映画『夜明けのすべて』あらすじ、キャストを徹底解説!

映画『夜明けのすべて』あらすじ、キャストを徹底解説!

瀬尾まいこの小説が原作の映画『夜明けのすべて』

パニック障害を患い生きがいを失った男性と、中学時代からPMS(月経前症候群)に悩まされている女性が、友だちでも恋人でもない同志のような関係性を築いていくストーリーです。

ありふれた日常のなかで描かれる、温かくてかけがえのない世界観に心が救われます。

本記事では、映画『夜明けのすべて』のあらすじや主要キャストを紹介します。

映画『夜明けのすべて』とは?

2024年2月9日に公開された映画『夜明けのすべて』は、瀬尾まいこの同名小説が原作です。原作は2020年10月22日に水鈴社より刊行されています。

『夜明けのすべて』は、瀬尾自身が数年前に突然パニック障害になり、日常が大きく変わった時期にできあがった作品です。

作者の瀬尾は、1974年生まれの大阪府出身。2001年、『卵の緒』が「第7回 坊ちゃん文学賞」で大賞を受賞、翌年に単行本が刊行され作家デビューしました。

過去には『幸福な食卓』で「第26回 吉川英治文学新人賞」、『戸村飯店 青春100連発』で「第24回 坪田譲治文学賞」、『そして、バトンは渡された』で「第16回 本屋大賞」を受賞しています。

その他の作品は『図書館の神様』、『強運の持ち主』、『優しい音楽』、『僕らのごはんは明日で待ってる』、『傑作はまだ』、『その扉をたたく音』、『私たちの世代は』など。

監督を務めたのは、「第72回 ベルリン国際映画祭 エンカウンターズ部門」に正式出品された映画『ケイコ 目を澄ませて』を手がけた三宅唱

その他スタッフ陣はこちらです。

監督:三宅唱
脚本:和田清人
音楽:Hi’Spec
撮影:月永雄太
照明:秋山恵二郎
録音:川井崇満
企画・プロデュース:井上竜太
チーフプロデューサー:西川朝子
プロデューサー:城内政芳

映画化の企画が始まったのは、2021年春。当時、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で共演していたSixTONES・松村北斗と上白石萌音の出演が決定しました。

三宅は主演2人と直接会って意見を取り入れ、脚本を制作。“働くこと”“現実での生きづらさを抱える人たちがユーモアや人とのつながりで乗り越えていく物語”を軸に、いくつか原作との変更点を加えていきました。

原作と映画での大きな違いは2つ。

まず1つ目は、主人公の2人が勤める会社を建築資材や金物を扱う栗田金属から、科学工作玩具や理科実験機材の製作・販売・修理、そして移動式プラネタリウムを実施する栗田科学に変更しました。

2つ目は、“宇宙”というテーマをストーリーに織り込み、映画の後半は原作とは異なるオリジナルのエピソードを描いています。

すべてが大きく変化するというよりも、ほんの少しだけ明るいほうへと向かい始める主人公たちに注目です。

あらすじ

月に一度、PMSで感情が抑えられなくなってしまう藤沢美紗(上白石萌音)。ある日、彼女は同僚の山添孝俊(松村北斗)のある行動がきっかけで、怒りを爆発させてしまいます。

転職してきたばかりの山添は人との交流が最低限で、何よりやる気がなさそう……。しかし、彼自身もパニック障害を抱え、すべてを諦めて生きがいも気力も失っていました。

互いに生きづらさを感じている藤沢と山添は、職場の人たちに支えられ、友だちでも恋人でもない、“同志”のような特別な関係を築いていきます。

「自分の感情はコントロールできないけれど、相手のことは助けられるのかもしれない……」

ありふれた日常のなかで描かれる、温かくてかけがえのないストーリーに心が救われます。

この記事をシェアをしよう!

この記事を書いた人

この記事に関連するタグ

関連記事

新着記事