お米の生産量が国内トップの新潟県。
魚沼産のコシヒカリは、日本一の知名度を誇るブランドといっても過言ではないでしょう。美味しいお米から作られる日本酒も絶品です。
良質な雪が多く降るため、スキーやスノーボードスポットとしても人気があります。
では、音楽についてはどうなのでしょうか?
今回は、新潟県出身の歌手・アーティストについてご紹介させていただきます。
目次
新潟県出身の有名アーティスト
小林幸子(新潟県新潟市中央区出身)
NHK紅白歌合戦に連続33回も出場するベテランであり、最近ではネット文化との関わりによって若者にも人気が出ている小林幸子さん。
小林さんがその才能を見出されたのは、なんと9歳のとき。
1963年に放送された『歌まね読本』にてグランドチャンピオンを勝ち取り、審査委員長を務めていた古賀政男さんにスカウトされました。
翌1964年には、古賀さん作曲の「ウソツキ鴎」でデビュー。わずか10歳にして、20万枚のヒットを成し遂げます。
しかし、それからは中々ヒット曲が続かず、冬の時代が続くことに。
転機が訪れたのは1979年。「おもいで酒」が200万枚の大ヒットを記録し、『第30回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たします。
その後も「とまり木」「雪椿」や、『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』の主題歌「風といっしょに」など、数多くのヒット曲をリリースしてきました。
また、小林幸子さんといえば紅白歌合戦で纏うゴージャスすぎる衣装が有名。親友でありライバルでもある美川憲一さんと、毎年衣装勝負を繰り広げてきました。
衣装一着にかかるお金は何億とまで言われており、その神々しい姿から「ラスボス」と称されることも。
作った衣装は処分せず自宅や倉庫に保管しているそうで、維持費だけでもかなりのお金がかかっているらしいです。
Hilcrhyme
2009年にリリースしたシングル「春夏秋冬」が大ヒットし、世間に名を轟かせたHilcrhyme。
名前の由来は、趣味のスノーボードにかけて「これからずっと二人で丘を登り続けていきたい」という想いから名付けられました。「climb」でなく「crhyme」にしたのは、ラップ用語の「ライム」と掛けているそうです。
長らく2人組ユニットとして活動していましたが、2017年にDJ KATSUさんが大麻取締法違反の疑いで逮捕され、脱退。
現在はTOCさんのソロユニットとして活動しています。
TOCさんは新潟県上越市出身、旧メンバーのDJ KATSUさんは新潟県新潟市出身です。
2005年にインディーズで活動を始めたHilcrhymeは、地元新潟県を中心に知名度を高めていきます。
2009年7月には、シングル「純也と真菜実」でメジャーデビュー。
同年9月にリリースした「春夏秋冬」は着メロランキング1位、オリコンランキング1位を記録し、メジャーデビュー2か月あまりでブレイクを果たします。
その後も、2014年には日本武道館でのライブを成功させたり、2017年には「春夏秋冬」をモチーフにした映画『春夏秋冬物語』が公開されたりと、めざましい活躍を遂げます。
ソロユニットになってしまったことは残念ですが、現在もHilcrhymeは精力的に活動中。これからも、数々の名曲を生み出してくれることでしょう。
Negicco
- Nao☆(新潟県出身)
- Megu(新潟県出身)
- Kaede(新潟県出身)
Negiccoは、新潟県を拠点に活動するアイドルグループです。
2013年からは「にいがた観光特使」も務めていて、地元密着型のアイドルであることが伺えます。
Negiccoは、2003年に新潟産ネギ「やわ肌ねぎ」のPRキャンペーンのために結成。当時は現在のメンバーに加え、元メンバーMikuさんを加えた4人組で活動していました。
その後、メンバーを変遷させながら長い下積み期間を経て、2012年にリリースした「圧倒的なスタイル」が『めちゃ×2イケてるッ!』のエンディングテーマに採用。知名度を大幅に上げました。
勢いをそのままに、2013年には初のワンマンホールライブを成功。2014年には「光のシュプール」がオリコンランキング5位を獲得と、現在に至るまで活躍を続けています。
そして2019年には、Nao☆さんがバンド「空想委員会」の岡田典之さんとの結婚を報告。結婚後も活動を続けるアイドルの先駆け的存在となりました。
同じ女性3人組ユニットであるPerfumeとは親交が深く、Nao☆さんとPerfume の3人が同学年であることや、下積み時代が長いという共通点があります。
