『ゆるキャン△』名言・名シーンを紹介!【女子高生×キャンプ漫画】

『ゆるキャン△』名言・名シーンを紹介!【女子高生×キャンプ漫画】

女子高生×キャンプをテーマにした漫画『ゆるキャン△』。近年、ブームとなっているキャンプを題材にした作品で、キャンプ初心者だけでなくキャンプ好きからも人気を集めています。

この記事では『ゆるキャン△』を読んでもらうための魅力、名言や名シーンを紹介。

『ゆるキャン△』とは?

女子高生たちが自分たちのできる範囲でゆるくキャンプを楽しむ日常を描いた、あfろによる漫画『ゆるキャン△』。

2015~2019年まで「まんがタイムきららフォワード」にて連載後、芳文社の漫画アプリ「COMIC FUZ(コミックファズ)」に移籍し連載しています。2021年5月時点でコミックスは12巻まで発売中、累計発行部数は600万部を突破しました。

メディアミックスもされており、アニメと実写ドラマともに第2期まで放送されています。2022年には劇場アニメが公開されることも発表されました。

キャンプブームを引っ張っている作品で、家族や友人たちとのグループキャンプと1人でゆっくり時間を過ごすソロキャンプ、それぞれの良さが描かれているのが魅力です。

MEMO

『ゆるキャン△』の「△」は、テントを表す絵文字のこと。しかし、ファンの間ではゆるキャンの舞台となっている富士山説もあるみたいです。

『ゆるキャン△』あらすじ

冬のオフシーズンに、ソロキャンプをするのが好きな女子高生・志摩リン。この日も、いつものように富士山の麓にあるキャンプ場で、静かにキャンプを楽しんでいました。

日が暮れてトイレに向かうと、そこにはその日山梨に引っ越してきたばかりの女子高生・各務原(かがみはら)なでしこの姿が。自転車で富士山を見に来たものの疲れて眠ってしまい、困り果てていたのでした。

家に連絡しようにもスマホを家に忘れてしまい、番号もわからず。ひとまずお腹を空かせていたため、カップラーメンを食べてから考えることにしました。

その後、姉の携帯番号を思い出し、帰ることができたなでしこ。この出会いをきっかけにキャンプを持つようになった彼女は、偶然にもリンと同じ学校に転校し、再び再会します。

早速、学校にある野外活動サークル(通称・野クル)に所属したなでしこは、野クルの大垣千明犬山あおい、リンの友人・斉藤恵那。そして、のちに野クルの顧問となる鳥羽美波を迎えて、自分たちなりのキャンプを見つけていくようになります。

『ゆるキャン△』魅力を3つ紹介!

ここではまず『ゆるキャン△』の魅力を3つ紹介します。

読んでるだけでキャンプをしたくなる!

『ゆるキャン△』は女子高生×キャンプというのがテーマの作品です。そのため、作中には数々のキャンプ知識が描かれています。

リンや野クルのメンバーが、キャンプ初心者のなでしこにわかりやすく教えているので、読者である私たちもキャンプに馴染みがなくても彼女と同じように一から学べてしまうのです。

テントの組み立て方といったキャンプ道具の種類や使い方、価格の相場、焚き火のやり方、キャンプ場の種類、キャンプ場の決め方、季節や天気によって注意することなど、実際にキャンプをする時に必ず役立つ情報が、イラストとともに解説されています。

その説明を聞いているだけでワクワクしてきて、今すぐキャンプ道具を集めて行きたくなってしまうのです。

心が落ち着き癒される

『ゆるキャン△』ではリンたちの学校や家での日常風景の合間に、キャンプを楽しむシーンが織り込まれています。基本的に流れは同じでキャンプに行くまでの準備期間に始まり、キャンプ場でそれぞれやりたいと思っていたことを各々が楽しみ、その楽しい思い出を振り返りながら帰宅するという流れ。

