天使の歌声の持ち主「手嶌葵」のプロフィール、経歴、おすすめ曲とは…?

天使の歌声の持ち主「手嶌葵」のプロフィール、経歴、おすすめ曲とは…?

手嶌葵(てしま あおい)さんは2006年にメジャーデビューし、まさかのメジャーデビュー曲が映画の主題歌に!

映画『ゲド戦記』を観て手嶌葵さんを知った方も多いのではないでしょうか。

そんな手嶌葵さんですが、メジャーデビュー後も数々のアルバムをリリースし、映画やドラマの主題歌も担当しています。

彼女のデビューのきっかけも、誰もが想像できないあるものだとか・・・。

今回は、手嶌葵さんの魅力やおすすめ曲について紹介していきます。

手嶌葵さんのプロフィール


・本名:手嶌 葵(てしま あおい)
・生年月日:1987年6月21日
・出身地:福岡県
・身長:174㎝
・所属:ランデブー

手嶌葵さんは、小さい頃から親の影響でミュージカルをよく観に行っており、現在でも映画鑑賞を趣味としています。

両親が洋楽好きだったことから手嶌葵さんもジャズシンガーが好きになり、小さい頃から慣れ親しんでいた映画音楽ジャズが彼女を音楽の世界へと導きました。

中学生の頃不登校になってしまった彼女は、ベット・ミドラーの「The Rose」が心の支えだったと語っています。

デビューする前からこの曲が大好きで、自身でカバーもしています。

デビューのきっかけともなった、手嶌葵さんにとって大切な曲です。

中学卒業後は、福岡県の「C&S音楽学院」に進学し、本格的に音楽を学び始めます。

デビュー曲が有名映画の主題歌に!?

手嶌葵さんは中学卒業後音楽の専門学校に進学し、その頃からアマチュアシンガーとして活動を始めています。

そして、ヤマハ音楽振興会主催のイベント「DIVA」に2年連続で出演しました。

そんな時、たまたまヤマハの担当者が持っていた手嶌葵さんのデモテープが、スタジオジブリのプロデューサーである鈴木敏夫さんの手に渡ります。

そのデモテープに入っていたのが、手嶌葵さんが救われた曲である「The Rose」のカバーです。

このカバーを聴いて惚れ込んだ鈴木プロデューサーは、宮崎駿さんの息子の宮崎吾朗さんにもデモテープを聴かせました。

こうして決まったのが、宮崎吾朗さんの処女作でもある「ゲド戦記」のヒロイン・テルーの声優です。

同時に手嶌葵さんはこの映画の主題歌も担当し、デビューを果たしています。

映画の主題歌「テルーの唄」の魅力は何といっても、手嶌葵さんの透き通るような声ですね。

歌いだしは演奏無しのアカペラから始まり、途中から伴奏が加わりますがピアノ以外の楽器を使っていないため、手嶌葵さんの声がまっすぐ自分の中に入ってくるような気がします。

また、歌詞の中で繰り返される「心を何に例えよう」という一文ですが、そのあとには悲しさや切なさ、寂しさなどを様々な言い方で表現しています。

人間の心というのは、1つの単語では言い表せないくらいたくさんの種類があり複雑なものであるということが、この曲のサビから伝わってきます。

カバーアルバムを大量にリリース

手嶌葵さんは子供のころから映画音楽が大好きで、学校から帰ると毎日のように映画を観ていました。

手嶌葵さんだけでなく家族も映画音楽が好きだったようで、家で映画を観ながら気づいたら歌を歌っていたと言います。

普通の家庭ではなかなか考えられない光景ですが、手嶌家ではそれが日常茶飯事だったようです。

そんな手嶌葵さんですが、海外映画で使われている曲をカバーしたカバーアルバムを4枚もリリースしています。

このカバーアルバムに収録されている曲も、手嶌葵さんが小さい頃から歌っているお気に入りの曲の中から選ばれています。

特に映画音楽という縛りはなかったのですが、「お気に入りの曲を選んでいたら映画音楽ばかりになってしまった」と以前インタビューで語っています。

しかし、カバーアルバム「Cheek to Cheek」に収録されている「Young and Beautiful(「華麗なるギャツビー」より)」という曲は、アルバムをリリースするにあたっての挑戦だったそうです。

音楽のジャンルの幅を広げるために、またこんな曲も歌えるんだとアピールをするために選んだ曲で、難しかったけど楽しかったと述べています。

手嶌葵さんのカバーアルバムの中でもみなさんにぜひ聴いてほしい曲は、2008年にリリースされた「The Rose ~I love cinemas~」に収録されている「Moon River(「ティファニーで朝食を」より)」という曲です。

この曲は大切な人を思う曲で、大切な人のためにどんなに広い川でもかっこよく渡ってみせる、という主人公の強い思いを感じることができます。

この曲は「ティファニーで朝食を」というアメリカの有名な映画で使われている曲であるため、世界中で多くの人にカバーされています。

手嶌葵さんもそのうちの1人なわけですが、彼女の広がっていくような歌声は歌詞の中でも出てくる広い川を想像させてくれますね。

紹介した曲のみならず、手嶌葵さんの洋楽のカバーは多くの方に絶賛されているので、みなさんもぜひ聴いてみてください。

東京ドラマアウォード2016で主題歌賞を受賞!

