第101回箱根駅伝 (2025年)出場校や注目選手、見どころを徹底解説

第101回箱根駅伝 (2025年)出場校や注目選手、見どころを徹底解説

大晦日の『NHK紅白歌合戦』や、元日の『ニューイヤー駅伝』と並んで、「お正月の風物詩」のひとつとして、長い間大衆に親しまれてきた、『箱根駅伝』

第101回を迎える2025年大会は、前哨戦とも言われる『出雲駅伝』『全日本大学駅伝』を終え、例年にも増して最後までレース展開が読めない大混戦が予想されています。

今回は、『第101回箱根駅伝 (2025年)』全出場校の紹介や、優勝候補校、注目選手、そして見どころを徹底解説します。

箱根駅伝とは?

1989年の第65回大会に日本テレビ系列で全区間・完全生中継が始まって以降、毎年1月2・3日に開催・TV中継されて「正月の風物詩」として親しまれる『東京箱根間往復大学駅伝競走 (以下『箱根駅伝』)

東京・大手町の読売新聞社前から神奈川・箱根の芦ノ湖間を、往路5区間(107.5km)と復路5区間(109.6km)の合計10区間(217.1km)で競う、学生長距離界最長の駅伝レースです。

参加チームは、前年大会で上位10位までに入りシード権を獲得した10校10月の予選会を通過した10校の合計20校に、関東学生陸上競技連盟加盟大学のうち、予選会を通過しなかった大学の記録上位者(1校1人まで)から選ばれる「関東学生連合」を加えた合計21チームが出場

また、毎年スポーツの日に開催される『出雲全日本大学選抜駅伝競走(以下『出雲駅伝』)』と、毎年秋に開催される『秩父宮賜杯 全日本大学駅伝対校選手権大会 (以下『全日本大学駅伝』)』、そしてこの『箱根駅伝』は「大学三大駅伝」と呼ばれており、同じ年度にこの全大会で優勝することは「大学駅伝三冠 (以下「三冠」)」と称されています。

コース紹介

往路
107.5 km

大手町・読売新聞ビル前 (スタート)

第1区 大手町 ー 鶴見 21.3 km レースの流れを大きく左右する区間
第2区 鶴見 ー 戸塚 23.1 km 各校のエースが登場する最長区間“花の2区”
第3区 戸塚 ー 平塚 21.4 km 山から海へ、向かい風が選手を阻む
第4区 平塚 ー 小田原 20.9 km 往路の終盤に向けての重要な区間
第5区 小田原 ー 箱根町 20.8 km まさに”箱根路”!最大の難所・山上り区間
箱根町・芦ノ湖駐車場入口(往路ゴール/復路スタート)
復路
109.6 km
第6区 箱根町 ー 小田原 20.8 km 冷え込む朝、急なカーブも続く山下り
第7区 小田原 ー 平塚 21.3 km 最も激しい気温差が体力を奪う区間
第8区 平塚 ー 戸塚 21.4 km 体感温度上昇と長い上り坂が選手を襲う区間
第9区 戸塚 ー 鶴見 23.1 km 優勝争い、シード権争いの逆転劇の舞台にも
第10区 鶴見 ー 大手町 23.0 km 9人が繋いだ襷を胸にゴールを目指す最終区間
大手町・読売新聞ビル前 (ゴール)

 

『第101回箱根駅伝』出場校紹介

シード校
(10校)

大学名 出場回数 シード権 優勝経歴
青山学院大学 17年連続30回目 15年連続 総合優勝 7回
駒澤大学 59年連続59回目 6年連続 総合優勝 8回
城西大学 3年連続19回目 3年連続
東洋大学 23年連続83回目 19年連続 総合優勝 3回
國學院大學 9年連続18回目 6年連続
法政大学 10年連続85回目 3年連続
早稲田大学 49年連続94回目 2年連続 総合優勝 13回
創価大学 6年連続8回目 5年連続
帝京大学 18年連続26回目 2年ぶり
大東文化大学 3年連続53回目 9年ぶり 総合優勝 4回
予選会
通過校
(10校)
大学名 出場回数 予選会成績 前回順位
立教大学 3年連続30回目 予選1位 前年14位
専修大学 2年ぶり72回目 予選2位 第99回20位/総合優勝1回
山梨学院大学 5年連続38回目 予選3位 前年23位/総合優勝3回
日本体育大学 77年連続77回目 予選4位 前年16位/総合優勝10回
中央学院大学 2年連続24回目 予選5位 前年19位
中央大学 8年連続98回目 予選6位 前年13位/総合優勝14回
日本大学 2年連続91回目 予選7位 前年15位/総合優勝12回
東京国際大学 2年ぶり8回目 予選8位 第99回11位
神奈川大学 2年連続55回目 予選9位 前年21位/総合優勝2回
順天堂大学 14年連続66回目 予選10位 前年17位/総合優勝11回

