えています。
Shin Sakiuraが2017年に作った曲ですが、Lo-Fi感の溢れるイントロからやられました…。
ファンキーで小気味のいいカッティング、シンセサイザーやサンプラーなどを使用した電子的な音の組み合わせとバランスが秀逸です。
そして、そこにSIRUPの歌が乗ることでポップでバウンシーな楽曲に仕上がっています。
More Life feat,Ryohu
2019年10月にリリースされたシングル「More Life」。
フューチャリングにラッパー/トラックメイカーであるRyohuを迎えています。
なんといってもShin SakiuraのギターとRyohuのラップの掛け合いがたまりません…。
このチル加減とキャッチーさがクセになります。
間奏部のShin Sakiuraが弾くギターは、ポップなノリと打って変わりエモーショナルでムーディーなフレーズで、更に引き込まれます。
この「More Life」にはRyohuのリミックスverもあり、雰囲気がガラッと変わっているので、ぜひ聴き比べてみてください。
ほんとは feat.Kan Sano
続いて紹介したいのが2020年5月にリリースされた3rdアルバム「NOTE」に収録されている「ほんとは」
こちらの曲はキーボディストであるKan Sanoを迎えています。
この2人の組み合わせは個人的にもすごく好きな組み合わせです。
とてもメロウで大人の余裕を感じさせつつ、サビは非常にキャッチー。
1度聴いただけで、次の瞬間には口ずさめてしまうほど。
ちょっと心が疲れた時に聴くと、スぅ〜っと隙間に入ってきて包み込んでくれる様な優しさがあります。
NIGHT RUNNING feat.AAAMYYY
最後にご紹介するのがこちら。
2020年6月にリリースされた「NIGHT RUNNING」
フィーチャリングにシンガーソングライターのAAAMYYYさんが迎えられています。
80年代のダンスミュージックを彷彿とさせるシンセサイザーのサウンドと、90年代のような懐かしさを感じるメロディーライン。
しかし、古臭さを感じないどころか洗練され新しさすら覚えます。
少し専門的なお話をすると、リバーブやディレイなどの使い方が現代的で、MIXスキルにセンスを感じます。
リバーブやディレイに関しては、パートごとにかかり具合や使うアイテムを変えているんですね。
またヴォーカルのMIXについてはAメロ・Bメロとサビでは聴こえ方が変わるのがおわかりでしょうか?
AAAMYYYさんの素敵な歌声をさらに魅力的に聴こえるようにMIXが考えられています。
素晴らしい…。
昔は一定の深さのリバーブを全体にかけていましたが、現代では表現ツールの一つとしてポイントごとに使い分けることがあります。
普段気にすることのない部分かと思いますが、細かい点に着目して聴くことで楽曲の素晴らしさをより深く理解することができますよ!
既に聴いたことのある方も、ぜひ別の視点でNIGHT RUNNINGを楽しんでみてください。
まとめ
HIP HOPやR&Bなどのブラックミュージックからインスパイアを受け、グルーヴィかつムーディでエモーショナルなサウンドを生み出すShin Sakiura
その類稀なる音楽的センスで、リスナーの心を掴みミュージシャンをも魅了します。
シティポップが盛り上がっている昨今、その音楽シーンを牽引する1人になるでしょう。
彼が生み出す今後の作品にも期待したいですね。
ぜひチェックしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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