鋭い着眼点を活かしたシュールな名曲をリリースし、ボカロファンの評価を着実に高めているマサラダ。
デビュー曲の「ライアーダンサー」がいきなりBillboard JAPAN“ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20”に選出されるなど、新鋭ながらめざましい躍進を見せている天才的なクリエイターの魅力を、おすすめの曲とともにじっくり解説していきます。
目次
マサラダとは?
『ライアーダンサー』重音テト
処女作です!良かったら聞いてってください!
ニコニコ→https://t.co/BLGEAsOyYf
YouTube→https://t.co/Y9PPraQJ0U#vocaloPost pic.twitter.com/AEpKJ9vKea— マサラダ (@sisterofoira) June 15, 2023
着眼点がユニークなオリジナル曲を投稿しているボカロP・マサラダ。公式YouTubeチャンネルに投稿されたオリジナル曲は2024年11月時点で4曲なので、まだ新鋭と呼べる存在ですが、デビュー曲の「ライアーダンサー」がいきなりBillboard JAPAN“ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20”で3位にランクインし、ボカロファンの間で話題になりました。
シュールでありながらもどこか共感したくなる歌詞を紡ぎ、リスナーをユニークな世界観に引き込む天才的な手法は見事で、新鋭であることを疑いたくなります。MVもすべて自作で、それぞれの曲の世界観を引き立てています。
気になるマサラダの経歴は?
「ライアーダンサー」でボカロPとしてデビュー
2023年6月に「ライアーダンサー」を投稿し、ボカロPとしてデビューを果たした新鋭、マサラダ。
この曲はデビュー曲にもかかわらず、2023年7月5日に公開されたBillboard JAPAN“ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20”にて3位にランクインします。
スタイリッシュなEDMですが、歌詞の内容は、どちらかといえばギャグに近いテイストが印象的。シリアスなメロディーラインとシュールな歌詞とのギャップが多くのリスナーの心をつかみました。
バズリズム02でクローズアップ
2024年3月22日には、タレントのバカリズムがMCを務める日本テレビ系の音楽番組「バズリズム02」にて、要注目のボカロ曲やボカロPにスポットを当てたトーク企画「春のボカロ祭り2024」が組まれ、マサラダが紹介されました。
正体不明のアーティストプロジェクト・ナキボクロに新曲「抜刀」を提供
「泣きたい時に寄り添う歌」を届けるというコンセプトを掲げて、年齢や性別などをあえて明かさずに様々な曲を制作しているアーティストプロジェクト・ナキボクロに新曲「抜刀」を提供し、さらにMVに登場するキャラクターのデザインも担当しました。
はっきりと和のテイストを前面に出したメロディーは、マサラダのキャリアにおいてはやや珍しいかもしれません。繊細かつ力強い歌声を持つナキボクロとの相性も良く、2024年5月7日にMVが投稿されてから、ファンの間で大きな反響がありました。
㋰責任集合体をリリース
2024年5月11日には新たなオリジナル曲「㋰責任集合体」をリリース。デビュー曲の「ライアーダンサー」も大きな反響がありましたが、公式YouTubeチャンネルに投稿された動画の再生回数に着目すると、2024年11月時点では「㋰責任集合体」の方がさらに伸びており、ボカロP・マサラダに対する期待値の高さがうかがえます。
これまで投稿してきたオリジナル曲と同じように、MVもマサラダが自ら制作。月やうさぎなどのシルエットをモチーフを取り入れ、なんとなく憎めないキャラクターの仕草などから、「無責任」な楽曲の世界観を演出しています。
ちなみにこの楽曲は、歌い手のまふまふやYouTuberのP丸様。など様々なアーティストにカバーされています。それぞれのカバーに独自の魅力がありますが、誰が歌っても不思議と「無責任」なイメージだけはしっかりと残るのが面白いところです。
マサラダの魅力とは?
ちょっぴりカオスでストーリー性のある曲が話題
ノリの良さや聴き心地の良さが印象的なメロディーは、歌詞を別にして考えるとシリアスなイメージもあります。しかし、軽快なEDMにあえてシュールな歌詞をのせて、唯一無二というべきカオスな世界観を演出しているところが、ボカロP・マサラダの魅力。
2024年11月現在、公式YouTubeチャンネルに投稿されたオリジナル曲は全部で4曲ですが、いずれも高く評価され、すでに紹介したとおり、「バズリズム02」でクローズアップされるなど、様々なメディアで紹介される機会が増えています。
シュールなMVを自身で制作
楽曲の世界を見事に表現したシュールなMVは、マサラダが自ら制作したものです。
マサラダが制作する楽曲については「シュール」や「カオス」といった言葉で形容されるケースもありますが、マサラダが曲に合わせて制作するMVがシュールだからこそ、こういう言葉が用いられるともいえるでしょう。
キャラクターのデザインはどちらかといえばシンプルですが、全身を使ったダンスや文字列を巧みに配列したデザインなど、一筋縄ではいかないマサラダのセンスが随所に光っています。