小鳩ミク 【詳細解説】BAND-MAIDで世界を席巻! ソロプロジェクト・cluppoまで徹底解説

小鳩ミク 【詳細解説】BAND-MAIDで世界を席巻! ソロプロジェクト・cluppoまで徹底解説

BAND-MAID・世界を席巻するメイドたち

2013年7月に小鳩ミクを中心に結成されたBAND-MAID。(結成当初の表記はBAND-MAID®)

メイド服に身を包んだ女の子5人組という可愛さ100億点の外見ながら、「音に可愛さは要らない!」と言わんばかりのハードなサウンドにノックアウトされるリスナーが続出。海外のロックファンからも高く評価されており、2016年以降は海外での活動も積極的に展開しています。

ファンを“ご主人様・お嬢様”、ライヴを“お給仕”と呼称するなど、その徹底した世界観は結成から9年が経った今もまったく揺らいでいません。

結成の翌月にヴォーカリスト・SAIKIが加入して以降、


小鳩ミク(ギター、ヴォーカル)
SAIKI(ヴォーカル)
KANAMI(ギター)
AKANE(ドラムス)
MISA(ベース)

の不動の5人編成で活動を続けています。

2014年1月に早くも1stアルバム『MAID IN JAPAN』でデビューを果たすと、地道なお給仕活動で徐々に人気を拡大。
1stシングル『愛と情熱のマタドール』のカップリング曲“スリル”が海外で大きな反響を呼ぶという思いもよらぬ成果もあり、2016年3月には早くも初の海外公演を成功させています。

MEMO

“スリル”が海外で評判になっていなければ、結成から2年程度でBAND-MAIDは活動終了となっていた可能性が高かったとか。メンバーがその事実を知ったのはだいぶ後になってからのことで、大変驚いたとのこと。

音楽的な成長を見せた2ndアルバム『New Beginning』を経て、2016年5月に3rdアルバム『Brand New MAID』でメジャーデビューを果たすと、活動規模は急拡大。国内ツアーと海外ツアーで多忙な日々を送る生活が始まります。

メジャーデビュー以降、リリースする作品はチャート上位の常連に。2018年の5thアルバム『WORLD DOMINATION』以降、2021年の7th『Unseen World』まですべてのアルバムをオリコン週間アルバムチャート10位圏内に送り込んでいます。

海外での活動をさらに推し進めるべく、2019年4月には世界最大級のライヴ・エンタテイメント企業ライブネーション・エンタテイメントとの提携を発表したBAND-MAID。さらに同年11月にはアメリカの大手エージェンシー、ユナイテッド・タレント・エージェンシーと契約したことも発表され、バンドの目標である世界征服の準備は万端かと思われました。

順風満帆だったバンド活動に大きな影を落としたのが、2020年初頭に世界中を襲った新型コロナウイルスのパンデミック。予定されていた多くのお給仕が中止に追い込まれることになりました。

そのうちのひとつが、2021年2月11日の「BAND-MAID 日本武道館お給仕」。夢の舞台だった日本武道館での単独お給仕を断念せざるを得なかった彼女たちでしたが、別会場から無観客お給仕のオンライン配信を決行。
日本武道館で演奏するはずだったセットリストをそのまま全曲演奏し、世界中のファンに勇気と希望を与えてくれました。なお、当日演奏された曲数はBAND-MAID史上最多となる全28曲。その模様は『BAND-MAID ONLINE OKYU-JI (Feb. 11, 2021)』として映像作品化されています。

海外アーティストの来日公演も続々と発表され、光明が見えてきた2022年後半のエンタメ業界。
2022年10月、BAND-MAIDの逆襲が始まります。

カリフォルニア州サクラメントで開催される音楽フェスティバル「AFTERSHOCK FESTIVAL」に初出演を果たすほか、BAND-MAID史上過去最大規模となる8州11都市の全米ツアーを敢行することが決定しました。

2019年以来となる海外でのお給仕は、彼女たちの世界征服への大きな弾みとなるはずです。

cluppo・エイプリルフールに誕生したソロプロジェクト

2021年4月1日、突如として発表された小鳩ミクのソロプロジェクト・cluppo(読み:くるっぽ)の始動、そして第1弾となる楽曲“PEACE&LOVE”の配信リリース。

白黒を基調としたBAND-MAIDの衣装とは180度違う小鳩のカラフルな衣装、そして多幸感すら覚えるアッパーなサウンドに驚愕したご主人様・お嬢様も多かったはず。

cluppoが標榜するのは、古きよき70年代サウンドを再解釈し、現代風にアップデートしてみせる新感覚の音楽ジャンル、HIPPIE-POPPO(ヒッピーポッポ)。掲げる目標はヒッピーらしく「世界平和」。BAND-MAIDの「世界征服」と真逆なのがなんとも面白いところです。

作編曲を手掛けたのは、謎のクリエイター集団・Crow。(カラスを意味する英単語)
その超ハイクオリティなサウンドを楽しみつつも、4月1日、つまりエイプリルフールに発表された楽曲ということもあり、単発のプロジェクトだと考えていたファンも多かったかもしれません。

しかし、cluppoの物語はこれで終わりではありませんでした。
同年8月10日(鳩の日)には、シングル『PEACE&LOVE / Flapping wings』をリリース。配信だけではなく数量限定ながらCDとしてもリリースされ、その枚数はなんと3,900枚。そう、“ミク”です。ここでも上手い語呂合わせが顔を覗かせています。

さらに2022年3月9日、“ミクの日”には1st EP『hatofull』が発表されるに至り、単発プロジェクトというイメージは完全に消し飛びました。BAND-MAIDのサウンドとはまったく異なる音楽性ではあるものの、これまで応援してきたファンなら絶対に楽しめるであろう、バラエティに富んだ6曲を収めた良作に仕上がっています。

1st EPに続いて発表されるのが、7月7日に配信開始となった新曲“With you”
TVアニメ『咲う アルスノトリア すんっ!』のエンディングテーマに起用された同曲は、これまでのcluppoのイメージとは一線を画す切ないミディアムチューン。

しかし、ただ切ないだけではなく、それでも前に進んで行こうとするポジティヴなメッセージも込められているところがポイント。
新たな名曲“With you”がHIPPIE-POPPOの新機軸となるのか、cluppoの今後の活躍から目が離せません。

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