ヒゲドライバーは、昔のゲーム機「ファミコン」を彷彿とさせるチップチューンを持ち味とした音楽家で、オリジナル以外に、アニソンや声優などへの楽曲提供も行っています。
加えて、ボカロPや「ヒゲドライVAN」というバンドとしても活動するなど、多肢に渡って活躍しています。
この記事では、
- 「ヒゲドライバーの経歴について知りたい」
- 「ヒゲドライバーの手掛けた楽曲が知りたい」
- 「ヒゲドライバーのおすすめの楽曲が知りたい」
という方に向けて、「ヒゲドライバーの魅力」について、ご紹介します。
目次
ヒゲドライバー・経歴
ヒゲドライバーは、昔のファミコンゲームで流れるような、「チップチューン」サウンドが得意な音楽家で、作成する楽曲は、8bitサウンドのキャッチーなメロディや、弾幕のように高速で畳みかけるメロディラインが印象的です。
また、ボカロPやDJ活動に加え、「ヒゲドライVAN」という名前で、バンド活動も行い、積極的に自分の音楽ジャンルを広げています。
さらに、自身の活動以外にも、平野綾や鈴木このみなどの人気声優や、アイマスの愛称で親しまれている「アイドルマスターシリーズ」においても、「シャイノグラフィ」や「Dye the sky.」などの楽曲提供を行っています。
加えて、ヒゲドライバーはテレビアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」の後期エンディングテーマ「Stay Alive」や「VALKYRIE DRIVE -MERMAID-」のオープニングテーマである、「Overdrive」などを筆頭に、多くのアニソンも担当しています。
ヒゲドライバーのアニソンは、自身のオリジナルのような「ピコピコサウンド」が全面に出ている訳ではありませんが、付点を多く使ったメロディラインなど、ヒゲドライバーらしさが垣間見えるので、作曲には隠しきれない、独特なセンスが感じられますね。
それでは、ヒゲドライバーの略歴をご紹介します。
- 2005年:muzieにて配信や制作活動をスタート
- 2008年2月14日:Windows XPの効果音だけで構成された「Hello Windows」を作曲し一気に注目度を高める
- 2009年11月20日:フリーRPG「YAS」を制作し発表
- 2015年10月10日:10周年記念ワンマンイベント「HIGE TO LIVE」を開催
- 2020年8月10日:声優の小澤亜李と結婚を発表
また、ヒゲドライバーは、これまで数多くの楽曲をリリースしており、アーティストへの楽曲提供や編曲を合わせると、その数は膨大です。
そのため、ここではヒゲドライバーのオリジナルアルバムにフォーカスして、リリース歴をご紹介します。
- 2008年6月4日:1stアルバム「ヒゲドライバー1UP」
- 2009年1月28日:2ndアルバム「ヒゲドライバー2UP」
- 2010年1月25日:3rdアルバム「妄想ダイアリー」
- 2010年4月3日:4thアルバム「幻想ダイアリー」
- 2010年11月24日:5thアルバム「ヒゲドライバー3UP」
- 2011年3月30日:6thアルバム「オバケものがたり」
- 2011年5月27日:7thアルバム「HIGE缶」
- 2011年12月31日:8thアルバム「HIGEDIUS」
- 2017年6月21日:9thアルバム「ヒゲドライバー4UP」
- 2019年5月18日:10thアルバム「HIGEDIUS 2」
ヒゲドライバーの手掛けた楽曲の中では、「ukigumo」や「マイティボンジャック」をはじめ、ヒゲドライバーがこれまでリリースしてきた楽曲を組み合わせて制作した「REMEMBER THE BEAT」などが、特に人気です。
「REMEMBER THE BEAT」のMVでは、ヒゲドライバーの軌跡をモチーフに、赤ちゃんの頃の写真や、CDのジャケットが登場し、エモーショナルな映像作品となっていますので、ぜひチェックしてみてください。
ヒゲドライバー・プロフィール
こ・・・・これは何だーー!!?詳細は近日公開!!3/23はPico Pico 祭り!! #ピコピコ祭り https://t.co/BWLlJWLUjr pic.twitter.com/mN7AbVqv5t
— ヒゲドライバー (@higedriver) March 12, 2019
- 生年月日:1983年6月11日
- 性別:男性
- 出身:山口県
- 所属グループ:Heart’s Cry、ヒゲドライVAN
