魔法科高校の劣等生 – あらすじ・名言・名シーン紹介!

魔法科高校の劣等生 – あらすじ・名言・名シーン紹介!

「魔法」を使ったバトルが見ごたえ抜群の学園もの『魔法科高校の劣等生』

緻密な魔法の設定に、魅力的なキャラクターたちが描かれる学園ドラマは多くのファンを魅了してきました。

2014年4月からはアニメ化もされています。

『魔法科高校の劣等生』追憶編のアニメ制作が決定しています。これは注目ですね!

この記事では『魔法科高校の劣等生』の魅力を伝えるため、コミック版のおすすめ名言と名シーンを紹介します。

ぜひ最後までお楽しみください。ネタバレ有なのでご注意下さい。

『魔法科高校の劣等生』とは?

『魔法科高校の劣等生』とは佐島勤によるライトノベル。魔法を使う魔法師を育てる「魔法科高校」を舞台とした学園もので、バトルが見どころです。

公式の略称は「魔法科」。

原作小説の出版は電撃文庫(KADOKAWA アスキー・メディアワークス)からで、担当編集は三木一馬。
イラストはキャラクター担当の石田可奈の他、メカニックデザインをジミー・ストーン、カラーコーディネートを末永康子が担当しています。

今回ご紹介するコミック版入学編の作画はきたうみつなで、構成は林ふみのです。

作品の続編として「続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー」があります。
主人公の異なるシリーズ作品としては「魔法科高校の優等生」、「魔法科高校の劣等生 司波達也暗殺計画」、「新・魔法科高校の劣等生 キグナスの乙女たち」などがあります。

2020年12月時点で原作小説の累計発行部数は1200万部突破。
シリーズ累計発行部数は2000万部を突破しています。

『魔法科高校の劣等生』のあらすじ

国立魔法大学付属第一高校に主人公の司波達也(しば たつや)と妹の司波 深雪(しば みゆき)が入学してくるところから物語は始まります。
兄の達也は一科生の補欠である二科生として入学します。

一方で妹の深雪は優秀な成績で入学した一科生で所謂「優等生」です。

兄の「劣等生」である達也と妹の「優等生」である深雪はその存在を比較されながらも、自分たちの自由をつかみ取るために戦う学園バトルアクションです。

『魔法科高校の劣等生』魅力①:兄妹愛、差別などの深い名言【名言8選で解説】

『魔法科高校の劣等生』では個性的なキャラクターたちが、日々互いの主張をぶつけ合いながら、物語が盛り上がっていきます。

達也と深雪の兄妹愛や学校内での差別などがあります。

ここでは彼らの名言を8つ紹介します。

「お前が俺のことを考えてくれるように俺もお前を思っているんだよ」

1巻第一話賢妹愚兄より。

魔法科高校の新入生総代は自分ではなく、達也の方がふさわしいと抗議する深雪に対する達也のセリフ。

達也は入試のペーパーテストでは優秀な成績を収めていますが、実技ではそうはいきませんでした。

しかし、本来の達也の実力を持ってすれば、勉学も体術も敵う者はいないと言い張る深雪に達也は諭します。自分の代わりに怒ってくれるその気持ちが嬉しいと。自分はいつもそれに救われていると。

達也には魔法に関する秘密が隠されているような演出もあり、兄妹の絆今後の謎を表した名言の1つです。

「最も差別意識があるのは 差別を受けている者である…か」

1巻第二話兄妹の家より。

魔法科高校の入学式で会場の前の方に一科生、後ろの方に二科生が座っているのを見て、達也がつぶやいたセリフです。

魔法科高校では一科生はブルームと呼ばれ優遇されていますが、二科生はウィードと呼ばれ差別されています。
二科生は一科生にもしものことがあったときのスペア要員です。魔法実技の個別指導を受けられるのは一科生のみです。

この作品のタイトルにもあるように、この魔法科高校では達也は劣等生という扱いになります。反対に妹の深雪は優等生となります。この二人の差が今後の物語を語る上では大事になってきます。

今後もこの物語では差別がテーマになる回が多く登場します。

「血の繋がりがなければ恋人にしたい と考えたことはありますが」

1巻第五話指名と任命より。

達也が深雪と生徒会のメンバーに言ったセリフです。

生徒会室に呼ばれ、そこで恋人同士のような会話を繰り広げる二人。兄妹というよりはまるで恋人同士のようだと周りから言われると、その言葉に達也が反応し、このセリフを言います。

