MONO NO AWAREの経歴やプロフィール、おすすめ曲を徹底解説!【著名人も絶賛する次世代バンド】

MONO NO AWAREの経歴やプロフィール、おすすめ曲を徹底解説!【著名人も絶賛する次世代バンド】

印象に残る歌詞や、ジャンルにとらわれない音楽を発信し、若者を中心に人気急上昇中のバンドMONO NO AWARE(もののあわれ)を紹介。多くの番組にも楽曲が採用され、音楽ファン以外の層にも認知されています。

また、デジタルの時代にあえてLP盤を制作し、歌詞カードやライブのフライヤーにもこだわりを持つ彼らの姿勢は、私たちが忘れていた音楽の楽しみ方を思い出させてくれました。

MONO NO AWAREって、どんなバンド?

MONO NO AWAREは2013年に結成されました。彼らの魅力は言葉遊びにも思える独特な歌詞と、ロックやポップなどジャンルを問わない楽曲を発信していること。しかし、ニッチな層に受けるだけの音楽ではなく「ポップということ」「大衆音楽であること」という考えを大切にしています。

また、ライブのフライヤーやCDジャケットにもこだわりを持っており、画家の落合翔平、手塚プロダクション公認の漫画家つのがい、デザイナーの沖山哲弥らが担当。MONO NO AWAREが持つ世界観を可視化したかのような作品が生まれています。

MEMO

MONO NO AWAREというバンド名は、吉田兼好の「徒然草」で使われている「もののあはれ」から付けられたそう。流動する川のうたかたのようなイメージで、常に自分たちにとってもお客さんにとっても、新鮮な曲を作っていこうという意味が込められています。

続々とタイアップ決定

2015年、ドラムに柳澤豊を迎えたMONO NO AWAREは、同年12月に初のEP「舟」を自主制作で発売。翌年にはシングル「イワンコッチャナイ/ダダ」を発売すると、新人アーティストの登竜門と言われているFUJI ROCK FESTIVAL’16「ROOKIE A GO-GO」に出演しました。

活動の幅が広がるのと並行して、彼らの楽曲も評価されるようになり、2017年3月2日にデビューアルバム「人生、山おり谷おり」を全国で発売。このアルバムには今まで発表してきた曲が詰め込まれており、1stアルバムながらMONO NO AWAREのベストアルバムのような仕上がりに。

また、MONO NO AWAREの楽曲は番組のタイアップとしても多く採用されており、番組ジャンルはアニメやバラエティ、子供向けなど多種多様。特に「シナぷしゅ」のつきうた「もうけもん」は、子供たちには「もうけもん」という響きが受け、親たちには子供が成長していく過程を綴った歌詞が泣けると話題になりました。

この他にも「M-1グランプリ2023 アナザーストーリー」のオープニングテーマに「風の向きが変わって」が採用。M-1グランプリへの出演をきっかけに人生が変わっていく芸人たちの姿を「風」というキーワードで見事に表現し、SNSには「オープニングを歌っている人は誰ですか?」といった質問が見られています。

国内外の音楽フェスに参加

MONO NO AWAREは、国内外の音楽フェスにも多数参加していることにも注目!2016年に参加したフジロックの「ROOKIE A GO-GO」で彼らのステージが評価され、翌年にはメインステージの1つであるレッドマーキーへの出演が決定したのです。

さらに、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのツアーにフロントアクトとして出演したり、BiSHの元メンバー、アユニ・Dが所属するバンドPEDROやZAZEN BOYSらと対バン。型にハマらないスタイルが様々な層に受け、彼らの認知度も拡大していきました。

また、2017年11月にはTempalayや、ドミコらと中国の上海、北京など5都市を回るツアーを開催、2018年8月には台湾で初の海外公演を行うなど、中華圏への進出を果たすと、ツアーだけではなく台湾で開催された音楽フェス「Warm Up Festival 2019」「霓虹綠洲音樂祭(Neon Oasis Fest. ’23)」にも出演し、他国のアーティストたちと交流を深めました。

世界とMONO NO AWARE

中華圏での活動は、彼らの作品にも影響を与えています。2018年8月発売の2ndアルバム「AHA」に収録された「轟々雷音」は、MVを全編台湾で撮影。さらに、漢字を音読みした歌詞が中国語に聞こえると話題になりました。

