縣千は、宝塚歌劇団の雪組の3番手男役です。
2015年に101期生として宝塚歌劇団に入団し、入団から現在まで一貫して雪組で育ってきており、その男役として恵まれた華やかなビジュアルと高身長、ダイナミックなダンスで人気を集めて、「雪組の御曹司」と呼ばれています。
そんな縣千のプロフィールや魅力、代表作について、徹底解説していきます。
目次
縣千のプロフィール
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愛称:あがた
生年月日:2月10日
出身地:京都府宇治市
身長:172cm
代表作:「Sweet Little Rock ‘n’ Roll」「ベルサイユのばら-フェルゼン編-」「FORMOSA!!」等
芸名の由来:本名から「千」の一文字と、地元の「あがた祭り」が好きだったことから命名
縣千の経歴は?
何事にも全力投球!「私も舞台で輝きたい!」
縣は、自身の幼少期を振り返って「なにごとにも全力投球、とことん一つのことに打ち込むタイプ」と語っています。
4歳からクラシックバレエを習っていて、ダンス教室の先輩に観せてもらった、2005年の瀬奈じゅん主演月組公演「Ernest in Love」のDVDをきっかけに、宝塚を知るようになりました。
初の生観劇は、中学生の時の宙組公演「TRAFALGAR/ファンキー・サンシャイン」。
演者のカッコよさやキラキラした舞台に思わず涙し、「私も舞台で輝きたい!」と宝塚音楽学校の受験を決意したそうです。
尊敬する瀬奈じゅんの姿を目標に、高校1年生からジャズダンス、タップ、声楽と勉強を始め、見事一発で音楽学校に合格しました。
音楽学校入学後もたゆまず努力を続け、必修科目であるピアノを納得できるレベルに達するまで毎日2時間練習して体得した、というエピソードが残っています。
コツコツ真面目に積み上げていく練習スタイルは、彼女の大きな財産と言えるでしょう。
「雪組の御曹司」として入団当初から活躍
2015年に101期生として、4番という優秀な入団成績で宝塚歌劇団に入り、「トップ・オブ・トップ」と呼ばれたトップスター、早霧せいな・望海風斗率いる人気最盛期の雪組に配属されます。
2018年には早速、その華やかなビジュアルと得意のダンスで、轟悠(当時、専科所属)が主演を務めた「凱旋門」の新人公演主役に抜擢。
37年間宝塚で活躍し、雪組トップスターや宝塚劇団の理事、特別顧問まで務め、「男役の体現者」とまで呼ばれた伝説的タカラジェンヌである轟から、男役の基礎や所作、想像を膨らませて役作りをする大切さを直々に学び、これは縣にとって「今でも自分の指針にしている」と語るほどの貴重な経験となりました。
縣は、その後も2度にわたって新人公演の主役を務め、2021年4月12日付けで望海の後任として彩風咲奈がトップスターに就任すると、男役3番手に昇格と順調なステップを踏んでいきます。
また、2020年には大阪・関西万博の顔として、「2025年日本国際博覧会アンバサダー」の宝塚歌劇団メンバーの5人のうちの1人に選抜された他、2022年にはバウホール公演の主演も務めました。
自分の気持ちを言葉にすることの大切さ
順調に実績を重ねていった縣でしたが、「雪組の御曹司」としてトップスターへの就任を期待され、かつ上級生になるにつれて、自分のことに必死になりすぎている自分に気付き始めます。
「周りのことが見えていないのではないか」「下級生にもっとアドバイスをした方がよいのではないか」と考えるようになりましたが、生来気持ちを言葉にすることが苦手な彼女にとって、大きな悩みとなりました。
彩風曰く「いつも不安そうだった」縣でしたが、彩風から「下級生の今後に繋がる言葉なのかを考え、自分の発言に責任が持てるのであれば伝えるべきだ」というアドバイスをもらったことで、徐々にその言動が変化。
2024年、彩風の後任となった現雪組トップスター朝美絢から2人で話し合う機会を作ってもらった際、上下関係なく本心を話し合えたことで、「言葉にすることの大切さに気付いた」「これからはもっと伝えていきたい」と語っています。
朝美絢率いる新生雪組での課題
2024年10月14日付けで朝美絢が雪組トップスターに就任し、新生雪組には新しい風が吹き始めています。
トップスターの朝美とトップ娘役の夢白あやは共に器用なタイプ。
特に朝美は、どんな役柄でも演じ切る憑依型の芸達者として人気を誇る男役です。
対する縣はビジュアルやダンス力は高い一方、演技力と特に歌唱力に難ありという課題が指摘されており、今後この2点をどう伸ばしていくのか、あるいは今の自分の持ち味を更に深めていくのか、注目が集まっています。
縣千の魅力は?
高身長かつスマートな顔立ちと華やかなビジュアル
目鼻立ちのはっきりしたスマートな顔立ちと、172cmという高身長は非常に魅力的です。
非常に舞台映えするビジュアルの持ち主で、トップコンビの朝美と夢白もビジュアルの美しさは折り紙付きのため、舞台映えするビジュアルと称えられてきた縣の3人が並ぶと、圧巻としかいいようがありません。
長い手足を活かしたダイナミックなダンス
4歳からクラシックバレエを習っていたため、ダンスは大の得意。
172cmという高身長もあって、長い手足を使ったダイナミックなダンスで人気を博しています。
コツコツと練習を重ねるタイプですが、練習を重ねすぎてもダメになってしまうと語り、そんな時の心のリセットをするにも朝からダンスを踊るほど、ダンスを愛してやまない人物です。
実は泣き虫で、趣味は石ころ集め!?意外なプライベート
本人曰く、緊張しがちで、気持ちを言葉にするのが苦手な性格です。
一途で真面目なタイプだからこそ、思いつめやすいところがあるのでしょう。
終演後には「あやかぜさぁ~~ん!」と泣きながら元トップスターの彩風が戻って来るのを待っていて、彩風は「毎回親のような気持ちで見守ってきた」と語っています。
そんな彼女のお守りは、中学時代に初めて観劇した際に宝塚大劇場で買った宝塚の雑誌。
大劇場でしか売っていない雑誌だと思い込んでいて、何年もその雑誌を眺めて過ごし、受験の際にはこの本をバイブルとして受験会場に臨んだというエピソードを語っています。
また、石ころ集めが小さい頃からの趣味という意外な面も。
宝石ではなく、あくまで原石に興味があり、見ているだけで心が落ち着くのが魅力だと言います。
河原や海辺に落ちているものから、各地で開催されるミネラルショーで気に入って購入したものまであらゆる石を集めている他、鉱物標本を作ったり、各地の鍾乳洞に行ったりしており、更に自宅には「石ころコーナー」なるものを作っているそうです。