その後、「もちろん冗談ですよ」という達也によるオチがつきます。

しかし冗談には聞こえないその口ぶりに、読者はドキドキさせられることでしょう。

顔を真っ赤にさせてあわてふためく深雪がかわいいので必見です。

「あれが本当の戦場なら「次」なんてないんだぞ―――」

2巻第九話初仕事より。

一科生と二科生の間でいざこざになった時に、生徒会が現れますが、達也が森崎をかばいます。そのことを逆恨みし、再び風紀委員で会ったときに、次は油断しないと森崎が言うのですが、達也は心のなかでつぶやきます。

「あれが本当の戦場なら「次」なんてないんだぞ―――」

達也らしいシビアなセリフです。今は魔法高校という保護された世界で生きているため、危険な目にあうことはないでしょうが、いざ実戦になればそうはいきません。

常に本番を想定している達也の真剣さがうかがえるセリフです。

「いえ、自分の思い違いが可笑しかったんです。先輩のことを、ただの剣道美少女だと思っていたんですから」

3巻第十三話背後組織より。

壬生に対して達也が言ったセリフです。
さらっと美少女というあたり、達也らしい性格がでていますね。

この言葉には、裏表の二つの意味があると思います。

まず表向きは剣道のことばかり考えていたわけではなく、非魔法競技系クラブへの差別をなくしてほしいという活動をしていた彼女への評価。

では「優遇されていないこと」と「冷遇されている」ことの区別がついていない彼女への哀れみです。

達也は本音と建て前を使い分けるのが上手いです。彼のスマートさがよくわかりますね。

「教えてくれるのを待っているようじゃ論外なのよ」

3巻第十五話決裂より。

エリカの所属する剣術道場の話になり、そこでは入門して半年は技を教えません。最初に足運びと素振りを教えるだけです。技のやり方は見て覚えるのが基本です。そこでこのセリフが入ります。

自分で技は盗みに行けということですね。ただぼーっと教えてもらうのを待つのではなく、自分から、学びにいく姿勢が大事だと思います。

しかし、このあと、エリカもレオンハルトも達也に魔法の実習を教えてもらっていたというオチがついてきます。ほっこりする話ですね。

「余計な情けで怪我をするのは 自分だけじゃない」

3巻第十七話鎮圧より。

達也が小野に言ったセリフです。
小野はテロリストの狙いが図書室であることを告げます。そこには壬生もいるだろうと。

彼女は二科生としての評価と剣道選手としての評価のギャップに悩んでいました。その隙をテロリストに付け込まれたのだと小野は達也に訴えます。彼女に贖罪の機会を与えて欲しいと。

しかし、達也はその言葉に甘いと一言で切り捨てます。そしてこのセリフがきます。

中途半端な同情は、戦いの邪魔になると言ったのです。
今から達也たちはテロリストたちとの戦いへと向かうのです。達也の強い覚悟を感じさせるセリフです。

「わたしはお兄様に変わらない敬愛を捧げます」

4巻第十八話剣と魔法(前編)より。

深雪が達也に言ったセリフです。
壬生は達也に対して、優等生の妹といつも比べられてきたはずだと、差別は確かにあるじゃないかと訴えます。しかし、深雪はきっぱりと言い放ちます。

「わたしは お兄様を 蔑んだりはしません」

そして、先ほどのセリフがきます。
魔法の優劣なんて達也のほんの一部にしか過ぎないと。

深雪は壬生に語りかけます。達也はあなたのことを認めていたと。誰よりも劣等生と蔑んでいたのは自分自身だと。

このシーンが心にくるものがありますね。誰よりも蔑んでいたのは自分自身というのは誰しも身に覚えがあるのではないでしょうか。

『魔法科高校の劣等生』魅力②:感情移入できるキャラの生き様【名シーン6選で解説】

次にご紹介するのは、物語を彩る魅力的なキャラクターたちの名シーンです。学校内にはびこる差別や陰謀と戦う彼らは日々、悩みながら成長していきます。その過程が丁寧に描かれた今作。学園ものならでは見どころも多いですよ!
ここではおすすめの名シーンを6つ紹介しましょう!

