山梨県からは野球選手やサッカー選手といったスポーツ選手が多く輩出されていることでも知られています。
アジア人初のメジャーリーガーとして活躍した村上雅則さん。サッカー日本代表として数多くの名シーンを残してきた中田英寿さん。ここでは紹介しきれませんが、どの人物も非常に豪華な顔ぶれとなっています。
しかし、スポーツ選手の他に、山梨県では多くの歌手やグループが誕生していることを皆さんはご存知でしょうか。
今回の記事では山梨県から誕生した有名な歌手やグループを紹介します。気になる方はぜひご覧ください!
目次
山梨県出身の有名アーティスト
サンプラザ中野くん「Runner」
1982年に結成された爆風スランプのヴォーカル・サンプラザ中野くんは、山梨県甲府市出身のミュージシャンです。「Runner」「大きな玉ねぎの下で」など、今でも語り継がれる名曲を生み出してきました。
1999年にグループが活動を休止してからはソロで活動を続けており、現在はラジオのパーソナリティや各種雑誌の連載・小説の執筆など、多方面で活躍を続けています。
バラエティ番組への出演も多く、若い世代でも知っている人は多いのではないでしょうか。また、お笑い芸人・バイきんぐの小峠英二さんとのユニット『坊坊主(ボーボーズ)』を組んだことでも話題を集めた過去があります。
そんなサンプラザ中野くんですが、サングラスを外した姿をほとんど見せたことがありません。極度の近眼であるだけでなく、どうやら本人が公の場で外したくないようです。
歌番組『史上最強のメガヒットカラオケBEST100 完璧に歌って1000万円!!』では、基準点数を下回った場合に水を被るという罰ゲームがありましたが、「サングラスがずれ落ちたらモザイクをお願いします」と事前に伝えるほどでした。
レミオロメン「粉雪」
2000年初頭より「粉雪」「3月9日」などの季節ソングで話題を呼び、当時学生だった人には非常に思い出深いバンド・レミオロメン。藤巻亮太・前田啓介・神宮司治の3ピースとして活動していた彼らは、なんと全員が山梨県の出身です。
2005年にリリースされた「粉雪」が大ヒットを記録したその年、3年間ではありますが山梨県の観光大使として任命されたことは有名かもしれません。その活躍から地元を盛り上げる存在として大きく貢献しました。
その後、数々のヒット作を生み出しますが、残念なことに2012年に活動を休止してしまいます。活動休止に関してメンバーは「自分たちがしたい音楽ができていない」ことを理由に挙げており、その後はそれぞれの道を進んでいるようです。
ヴォーカルを務めていた藤巻亮太さんは、作詞・作曲を全てこなしていたこともあり、現在もソロで曲を作りながら活動を続けています。ドラムを務めていた神宮司治さんは、サポートドラマーとして活動を続けながら、YouTubeなどの動画配信に取り組んでいるようです。
しかし、ベースの前田啓介さんだけは音楽業界から正式に引退してしまい、現在は農業を営んでいるようです。『笛吹オリーブオイル前田屋』の社長を務め、音楽とは全く無縁の生活となりました。
ただ、2017年には藤巻さんのソロアルバム『北極星』のベーシストとして参加。前田さんは活動休止から約5年もの間ベースを握ったことはなかったそうですが、その技術は未だ健在であると藤巻さんは語っていました。またいつの日か、3人が揃うところを見てみたいですね。
三澤紗千香「ユナイト」
三澤紗千香さんは、2009年に行われた声優オーディションでグランプリに輝き、同じ年のテレビアニメ『シャングリ・ラ』の蒲郡由里役で声優デビューを果たした人物です。当時はまだ中学生でしたが、その後はメキメキと実力を伸ばしていき、多くの作品に登場するようになります。
高校を卒業した2012年頃からは活躍の場を広げ、テレビアニメ『アクセル・ワールド』のエンディングテーマ曲「ユナイト」で歌手デビュー。作曲をヴィジュアル系バンドのアンティック-珈琲店-が務めていることもあり、当初から話題を呼んでいました。ちなみに高校を卒業後は大学へと進学していたため、声優と歌手、そして学生という多忙な日々を送っていました。
歌手としての活躍は控えめですが、声優としての活動は徐々にメインキャラクターに抜擢されるまでになります。また、山梨県出身ということもあり、2017年には山梨県の魅力を伝える『やまなし大使』の一人として選ばれ、その人気に拍車をかけました。
2020年には公式ファンクラブや、YouTubeチャンネルを開設。声優と歌手の両面で活躍する彼女の今後に期待です。
erica「あなたへ贈る歌」
山梨県北杜市出身のericaさんは、2006年からアーティスト活動を始めました。多くの若者がそうするように、彼女も地元を離れて上京し、オーディションで知り合ったI WiSHのnaoさんプロデュースの元で本格的なアーティストとしての道を歩むようになります。
