今回の記事では2000年代を代表するオリジナルロボットアニメシリーズ『コードギアス』の歴代主題歌をまとめて紹介します。
アニメ制作会社サンライズによって2006年に放送が始まり、これまで多くのシリーズ作品や、それを元にしたメディア作品が生み出されてきました。
キャラクターやストーリーはもちろんですが、それらを彩ってきた主題歌の存在も忘れてはいけません。世代によっては懐かしいアーティストも登場するので、ぜひ最後までご覧ください。
一部ネタバレとなる要素も含まれているので、ご注意ください。
目次
「コードギアス」とは
『コードギアス』とは、2006年にサンライズより制作されたオリジナルロボットアニメです。
登場人物がロボットを駆使して戦うというのはもちろんなのですが、コードギアスでは“ギアス”と呼ばれる特殊能力が物語の鍵として描かれています。ギアスには様々な力があり、人を意のままに操ることも、人の記憶を操作することも可能です。
そのギアスの力は、時に人の助けになることもあれば、自身を蝕んでしまうことすらあります。ロボットのカッコよさだけでなく、能力やそれによる心理戦などが作品に盛り込まれている点が、数あるロボットアニメとは異なるでしょう。
また、コードギアスには、『コードギアス 反逆のルルーシュ』を原典としたスピンオフ作品も制作されています。続編作品も含め、ギアスが物語に大きく関連しており、作品ごとに違った楽しみを味わうことができます。下記ではアニメ版コードギアスに的を絞り、楽曲と共に作品の世界観に触れているので、参考までにご覧ください。
コードギアス 反逆のルルーシュ
コードギアスシリーズの原典であるのが、この『コードギアス 反逆のルルーシュ』です。主人公のルルーシュを軸に物語は進められ、それに関連する人物や組織が大きく動き出します。アニメは全25話によって構成され、2006年より放送されました。
舞台は現実世界とは異なる未来を歩んだ近未来の世界。世界の3分の1を支配する大国『神聖ブリタニア帝国』の植民地とされた旧日本。国の名を奪われ、日本は『エリア11』と呼称されていた。物語の主人公、ルルーシュ・ランペルージ(ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア)は、神聖ブリタニア帝国の第11皇子にして、皇位継承権を持つ人物だったが、父親であるシャルル皇帝の命により、日本との不戦条約の人質として妹のナナリーと共に日本に送られてしまう。その後、ナナリーと素性を隠して過ごしていたルルーシュは、自分達を政治の道具として扱った父親と、日本を植民地とする神聖ブリタニア帝国そのものに増悪と復讐心を抱くようになる。そんなある日、謎の美少女C.C.(シーツ―)によってギアスの力を与えられ、ルルーシュは自らをゼロと名乗り、日本解放と自身の復習のために『黒の騎士団』を組織する。
OP1「COLORS」FLOW
テレビアニメ『NARUTO ―ナルト―』のOPテーマ曲を手掛けたことで、アニメソングに大きく関わるようになった5人組ロックバンド・FLOW。そんな彼らが『コードギアス 反逆のルルーシュ』では、シリーズ作品の始まるを彩るOPテーマ曲として「COLORS」を歌いました。全体的に爽やかな曲調に仕上がっており、サビでのヴォーカルのハモリ具合が気分を高揚させてくれます。しかし、歌詞に注目してみると主人公ルルーシュの葛藤を描いているような描写も多々あり、作品にも非常にマッチしている曲です。
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OP2「解読不能」ジン
現在はインディーズレーベルで活躍するロックバンド・ジン。『コードギアス 反逆のルルーシュ』の2代目OPテーマ曲として使用された「解読不能」ですが、当時はそれほど評価されていない曲でもありました。理由としては、コードギアスの世界観との違いが挙げられます。ただ、意図的にそのような曲にしたいという理由もあったそうで、10代の少年少女達が抱える悩みや不条理感が表現されていると、リリース当時に語られています。また、一定数の支持を集めており、初代コードギアスを語るなら外せない楽曲でもあります。
OP3「瞳ノ翼」access
3代目OPテーマ曲に起用されたのは、音楽ユニット・accessによる「瞳ノ翼」です。3代目とはありますが、実際に起用されたのは24話、25話の終盤のみでした。使用された話数は少ないものの、ファンの間では印象深い楽曲として語られています。疾走感のあるサウンドとクセのあるヴォーカルがたまらない1曲です。
ED1「勇侠青春謳」ALI PROJECT
アニソンで広く知られている音楽ユニット・ALI PROJECT。通称『アリプロ』とも呼ばれ、ダークな雰囲気を連想させる音楽性に惹かれるファンも少なくありません。『コードギアス 反逆のルルーシュ』ではEDテーマ曲「勇侠青春謳(ユウキョウセイシュンカ)」を歌いました。難解な曲ではあるものの、その内容は黒の騎士団を結成する前のルルーシュの心情に近いものがあります。ちなみにタイトルの中の“勇侠”から、実は極道をモチーフにしたものであることが後に語られています。長い歴史を誇るアリプロですが、いまだ人気の衰えない曲の1つでもあります。
ED2「モザイクカケラ」SunSet Swish
当時はSunSet Swishというバンド名で活動し、現在はSwish!として活動する3人組のロックバンド。『コードギアス 反逆のルルーシュ』の2代目EDテーマ曲「モザイクカケラ」を歌いました。数あるアニソンの中でも人気の高い楽曲の1つでもあり、導入部分からのリズミカルなサウンドがクセになる1曲です。また、ヴォーカルの音域の広さに驚く曲でもあり、初見では男性であると区別がつかないかもしれません。しかし、その歌声は聞いていて苦になるどころか、むしろ心地良さすら感じてしまいます。