流れは同じなのですが、彼女たちの目に映るものは毎回違います。

その瞬間にしか出会えない人や景色、身体に感じるものはどれも美しく優しいもので、見ているだけで彼女たちと同じ空間にいるような不思議な感覚になり心が落ち着くのです。

キャンプだけではない!キャンプを通じて思春期の少女たちの心の成長が描かれている

自分たちのできる範囲でキャンプを楽しむリンたち。そんな彼女たちがキャンプを通じて成長していく姿も見所です。

彼女たちはキャンプの経験も、精神的な面もまだまだ成長過程。もちろん学生なので金銭的にも厳しく、道具も移動手段も限られています。

そのため、うまく火が起こせなかったり、キャンプ場のリサーチ不足で凍え死にそうになったり、途中の休憩所で寝過ごしちゃったりなど、毎回何かしら小さな失敗が付きもの。

それでも誰一人として怒ることなく、皆で何とかしようと奮闘します。

そして何より彼女たちが成長していると感じるのは、お互いの考えを尊重し自分の意見を押し付けないこと。

ソロキャンを好むリンに一緒にキャンプしようと誘うことはあっても、決して無理強いはしません。リンは1人でゆっくりとした時間を過ごしたい、というのを理解しているからです。

『ゆるキャン△』名言3選!

まずこちらでは『ゆるキャン△』の名言を3選紹介します。

「焚き火を見てると、どうしてこんなに落ち着くのかな」(2巻第8話より)

ようやく野クルメンバーと念願だったキャンプに出かけたなでしこ。道中、長い道のりにヘトヘトになったり、休憩所でのんびりしすぎて寝過ごしてバタバタとしながらも、無事にキャンプ場に到着しました。

テントやテーブルなどの設営をし、早速焚き火を始めます。炎がゆらゆらと揺れて、身体がじんわりと温まっていく瞬間。ふとこぼれたセリフです。

陽が沈みかけ少しずつ暗くなっていく中で、焚き火の明かりがなでしこたちを優しく照らします。キャンプ場につくまではテンション高めでバタバタしていた彼女たちも、焚き火を見た瞬間すぐに身体も心もリラックスモードに。日常から一瞬にして非日常に変わった瞬間です。

彼女たちのほっこりした様子を見ているだけで、私たち読者も同じ空間で焚き火を見ているようなそんな感覚にさせられました。

「来年もたくさんキャンプしようね」(4巻第23話より)

年末、なでしこたち野クルメンバーと恵那、リンでクリスマスキャンプが行なわれました。

高級牛肉が入ったすき焼きとアレンジレシピを食べたり、サンタの格好をしてクリスマスっぽくしたり、皆でわちゃわちゃしながら楽しいクリスマスキャンプを過ごしたなでしこたち。

皆で先に寝静まった中、リンとなでしこは夜空を見上げながら1日を振り返ります。

山梨に転校してからリンや野クルメンバーと出会い、キャンプという新たな楽しみを知ったなでしこ。今年一年が皆との楽しい思い出でいっぱいになったこと、そしてまた来年も皆とキャンプをしたいという想いが、一言に込められています。

「ソロキャンは寂しさも楽しむものなんだって」(5巻第28話より)

大晦日、リンは伊豆で年越しソロキャンプをします。

これまで大人数でワイワイと楽しむキャンプを敬遠していたリン。クリスマスキャンプで皆と過ごしたことで、初めてグループキャンプの楽しさを知ります。その後、大晦日にソロキャンプをした彼女はゆったりと1人の時間を過ごす中で、あることを実感させられるのです。

それは、やっぱりソロキャンプが好きだということ。観光地見たり、美味しい食べ物を食べたり、読書をしたり、物思いふけたり、1人でゆっくりと過ごす時間と1人の寂しさを楽しむことが、自分とっては凄く大切なことなんだと気づいたのです。

『ゆるキャン△』名シーン4選!

つづいて、こちらでは『ゆるキャン△』の名シーンを4つ紹介します。

グループキャンプを断ったリンになでしこが答えたシーン(1巻第4話より)

1巻第4話より、富士山の麓キャンプ場でソロキャンプをしていたリンのもとに、なでしこが突撃参加したお話。

初めて2人が出会った時に助けてくれたお礼もかねて、なでしこが鍋をご馳走します。その食事中、リンは「せっかく野外活動サークルに誘ってくれたのに、嫌な顔をして悪かった」と謝罪。

