TVアニメ『天穂のサクナヒメ』OP・ED・主題歌一覧

「米は力だ！」をキャッチコピーに、孤島で稲作をしながら鬼と戦う和風アクションゲームを原作としたTVアニメ『天穂のサクナヒメ』。

2020年に発売されたゲームは“令和の米騒動”と表現されるほど話題となり、農林水産省ともコラボし、2024年7月にTVアニメの放送を開始しました。本記事では、日本人の原点であるお米の魅力を伝えるOP・EDテーマ曲を紹介します。

TVアニメ『天穂のサクナヒメ』

概要

孤島のヒノエ島を舞台に島を支配する鬼と戦うアクションPPG『天穂のサクナヒメ』。ぐうたらな神・サクナヒメが追放された孤島で、稲作や人間たちとの交流を通じて一人前の豊穣神になるまでの姿を描いた物語です。

2020年に発売されたゲームは全世界累計出荷本数は150万本を突破し、「令和の米騒動」と表現されるほど品薄状態となり話題になりました。米作りの工程が本格的で、農林水産省の公式サイトがゲーム攻略に使えると、ゲーマーだけでなく、米農家の人たちも夢中にさせました。

日本の食卓を支えるお米の大切さが見直されている中、2024年7月からTVアニメが放送を開始しました。『駒田蒸留所へようこそ』『有頂天家族』などの吉原正行が監督を務め、「SHIROBAKO」「花咲くいろは」など解像度の高い映像で知られるP.A.WORKSが制作しています。原作ゲームにないシーンや、田んぼや稲作のキラキラとした描写もアニメならではの見どころ。制作陣の中には兼業農家を営むスタッフもいて、声優陣も稲作に挑戦し、米作りの難しさを実感したと語っています。

あらすじ

物語の舞台は、神々が住む「頂の世」、人間が住む「麓の世」という2つの世が存在する東方の国・ヤナト。ぐうたらな暮らしをする豊穣神サクナヒメが主人公。とある失態のため、サクナヒメは神の世に迷い込んだ人間たちと一緒に鬼たちが支配するヒノエ島に追放されてしまいます。島は、サクナヒメの父（武神「タケリビ」）と母（豊穣神「トヨハナ」）が出会った島であり、サクナヒメは両親のかつての家を住処に、米作りしながら人間たちとも交流を重ね、鬼に立ち向かい、立派な豊穣神になれるように奮闘していきます。

TVアニメ『天穂のサクナヒメ』OP・ED

OP：「晴々！」いきものがかり

OPテーマは、2024年で結成25周年を迎える男女ユニットいきものがかりが担当しました。冒頭から〈晴々！〉と伸びやかな歌い出しで、いきものがかりらしい爽やかでキャッチーな楽曲です。爽快な空、眩しい太陽、垂れる稲穂と、米作りの過程をイメージさせ、〈もっと強く もっと弱く 生き抜け〉というしなやかな力強さが印象的な歌詞です。

〈雲がどこへ 行くかなんて／誰にだって わからない〉と、日々変化する自然と向き合いながら汗水たらして作物を育てる農家に対する尊敬の念も感じます。ポップな曲調にのせて、〈雨上がりの空〉〈朝日にかかげてみて〉など人間は自然とともに生き、生かされていることを、力強く優しく歌っています。

ED：「ORIGAMI」Little Glee Monster

EDテーマは、2024年にデビュー10周年を迎える6人組の女性ボーカルグループLittle Glee Monsterが歌っています。和楽器も奏でていますが、6人の美しいハーモニーが強調されて胸に染み入る和情緒あるバラード曲です。夜明け前から太陽が昇っていく静かな時間に大切な人を深く想っている愛情を表現し、〈愛されていいんだ〉〈泣かないでいいんだ〉のフレーズには聴き手も自分自身を重ねて、多くのファンの涙を誘っています。

MV映像は、雨が降る森林と草花、日本家屋の陰影が美しく、その凛とした空気感で観る者の心を浄化してくれているようです。折り鶴を羽ばたかせているシーンには、鶴に自分の心をのせて空へ飛ばすことで、大切な人といつまでも一緒にいたいという願いも感じて切なくなります。

TVアニメ『天穂のサクナヒメ』まとめ

2024年夏には農林水産省とコラボしたり、鳥取県の老舗酒造「中川酒造」とコラボした日本酒を販売したりと、糖質制限が流行る令和に原点回帰し、米作りをテーマにしたTVアニメ『天穂のサクナヒメ』。自然の恩恵を受けて、お米1粒にどれほどの労力がかけられて、大切に育てられているのかを改めて実感します。

TVアニメは深夜に放送されていますが、是非とも子どもたちも観れるように夕方に放送してほしいものです。白米、雑穀米、玄米、いろんな種類の米がありますが、「米は力だ！」を合言葉に、お気に入りのお米を1日1食でも食べて、日本全体が元気になることを願います。