彼女の歌は主に恋愛を主軸にしたものがほとんどで、曰く「半径2メートル以内」をテーマにした楽曲を制作しています。代表曲には「あなたへ贈る歌」など、YouTubeの動画再生回数の他にカラオケでもランキング入りする程の人気となりました。
上記の恋愛ソングの数々は『告うた』と称されており、特に若年女性から支持を集めています。また、YouTubeやTwitterなどを活用してファンの交流を深めることでも有名で、SNSを通じて悩み相談や即興の演奏で返事をするなど、『口コミ型アーティスト』としても話題を集めています。
アーティストとしての知名度が増える頃には山梨県任命の『やまなし大使』の一人として選ばれ、また同時に『北杜市親善大使』にも任命されました。現在も精力的に活動しており、SNSでも積極的にファンと交流を深め続ける彼女が、今後どのような告うたを披露してくれるのか楽しみです。
水越けいこ「ほほにキスして」
水越けいこさんは、最近の若い世代では知らない人が多いかもしれません。1954年に山梨県南都留郡道志村で生まれ、1978年にレコードデビューを果たしたシンガーソングライターです。作詞家・作曲家としても知られており、その際は『水越恵子』名義で活動を行っています。
元々は社会人として信用組合で働いていた彼女ですが、当時のテレビオーディション番組『スター誕生!』に出演した際に決勝大会にまで勝ち進み、その実力とスター性を高く評価したサンミュージックがスカウトしたことにより芸能界入りを果たしました。
デビュー当時はデュオユニット『姫だるま』として活動していましたが、1978年に「しあわせをありがとう」でソロデビューをしました。その後の活躍は目覚ましく、数々のヒット曲を飛ばし、中でも「ほほにキスして」「めぐり逢いすれ違い」「Too far away」は彼女の代表曲として語り継がれています。
1980年以降はテレビ出演を減らし、ライブとアルバム制作を中心に活動を続けています。年代が年代だけに知らない人もいるかもしれませんが、彼女の曲はカバーされていることが多く、もしかすると聴いたことがあるフレーズがあるかもしれません。
田原俊彦「愛は愛で愛だ」
田原俊彦さんの出生は神奈川県横須賀市ですが、出身は山梨県甲府市となっています。トシちゃんの愛称で親しまれ、「抱きしめてTONIGHT」や「ごめんよ涙」などの代表曲を持ち、最近では「愛は愛で愛だ」をリリースしました。1980年代を代表するアイドルの一人として活躍し、当時のアイドルの先陣を切る人物としても知られています。
ジャニーズ事務所に所属していた田原さんの当時の人気は凄まじく、学園ドラマとして有名な『3年B組金八先生』では沢村正治役で出演し、全国から送られてくるファンレターの数は月で18万通にも達したそうです。
1980年には『たのきんトリオ』の一員として注目を集め、近藤真彦さん、野村義男さんというそうそうたるメンバーの中心人物として先陣を切りました。
その人気はとどまるところを知らず、1984年『ロサンゼルスオリンピック』においては、聖火リレーのランナーの一人として抜擢され、現地の報道では『日本のマイケル・ジャクソン』と紹介されるほどでした。
当時のジャニーズ界では田原さんを中心に回っているといっても過言ではなく、ジャニーズの合宿所では「田原さんよりも先にご飯を食べてはいけない」など、ちょっとした暗黙のルールが存在したようです。
その後はジャニーズ事務所を独立して主に俳優業を中心とした活動を行っておりますが、現在でもその世代からの圧倒的な支持を集めています。
森進一「おふくろさん」
山梨県甲府市出身の森進一さんは、演歌歌手または流行歌手として「おふくろさん」や「港町ブルース」で知られ、『NHK紅白歌合戦』においてはトリを務めるなど、日本を代表する歌手の一人です。若い世代の人は、モノマネ芸人のコロッケさんのネタの一つとして知っているかもしれません。
ファンであれば知っているかもしれませんが、ONE OK ROCKの森内貴寛さんは森さんの息子にあたり、MY FIRST STORYのヴォーカルである森内寛樹さんは三男にあたります。どちらもその活躍から、森さんの血を引き継いでいることがわかるでしょう。
演歌歌手と紹介されることがほとんどですが、本人はどうやら演歌歌手と呼ばれるのは不愉快であると感じており、自身を流行歌手であるとしています。そのため演歌に限らず、J-POPなどの幅広いジャンルを取り入れ、カバーアルバムなどをリリースしています。
音楽業界を代表する歌人として現在も現役で活動しています。2015年にはデビュー50周年を迎え、紅白歌合戦には48回もの出場を果たしました。しかし、半世紀にも渡る紅白出場でしたが、若い世代に託すように、このデビュー50周年を節目に勇退。その人生はまさに歌と共にあるといっても過言ではないでしょう。