ヒゲドライバーは、作編曲家として活動する前は、「Mr.Children」や「スピッツ」に憧れて、バンド中心に活動していたようです。
しかし、当初組んでいたロックバンドは中々芽が出ず、ヒゲドライバーとしても、思うように活動できないことが悩みになっていました。
そして、「自分一人でできる音楽はないのか」という悩みを解決する方法を探っていた時に出会ったのが、チップチューンとの事。
ヒゲドライバーは、チップチューンで作曲をしていく中で、2013年に放送されたテレビアニメ、「機巧少女は傷つかない」のエンディングテーマで、小倉唯が歌う「回レ!雪月花」が、人気の火付け役となります。
それ以降、多くのアニソンに携わるようになります。
ヒゲドライバーが制作したアニソンは非常に人気が高く、ヒゲドライバーが作曲したアニソンを集めた「ひげこれ!」というアルバムまでリリースされている程です。
そんなアニソン業界で働く中で、声優の小澤亜李と出会い、2020年8月10日にTwitterにて、結婚を発表しています。
アニソンの作曲を担当し声優と結婚するという、憧れるシチュエーションを勝ち取り、作曲家デビュー以降、ヒゲドライバーは仕事もプライベートも順調に進んでいるようですね。
ヒゲドライバー・おすすめ楽曲
ヒゲドライバーは、自主制作の楽曲以外にも、アーティストや声優、さらにアニソンやゲームなど、多くの楽曲提供を行っています。
その中から、ヒゲドライバーのおすすめの楽曲を3つご紹介します。
ボカロPになりたい
「ボカロPになりたい」は、ヒゲドライバーがボカロPとして、一番最初に制作した楽曲で、作詞はもちろん、作曲もヒゲドライバーが担当しています。
ボカロらしい音数が多い楽曲で、ヒゲドライバーならではのチップチューンテイストを含んだ、一度聞くと癖になる1曲。
ボーカルエディットは初音ミクですが、やはりメロディの付け方はヒゲドライバーらしい、独特な世界観を作り出しています。
また、タイトルにもなっている「ボカロPになりたい」や、ネットスラングを積極的に歌詞に取り入れている点が印象的で、サビに向けてどんどん早くなる展開に加え、耳に残るサビがとても心地良い楽曲となっています。
オレンジ・ハート
「オレンジ・ハート」は、2020年に放送されたテレビアニメ「A3!」のエンディングテーマに起用された楽曲で、こちらも作詞作曲は、ヒゲドライバーが担当しています。
アニメ「A3!」では、「オレンジ・ハート」を登場キャラクターが歌っていますが、今回ご紹介しているMVは、ヒゲドライバーがインストで作ったバージョンです。
正直、アニメ版「A3!」で歌われた「オレンジ・ハート」を聞くと、あまりヒゲドライバーらしさが感じられませんが、こちらのチップチューンのインストバージョンは、やはりヒゲドライバーらしさが滲み出ているように感じます。
まるで、RPGゲームのエンディングかのような、切なくも達成感を感じる仕上がりで、EDM風な要素も取り入れているので、ノリが良く、楽曲の儚さと相まって、何度も聴きたくなるような楽曲となっています。
マイティボンジャック
「マイティボンジャック」は、ヒゲドライバーの代表曲ともいえる1曲で、これまでに多くのDTMerが、リミックスなどを手掛けている程、人気の楽曲です。
また、「マイティボンジャック」の作詞作曲はもちろんですが、歌もヒゲドライバーが担当しており、今回ご紹介するMVは、「新社会人」という歌い手とコラボして作成されています。
ヒゲドライバーならではのチップチューンで仕上げられており、基本的には、青春ポップな歌詞で展開されていきます。
ボーカルには、エフェクトをかけて、いわゆるラジオボイスに仕上げており、サビで繰り返される「Hey,ジャック」という歌詞は、聴いているだけで自分も口ずさみたくなるような、そんな癖になる吸引力があります。
「マイティボンジャック」は、ヒゲドライバーを語るうえで、絶対に欠かせない楽曲なので、ぜひ視聴してみてください。
まとめ
今回ご紹介したように、ヒゲドライバーは非常に多くの業界で人気を誇る、実力派の音楽家です。
なんといっても、昔の家庭用ゲーム機「ファミコン」を彷彿とさせるようなオリジナル曲が特徴で、一度聞くと、癖になるメロディラインもまた、ヒゲドライバーの大きな魅力です。
そのため、ゲーム音楽が好きな方はもちろん、普段あまりゲームをしない方でも、ヒゲドライバーの音楽はぜひ一度聞いていただきたいです。
ヒゲドライバーにしか表現できない、独特な世界観を持っていますので、新しい音楽に触れたい方は、ぜひチェックしてみてください。