2015年にはPerfume主催の「Perfume FES!! 2015~三人祭~」に出演しました。
同フェスにはバンド「空想委員会」も出演。この共演がきっかけで、Nao☆さんと岡田さんの交際が始まったそうです。
スネオヘアー(新潟県長岡市出身)
多くのアーティストに楽曲提供をする傍ら、自身もソロアーティストとして活動しているスネオヘアーさん。本名は渡辺健二さんで、作詞作曲のクレジットは本名名義となっています。
名前の由来は、風呂上がりの髪型が『ドラえもん』のスネ夫に似ていたから。あくまで風呂上がりで、普段はスネオヘアーではないです。
スネオヘアーさんが音楽に目覚めたのは、小学校4年生のとき。両親に買ってもらったキーボードがきっかけだったようです。
大学在学時に演劇にのめりこみ、卒業後は音楽活動を始めるまで劇団に所属していました。
2002年にシングル「アイボリー」でメジャーデビュー。
アニメ『ハチミツとクローバー』のエンディングテーマ「ワルツ」「スプリット」や、映画『恋するマドリ』の挿入歌「伝えてよ」など、数々の名曲をリリースします。
ラジオDJとしても活躍しており、これまでにJ-WAVE放送の『TR2』『OH! MY RADIO』『hall of fame』などのナビゲーターを担当しました。
また、過去の演劇経験を活かし俳優として映画への出演も。出演映画の音楽制作も手掛けました。
音楽プロデューサー、アーティスト、俳優にDJとマルチな才能を見せるスネオヘアーさん。今後の展開にも期待しましょう。
大野敬正(新潟県新潟市出身)
大野さんは、海外人気の高い津軽三味線奏者です。
津軽三味線の第一人者である、初代高橋竹山の流派「竹山節本流」継承者。
「伝統音楽を守りながら伝統音楽を壊す」をモットーに、新たな可能性を追求する挑戦的な姿勢で活動されています。
8歳のときに三味線を始め、12歳という若さで名取りとなり「竹児」を襲名。14歳のときには、竹山節本流継承者として初代高橋竹山に認められます。
2000年に独立した後、舞台『シベリア超特急4』の音楽を担当、『SXSW』にて津軽三味線アーティスト史上初の出演を果たすなど、活躍の場を広げます。
翌2007年にはアルバム「三味線魂!~Shami Spirits~」でメジャーデビュー。
ヨーロッパ4ヵ国ツアーでは全会場のチケットを完売させ、海外人気の高さを証明しました。
また、2011年にリリースした「奇跡」は純邦楽界では異例のiTunes国内3位を記録するなど、海外だけでなく国内からも評価を得ています。
近年では各国の要人を前に演奏を行うことも多く、まさに日本代表という言葉が似合う大野さん。
日本の津軽三味線文化を世界に発信する第一人者として、これからも大いに活躍してくれることでしょう。
coba(長野県生まれ・新潟県新潟市育ち)
cobaさんは、世界を股にかけて活躍するアコーディオン奏者です。
生まれは長野ですが、3歳から14歳まで新潟県新潟市で育ちました。
新潟に住居を移した頃から音楽に触れ、アコーディオンを始めたのは10歳のとき。
しばらくは独学で学んでいましたが、1970年代後半からはイタリアのカステルフィダルド市に留学。徹底的にクラシック音楽を学び、アコーディオンの技術を磨きました。
19歳のときに、ルチアーノ・ファンチェルリ音楽院のアコーディオン科に入学。国際的なアコーディオンコンクールで、数々の優勝を勝ち取ります。
クラシック音楽を学んだ経験から作曲と演奏のテクニックは抜群で、cobaさんの楽曲はアコーディオンが伴奏ではなく主役として活躍できることを証明しました。
それまでは古臭いイメージがあったアコーディオンですが、現在ではcobaさんの活躍により世界中でアコーディオンを取り入れるアーティストが多数現れるように。
日本でもNHKスペシャル『世紀を超えて』やドラマ『君といた未来のために 〜I’ll be back〜』のBGMを手掛け、アコーディオンの存在を身近なものにしました。
最後に
いかがでしたでしょうか?
新潟県出身のアーティストには「演歌・歌謡曲の重鎮」に「ご当地アイドルの先駆け的存在」「楽器演奏の第一人者」と、国内外の音楽シーンに重大な影響を与えた方々が多数いました。
これからも、音楽シーンをけん引する才能あふれるアーティストを輩出してくれることでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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