紅白の出場はなくなってしまいましたが、それでも森さんは現在でも新曲をリリースするなど、常に新しさを求める姿勢というのは変わらず持ち続けています。いつまでも歌い続けられる気持ちの若さというのは、尊敬すら感じてしまうでしょう。
三浦友和「ほほえみの扉」
山梨県塩山市出身の三浦友和さん。元歌手・女優の山口百恵さんとの結婚で、当時は大きな話題を呼んだ二枚目俳優です。役者としての顔が印象的ですが、実は歌手として活動していた時期もあり、代表曲に「ほほえみの扉」などがあります。
20歳の頃に芸能界デビューを果たし、それ以降は数々のドラマに出演。特に1970年代には10代から多くの人気を集めていました。後に結婚する山口さんとの共演はこの頃から始まり、その主演映画やドラマが次々にヒットを記録。芸能界の新星として記録と記憶に残る名場面を数多く残しました。
1980年代に山口さんと結婚すると、その役者としての実力に更なる磨きがかかり、映画や舞台などを通じて役者としての幅を広げていきました。当時は二枚目としての印象が深かった三浦さんですが、様々な経験を取り入れたことによって、コミカルな演技や硬派な演技まで幅広く演じることができるようになり、実力派俳優としての位置を確立するまでになります。
現在は主に映画での出演がほとんどとなっています。三浦さんが出演することによって場面の雰囲気が一変するのは流石の一言です。これからも様々な役柄を演じていただき、物語を楽しませる一人として頑張ってもらいたいです。
石原慎一「Dead or alive」
歌手だけでなく声優やナレーターとしても活動する、山梨県甲府市出身のアーティスト石原慎一さん。主に戦隊モノ主題歌などのアニメソングを手がけ、多くの名曲を生み出してきました。
1985年以降から歌手、レコーディングアーティスト、スタジオヴォーカリストとして音楽活動を始め、これまでにソロヴォーカル・コーラス・CMソングを含めると10000曲以上のレコーディングセッションに参加してきました。
その活動の中には中森明菜、田原俊彦、森昌子、加山雄三、河合奈保子といった著名人のバックコーラスも含まれています。また、ヴォーカリストとしての活動以外に俳優としての側面も持ち合わせています。
俳優として舞台に立ち、声優やラジオパーソナリティを務め、声を使った活動以外では脚本や演出、プロデュース業も行う多才な人物としても知られています。
ウルトラマンシリーズ、仮面ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズなど、子供時代に一度は観たことがある有名作品を多数手がけてきました。
現在はYouTubeでの活動も行っており、チャンネル名『慎ちゃんねる』を開設して、主にトークを中心とした内容を投稿しています。気になる方はぜひご覧ください。
THE BOOM「島唄」
最後に紹介するのは、1986年に結成されたロックバンド・THE BOOMです。メンバーの宮沢和史さん、小林孝至さん、山川浩正さんの三人が山梨県出身のアーティストです。代表曲「島唄」や「風になりたい」といった数々の名曲を残してきたバンドですが、残念ながらファンに惜しまれつつも2014年に解散してしまいました。
「常に流行に左右されず自分たちの音楽を貫いていけるように」というコンセプトを元にしたバンド名で活動が始まり、1992年に沖縄限定でリリースされた「島唄」が大ヒットを記録しました。その人気から翌年の紅白歌合戦に出場するまでになります。
山梨県出身のアーティストでありながら沖縄の民謡を取り入れた音楽というのは非常に面白いです。「島唄」のヒットがきっかけで沖縄のイメージが強いバンドとして知られるようになります。しかし彼らは、自分たちの音楽を貫いていけるように、フォーク・ブラジル・演歌の要素を生かした独自の世界観を追求し続けました。
上記にも記載しているように、2014年をもって解散となってしまいましたが、彼らの作り上げた歌の世界観や代表曲「島唄」などは、今後も名曲として音楽業界で残り続けるでしょう。
最後に
以上、山梨県出身の歌手・アーティストの紹介でした。
皆さんの気になる、知っているアーティストはいましたでしょうか。アーティストに限ったことではありませんが、芸能人なども含めて同郷の人物が活躍していると、つい応援したくなりますね。
山梨県から輩出されたアーティストはまだまだ沢山いますので、気になる方は調べてみてください。
それでは、ここまでご覧いただきありがとうございます。
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