それに答えた、なでしこの対応にグッと心を掴まれました。

なでしこはリンがソロキャンプを好むことを否定せず、むしろリンの考えを尊重したのです。

キャンプの楽しみ方は人それぞれ。家族や友人たちとワイワイ楽しみたい人もいれば、1人静かに過ごしたい人もいて、どちらも間違っていません。だからこそなでしこは、リンにグループキャンプをしたいと強くは言わず、気が向いたら皆でキャンプしようと答えたのです。

人によって違うキャンプへの考え方を尊重したシーンで、『ゆるキャン△』がなぜこんなにも多くの人に愛されるのかわかりました。

リンとなでしこが互いのキャンプ地で夜景写真を送り合うシーン(2巻第8話より)

ソロキャンプをするリンと、野クルでキャンプをするなでしこ。それぞれの場所でキャンプを楽しみながら、2人は連絡を取り合っていました。

深夜になり皆が眠る中、なでしこはリンに夜景の写真を送ることを思いつきます。そして、リンもお返しにと、わざわざスクーターに乗って写真を撮って送ります。

山の上から見える、宝石のようにキラキラと明かりを灯している美しい夜景。2人は別の場所にいながら、夜景を通じて繋がります。2人のやりとりのみが描かれたこのシーン。セリフがなくても、2人が心からキャンプを楽しんでいることが伝わってきます。

リンとなでしこで焼き肉キャンプ!リンの成長を感じるシーン(2巻第12話より)

コンパクト焚き火グリルを購入したことがきっかけで、なでしこと2人で焼き肉キャンプに行くことになったリン。グリルにうまく火が付かず、同じキャンプ場に来ていたベテランキャンパーに助けてもらいながら、無事美味しいお肉を食べることができました。

夜も更けてきた頃。眠くなってきた2人は、寝る準備を始めます。そこでリンが今回キャンプに誘ってくれたことに感謝を述べ、今度は私から誘うよと少し照れくさそうにテント越しに語りかけました

普段はクールで少しぶっきらぼうなリンですが、心の中ではいつも明るく優しく接してくれるなでしこに感謝していました。だからこそ感謝の想いや、これからも一緒にキャンプをしたいということを伝えようと言葉にしたのでしょう。なでしこの出会いによって、リンが少しずつ成長していく姿が見えたシーンでした。

みんなでクリスマスキャンプ!朝日を眺めるシーン(4巻第23話より)

クリスマスキャンプをした翌日に、朝食を食べながら朝日が昇ってくるのを眺めるリンたち。

少しずつ顔を出してきた朝日が薄暗かった世界を照らしていき、冷えたリンたちの身体をじんわりと温めてくれます。朝日の眩しさと温度、それが身体に染みわたっていく様子が、リンたちの表情から伝わってくるシーン。

身体のすべての感覚で、朝日を浴びる。交わす言葉は少なくても、誰もがこの瞬間を一番の贅沢だと感じているはずです。

ドラマ『ゆるキャン△』もおすすめ!

最後に紹介するのはドラマ『ゆるキャン△』。2020年1月に第1期、2021年4月に第2期がテレビ東京系にて放送されています。

キャストはこちら。


志摩リン:福原遥
各務原なでしこ:大原優乃
大垣千明:田辺桃子
犬山あおい:箭内夢菜
斉藤恵那:志田彩良
各務原桜:柳ゆり菜
鳥羽美波:土村芳

原作ファンが多いため、実写化が発表された際には大きく話題になりました。それと同時に「原作の世界観を実写で表現できるのか?」と厳しい声も多数。それでも原作を忠実にすることを意識し、実際に描かれたキャンプ場で演技をしたことでリアルさが出てきて、原作にグッと近づき高評価を得ます。

そして何より、キャスト陣が原作キャラクターを見事に再現。見た目だけでなく、それぞれの性格や個性、しぐやなどをそっくりそのまま演じており「原作愛を強く感じる!」といった声がネット上で挙げられました。

まとめ

1人の時間をゆったり過ごせるソロキャンを好むリンと、皆でワイワイと盛り上がるグルキャンを楽しむ、なでしこたち。それぞれが一番いいと思える過ごし方でキャンプを楽しむ様子が、キャンプ好きだけでなくキャンプ初心者からも人気を集めています。

いきなりキャンプを始めるのはハードルが高い…という人は、まず『ゆるキャン△』を読んでキャンプがどんなものなのか感じてみてはいかがでしょうか。

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