連合チーム

関東学生連合

オープン参加

 

箱根駅伝の結果を占う、“大学三大駅伝”の結果は?

前述の通り、『箱根駅伝』は、『出雲駅伝』、『全日本大学駅伝』と併せて「大学三大駅伝」と呼ばれており、同シーズンに3大会全てで優勝することは「三冠」と呼ばれています。

各校、毎年この「三冠」を目指すことはもちろん、「大学三大駅伝」の中でも最後に開催される『箱根駅伝』はシーズンの集大成とされ、その年度の『出雲駅伝』『全日本大学駅伝』の結果は、『箱根駅伝』の行方を占うとも言われています。

今年の出雲、全日本の結果

開催日 優勝 2位 3位
出雲駅伝  2024年10月14日  國學院大學  駒澤大学  青山学院大学
全日本大学駅伝  2024年11月3日  國學院大學 (初)  駒澤大学  青山学院大学

2024年年度は、『出雲駅伝』優勝に続いて、『全日本大学駅伝』で初優勝を果たした國學院大學が「三冠」に王手

また、優勝校のみならず、2位、3位もともに駒澤大学と青山学院大学が連なり、両大会を全く同じ結果で終えています。

さらに、両大会とも4位以降がともに創価大学、早稲田大学、城西大学である点まで一致しています。
※『出雲駅伝』は、創価大学 (4位) と早稲田大学 (6位) の間に、アイビーリーグ選抜 (5位)が含まれる。

 

近年の大学三大駅伝の結果

2023年度 2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度
出雲 駒澤 駒澤 東京国際 開催中止 國學院 青山学院 東海 青山学院
全日本 駒澤 駒澤 駒澤 駒澤 東海 青山学院 神奈川 青山学院
箱根 青山学院 駒澤 青山学院 駒澤 青山学院 東海 青山学院 青山学院

 

『箱根駅伝』では、2014年度の初優勝以降、2017年度までの4連覇を含む通算7度の総合優勝を果たした青山学院が、ここ10年間は圧倒的な強さと存在感を見せてきました。

加えて、2020年度から2023年度まで『全日本大学駅伝』を4連覇した駒澤大学が、2020年度・2022年度は『箱根駅伝』総合優勝、さらに2022年度には「三冠」を達成するなど、“常勝軍団”と呼ばれる強さを発揮してきました。

優勝候補校、レースの見どころは


上記の通り、2020年度以降、大学駅伝界は青山学院大学と駒澤大学の2強体制が続いてきました。

しかし、2019年に『出雲駅伝』を制して「大学三大駅伝」初優勝を果たした國學院大學がめきめきと頭角を現し、2024年は5年ぶり2回目の優勝を遂げた『出雲駅伝』に続いて、『全日本大学駅伝』初優勝にも輝き、「三冠」に王手をかけています。

『箱根駅伝』で圧倒的な強みを見せてきた、前回覇者の青山学院大学の連覇か?
國學院大學が史上6校目の「三冠」達成か?
はたまた、“常勝軍団”・駒澤大学か?

2024年度最後の戦いとなる2025年年明けの『第101回 箱根駅伝』は、2020年度以降の青山学院大学と駒澤大学の2強体制に割って入った國學院大學を含む、三つ巴の戦いに注目です。

「大学三大駅伝」の幕開けを告げる一戦『出雲駅伝』は三つ巴でのアンカー決戦に、『全日本大学駅伝』でも最終区間で3校の順位が全て入れ替わる波乱のレース展開となっただけに、『箱根駅伝』も最後の最後まで目が離せない展開になりそうです。

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