下着姿がキュート!深雪の測定シーン

深雪がCAD(魔法発動を簡略化させるデバイス)の調整をして欲しいとガウン姿で達也の元を訪れます。
それだけでもう何事!とこちらはドキドキの展開なのですが、測定をするために、ガウンを脱ぎ下着姿を露わにします。

なんてサービスシーンなのでしょう!しかし、達也は特に気にせずに測定作業を進めます。

その態度にしびれを切らした深雪が達也に迫ります。自分は異性として認識されていないのか?他の生徒会の女性陣に焼きもちを焼き、達也を魔法で気絶させてしまいます。

深雪のキュートな下着姿に、やきもちを焼いてしまうかわいさ。深雪の魅力を再認識するシーンの1つです。

風紀委員の初仕事

2巻第十一話事件=発端②より。

剣道部で桐原が起こした騒動に対して風紀委員として冷静に対処する達也。

桐原は壬生との試合中、近接用戦闘魔法「高周波ブレード」を使ってきます。

しかし、達也は魔法自体をキャンセルさせ、桐原を拘束します。

事態は収まったように思えましたが、達也が二科生なのに風紀委員をやっていることに反感を持った生徒たちに囲まれ、攻撃されます。しかし、すべての攻撃を見切り、あしらう達也。

彼のスペックの高さがうかがえるカッコ良いシーンです。

自分の弱さを認める達也

3巻第十四話テロリストの大義より。

達也の自宅で深雪と話していると、魔法の才能の有無で生まれる「差別」の話題になります。差別を否定するのはその人が魔法から離れられないことにあり、一人前に見られないことには耐えられないという気持ちがあると。

そういった弱さが自分の中にもあることを認める達也。優秀な妹とずっと比べられてきた達也は魔法科高校の中では劣等生ですが、それは学校の判断基準が彼と合っていないだけだと私は思っていたので、達也の心情吐露は意外なものでした。とっくに割り切っていたものかと思っていたからです。

いつも冷静沈着でスマートな達也ですが、そういった脆い一面もあることがわかるエピソードです。

白熱の生徒会公開討論会

3巻第十六話決起より。

学内の差別撤廃を目指す有志同盟と生徒会の公開討論会のシーンです。

有志同盟は二科生が一科生に比べて差別を受けていると主張します。しかし、生徒会長の七草はその意識の壁こそが問題だと反論します。

一科生も二科生も変わらない、唯一無二の三年間だと。そして、生徒会役員の指名を二科生からも可能にすると約束します。

緊張感あふれる討論会は、こちらまでドキドキしてしまいました。七草の意思の強さ、そしてカリスマ性が存分に発揮されたシーンだったと思います。

こんなにカッコ良くてかわいい生徒会長がいる学校は羨ましいですね。

壬生の達也への恋心

4巻最終話エピローグより。

壬生は達也に恋をしていました。彼女が憧れた揺らぐことのない強さを持った彼に。
しかし、どんなに一生懸命走っても達也にはきっと追い付けないと悟ってしまったのです。

そこで毎日お見舞いに来てくれた桐原に心惹かれていきます。
彼となら、喧嘩をしながらでも同じ速さで歩いて行けると。

キュンとくる恋のエピソードでした。

兄妹の絆の深さ

4巻最終話エピローグより。

壬生と桐原の話を聞いていた深雪は達也に語りかけます。

「深雪はいつまでもお兄様についていきますから」

例え、どんなに達也が速く走って行ってしまっても、必ずついていくことを決意します。
そして、学校の話にうつります。達也の実力ならば、学校へ行く必要などないのでは?自分の為に無理をさせているのでは?と深雪は不安な気持ちをぶつけます。しかし、達也はこう語ります。

「この日常は今しか経験できないものだとわかっているからね」

そして、二人は日常に戻るべく、歩き始めます。仲良く手を繋ぎながら。

まとめ

学園バトルアクションということで学校が舞台なので非常に感情移入しやすい作品でした。魔法もどれもカッコ良く、冒頭で深雪が使った「氷炎地獄」(インフェルノ)などワクワクさせてくれるようなものばかりでした。

それに加えて、どのキャラクターも生き生きしていましたが、深雪が特にかわいらしく感情が丁寧に描かれていました。深雪の下着姿や水着姿など、ドキドキしてしまうシーンも多く登場し、至福の時でした。

ぜひ、達也のクールなカッコ良さや深雪のかわいさを見て欲しいです。幅広い年齢層にオススメの作品です!

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