デビューから10年経った2016年に既に発表されていた曲「明日への手紙」が、テレビドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の主題歌に抜擢され、東京ドラマアウォード2016で主題歌賞を受賞しています。

「明日への手紙」はもともとドラマのために書き下ろされたものではなく、主題歌に抜擢される2年前の自身のアルバムに収録されていた曲でした。

この曲はシンガーソングライターの池田綾子さんが作詞・作曲をしたもので、手嶌葵さんに対する応援の曲でもあったと、手嶌葵さん本人が語っています。

MEMO

歌詞を見てみると、夢という形のないものを追い続ける人に対するメッセージが込められていて、ふるさとで自分のことを待ってくれている人の大切さが綴られています。

応援歌というと、アップテンポでリスナーに思いを伝えるために情熱的な歌い方の曲が多いイメージですよね。

しかし、この「明日への手紙」という曲はリスナーに問いかけるような表現が多用されていて、リスナーが抱えている悩みや不安を少しずつ解消してくれている気がします。

また、手嶌葵さんの温もりのある声でリスナーの心を包み込んでくれているようにも感じますね。

前述したとおり、手嶌葵さんは2016年でデビュー10周年を迎えています。

やはり10年の間に様々なことがあり、自分の音楽に満足できない悔しさを感じた場面も多々あったと語っています。

しかし、経験を積むにつれて自分の歌声も変わってきて、余裕が生まれ、歌うことに対する楽しさを素直に感じられるようになったそうです。

2016年9月に、オリジナルアルバム「青い図書館」をリリースしていますが、このアルバムには尊敬してやまないシンガーソングライターで女優でもある加藤登紀子さんが書き下ろした曲が2曲収録されています。

加藤さんが書いた曲を歌うことによって、自分の声や歌い方に対する物足りなさを感じ、自分自身と真剣に向き合いながら歌い方を追求したそうです。

手嶌葵さんは、この2曲が自分が女性として成長するきっかけとなったと話しています。

女性として、そして歌手として成長した手嶌葵さんをみなさんも聴いてみてはいかがでしょうか。

おすすめの楽曲

ここからはぜひみなさんに聴いてほしい手嶌葵さんのおすすめの曲を紹介していきます。

The Rose

まずは、手嶌葵さんのデビューのきっかけともなったこの曲です。

この曲は、1979年にアメリカの女優であり歌手でもあるベット・ミドラーさんによって歌われた曲で、現在でも様々な人にカバーされています。

曲の中で、The Rose(バラ)は「愛」を比喩したものですが、他に歌詞の中で愛を「」や「飢え」に例えて、とても恐ろしいものだという風にも表現しています。

しかし最終的には愛は花で、あなたはその花の種子であると、愛のすばらしさを歌っています。

手嶌葵さんのカバーは、原曲よりも少し遅いテンポで歌われており、愛の持つ広く深い意味をより感じることができます。

さよならの夏~コクリコ坂から~

この曲は、森山良子さんが歌っていた楽曲を、映画「コクリコ坂から」の主題歌に起用された際に手嶌葵さんがカバーしたものです。

もともと森山良子さんの透き通るような声で歌われている曲ですが、手嶌葵さんが歌うことによって海が見える長い坂道からの景色が想像できますね。

原曲よりも使われている楽器が少なく、よりシンプルで手嶌葵さんのまっすぐかつノスタルジックな声が引き立つようにアレンジされています。

この曲は「光る海」「ゆるい坂」「夕陽」「ゆれる木々」「夏色の街」のように、景色を描写するフレーズがたくさん使われており、曲を聴くだけで映画「コクリコ坂から」に出てくる海が見える街を思い浮かべることができます。

朝ごはんの歌

この曲は、映画「コクリコ坂から」の挿入歌として作られた曲です。

手嶌葵さんの曲の中では珍しく明るい雰囲気で、聴くと思わず体を揺らしてしまうような曲です。

手嶌葵さんの声は、優しく聴く人を包み込むような力も持っているようですね。

この曲はタイトルの通り朝ごはんについて書かれた曲で、おそらく映画の主人公・松崎海の目線で書かれた曲なのではないかと思います。

朝ごはんを作っている場面から歌われているのですが「ジュウジュウ」や「トントトン」などの擬音語を多用することによって、キッチンの様子をイメージしやすくなっています。

この曲は簡単な言葉のみで作られていることから映画を観た子供からも人気があり、YouTubeなどでは動画のBGMとしてもよく使われています

Daydream Believer

「Daydream Believer」はもともとThe Monkeesさんが1967年に発表した曲で、最近日本でも和訳バージョンがテレビCMに使われているので聴いたことがある方も多いかと思います。

この曲は彼女を亡くしてしまった主人公Jeanの曲で、彼女と過ごした日々を今も夢のように思い出している自分を「Daydream Believer(夢追い人)」と表現しています。

一見悲しいような曲ですが、彼女のことを思い出している自分はどこか楽しそうで、リズム的にもノリやすい曲になっています。

手嶌葵さんがカバーするとやはり原曲と少し雰囲気が変わりますが、前向きに生きていく主人公の姿が伝わってきます。

原曲と手嶌葵さんのカバーバージョン、みなさんも聴き比べしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回の記事では、手嶌葵さんのメジャーデビューのきっかけやおすすめ曲を紹介してきました。

手嶌葵さんはカバー曲が多いですが、彼女の声で歌われることによって既にある曲も違うように聴こえたりします。

今回紹介できなかった曲も含めて、ぜひみなさんも聴いてみてください。

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