また、3rdアルバム「かけがえのないもの」のカセットテープ版を、台湾のレーベル BIG ROMANTIC RECORDSからリリースしています。

MEMO

「かけがえのないもの」のカセットテープ版は、台湾限定販売となっています。

その他にも、台湾のバンドDSPSが開催したリリースパーティーに参加したり、イギリスのバンドThe Cribsや、ニュージーランドの宅録ギター女子Fazerdazeのサポートアクトを務めるなど、国を超えた友情も見られました。

著名人からの評価

2024年1月、彼らの楽曲である「DUGHNUTS」の歌詞の一部がファンによってSNSに投稿されました。この投稿には「私みたいな人なんて 星の数ほどいるよと君は言うけど だから見つけるの本当大変だったんだよ」という歌詞が抜粋。多くの共感の声が集まっています。

さらに、MONO NO AWAREの音楽は多くの著名人にも支持されています。サカナクションの山口一郎や米津玄師、くるりの岸田繁らも、彼らの歌詞や楽曲を高く評価する書き込みが見られるようになりました。

この反響に対し、ボーカルの玉置周啓は「過去に書いたMONO NO AWAREの歌詞がバズってうれしい反面、あまりに広がっていくことに戸惑い眠れなかった」と自身のSNSで発信しました。

不特定多数の人たちに自身が書いた歌詞について、どう捉えられるのか不安だったのかもしれません。しかし、玉置周啓は過去に受けたインタビューで「歌詞を読み込んだりするのが好きな人だけわかってくれればいいかな」とも話していました。

様々な解釈はあれど、言葉を生業としているプロのミュージシャンに認めてもらえたMONO NO AWAREの楽曲は、今後も多くの人たちに愛されていくのではないでしょうか。

溢れるオリジナリティ

MONO NO AWAREは、音楽だけではなくCDやライブにもオリジナリティが感じられることが特徴です。グッズはもちろん、CDやライブのフライヤーに至るまで、彼らのこだわりが詰まった作品が盛りだくさん。

彼らの作品は、CDだけではなくLP盤も制作されているのですが、ただ単純にLPとしてリリースし直すと値段も高くなるしもったいないということで、デビューアルバム「人生、山おり谷おり」のLP盤には歌詞カードの他に、折り紙の図形やZINEが付属。彼らにしかできない方法で自分たちの音楽や世界観をファンに届けました。

MEMO

ZINEとは写真や文字などを自由にデザインして作る自主的な出版物のこと。

また、ジャケットやアートワークには曲のコンセプトに合った仕掛けが用意されていたり、歌詞カードにも細かな遊び心が散りばめられています。昔、CDを買って音楽を聞きながら歌詞カードを眺めていた懐かしい光景が浮かんできそうですね!

さらに、彼らが自主企画したリリースイベントでは、友人の料理人に依頼してフードを提供したことも。その他にも会場にアートワークを手掛けた沖山哲弥の作品を展示したりと、自分たちの音楽を聞いてもらうだけではなく、MONO NO AWAREの世界観を隅々まで感じてもらおう、来てくれた観客に心から楽しんでもらおうという、彼らのおもてなしが感じられました。

5枚目のアルバム発売

2024年6月5日、5枚目のアルバム「ザ・ビュッフェ」を発売したMONO NO AWARE。このアルバムは、様々なジャンルの音楽が集まった、まるでビュッフェのような1枚になっています。

しかし、ビュッフェは「あらかじめ用意されたものの中からしか選べない」という理不尽さや「知らない人と食卓を共にする」という気まずさもあり、それらが現代の社会性と通じるところがあるのでは?という考えも込められているそう。

MONO NO AWAREらしいタイトルだと感じますし、このアルバムに込められた彼らからのメッセージを、ぜひ感じてください!

5th アルバム「ザ・ビュッフェ」

  • 発売日:2024年6月5日(水)
  • ・初回限定BOX
  • 品番:PECF-9062 定価:¥5,500 (税抜価格:¥5,000)
  • 形態:CD+フォトブック、ポスター、リリックペーパー他
  • ・通常盤
  • 品番:PECF-3290
  • 定価:¥3,080 (税抜価格:¥2,800)
  • 形態:CD
  • 【Track List】
  • 1.同釜
  • 2.野菜もどうぞ
  • 3.もうけもん
  • 4.味見
  • 5.イニョン
  • 6.風の向きが変わって
  • 7.お察し身
  • 8.あたりまえ
  • 9.88
  • 10.うれいらずたのぼー
  • 11.忘れる
  • 12.アングル

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